定期検診
   術後半年後の4月18日。今日はCT、レントゲン、血液検査の日です。

 予約していた午前11時に久しぶりに「熊本中央病院」に行きました。

 血液検査で4本採血、胸部レントゲン撮影、血液造影注射(同意書に記入した後)を打って画像診断によるCT検査を受けました。検査を終えて外科外来の待合室で結果報告を待っていました。
「川尻さんどうぞ」と看護師さんの呼びかけでドキドキしながら診察室へ。

 久しぶりにお会いしたN先生は無言で、私のパソコン画面の胸部レントゲン写真とCT造影画面を見つめられていました。一瞬ドキッ!としましたが、私を見るなり、「異常ないよ」との一声。 画面をスクロールしながら「肺もきれいです」。(7年前にタバコも止めていました。)

「飲み過ぎていますが肝臓は?」との質問で、スクロールしながら「ほら、どうもないでしょう」で、ホット一息つきました。
 大腸癌は
肝臓、肺、腹膜に転移しやすいそうです。
今日の検診では遠隔臓器を特に検診していただきました。お陰で
「リンパ節転移も認められず」でした。

 初めての検診でしたが、次は三ヶ月後の血液検査です。
予約なしでいつでも外科外来に来てくださいとの事でした。


●● 
術後一年3ッ月後の検診は血液検査です。

採血を済ませて、診察室へ入ると私を見るなりN先生曰く「少し肥えすぎでは」
実際現在の体重は71kgです。食欲旺盛で間食ありです。
「元気な証拠ですが肥えすぎはいけない。日頃戸外での仕事で結構身体は動かしていると思いますが、
あれは運動にはなりません。少なくとも30分は歩いてください。」


検査前日からの食事内容です。

 下部消化管内視鏡検査(大腸ファイバー)平成21年 10月22日

2年目に大腸ファイバー検査をする予定でしたが、術後三年目にして一年遅れで検査に行きました。

   *前日の夕食は指定された消化が良い物を8時までに食べ終わって就寝前に下剤を飲みます。
    (ちなみに、前日の昼は「素うどん」夜は「素うどん 豆腐 バナナ」を8時までに食べました)

   *翌日は絶食し、腸の働きをよくする薬を飲んで、予約時の8時半に病院に行きました。

今日の検査は5人です。机の上にポリ袋に入った2リッターの腸の洗浄液が置いてあります。
それを2時間かけて飲み干します。午前9時、最初は1時間かけて半分の1リッターを飲み、
後はマイペースで11時まで飲み終わりました。

その間排便をもよおしたらその都度出してくださいと、室内にトイレが3箇所並んでいます。
午前中で腸の中を空っぽにするわけです。スポーツドリンクのような味ですが、飲みにくい洗浄液です。
透明のあめ玉をしゃぶっても良いですよとの事。

1回目は流す前に必ず看護師さんにウンチの状態を確認してもらいます。
最初のは程良い堅さで健康色なウンチでした。その時の時間とウンチ状態を記録します。
10回目で再度確認してもらいます。「2時間で10回も行くの〜!」と思いましたが、
20分ほどすると皆さんボチボチ立ち始めました。

 3回目くらいから下痢気味。
 4回目にはみそ汁を捨てたような水便。これが徐々に透明になってくるそうです。

 5回目ほどで通便が遠のいて来ましたので、看護師さんの指示で院内を歩きました。
階段を使って懐かしい7階の外科病棟へ。
廊下ですれ違った看護師さんに会釈をすると「ウンッ」と云う顔をされ、
再度会うと「あら〜お元気ですか!」と3年前の事ですが覚えてくれていました。嬉しかったですね。
ナースセンターは4〜5人の方が忙しそうでしたが、だいぶ移動があってるみたいでした。

 10回目ほどでやっと便も透明になり、看護師さんが確認。
いよいよ検査です。肩に注射を一本。静脈に一本。簡単な麻酔と腸の動きを止める注射です。
モニター画面を眺めながらカメラが映し出す大腸の中を興味深く眺めました。

完全に空になった腸はペッチャンコになっているそうで、ファイバーを入れる時
空気を入れて膨らませます
終わった後は麻酔が残っていますので足元がふらつき、しばらくソファーに横になってやすみました。
10分ほど寝てスッキリすると、腸の膨らみで、違和感と痛さが残りました。
トイレに入ってまず空気を出しました。ブリ〜〜ッ! ブ〜〜〜ッ!ブ〜〜ッと
内視鏡室に聞こえるように、久しぶりにいきよいよくガスがでました。

検査の結果は、ポリープなし、他異常なし。しかし3年前に大腸を傷めた後遺症でしょうか、
一部に薄くなっている小さな壁があるので出血などの可能性がないとも云えませんが、
そう心配することはないでしょうとの診断でした。

車を運転しながらガスは出っぱなしで、我が家に着く約1時間後はスッキリさわやかになりました。

次は10月27日のCTと血液検査で、ベンケーシーN先生と久しぶりの再会です。
今日の大腸ファイバーと合わせて診断解説していただきます。


10月27日 CT検査の結果は異常なし。ただ血液検査では、肝臓、胆道の状態を見ることが出来る
「γ-GTP」が基準値(10〜47)よりも75と高く、心配しましたがアルコール常習者は高値を示すそうで「心当たりがあるでしょう?」と言われました。この位の数値では心配無いそうです。

以下の「腫瘍マーカー検査」異常なしでした。

 検査項目 / 基準値
結 果
備 考
 CEA / 〜5.0 ng/ml 以下
2.4
大腸(結腸・直腸)癌、胃ガン、膵癌、肝癌、胆道癌、消化器癌をはじめ、肺ガン、乳ガン、甲状腺癌、卵巣癌などで高値を示します。
CA 19-9 / 〜37 u/ml 以下
6.0
膵癌、胆嚢・胆管癌で特に高値を示しますが、胃、唾液腺、気管支、前立腺、結腸、直腸、
子宮内膜の癌でも高値を示します。

次の検診は翌年1月の血液検査です。


お役立ちサイト http://www.ncc.go.jp/jp/ 「国立がんセンター」のホームページです。