産業廃棄物不法投棄監視業務 3月6日で終わりました。

監視業務の最終日に野焼き中の軽トラックを発見。近づいて、ナンバーを確認しました。

 空き地での野焼きです。多分部屋の大掃除で不要になった物を燃やしているのでしょう。黒煙が上がっていましたのでプラスティック類などが交じっていたと思います。処理場に搬入して高温焼却しなければなりません。20kgで200円取られますが、軽トラ一台分で、中味にもよりますが約1000円前後です。自分の責任できちんと処理しなくては地球環境は守れません。


私達の監視区域は熊本県上益城郡内で、益城町・嘉島町・御船町・甲佐町・矢部町・清和村の六か町村でした。
熊本市に近い地区ほど不法投棄が目立ちましたが、私が好きな地区は山間部です。
パトロールの合間にふれ合った方々は、自然を生活の友として心豊かに生きていらっしゃいました。

 御船町山間部の間所地区です。野良仕事のご夫婦に道を尋ねてしばらく話をしました。
 その後パトロールでこの地区を何度か訪れましたましたが、二度ほどお逢いしました。

 終戦後に植えた杉の木の話や、山向こうの同級生の話など楽しく聞かせていただきました。(9月の報告)

 御船町のある地区で、以前よりマークしていた不法投棄と思われる怪しい埋め立て地がありました。

 過程をカメラに収め、近くで雑木の伐採をされてた方に、それとなく現場の状況の経緯を聞き出そうと試みましたが、それよりもモウソウ竹の話になり、竹についての質疑応答に花が咲き、おかげで竹の勉強をさせていただいた楽しい一時になりました。

 自家菜園の無農薬作物を、小さな無人販売所に出されてる「エッチャン」です。ここを通るたびに買い物をします。小銭がない時は「100円足りません。この次に払います。川尻です。」とメモを入れておきます。正月も明けたある日、お目当ての漬け物が品切れでしたので、聞いていた丘の上の自宅を訪問しました。白菜漬けが美味しいんです。

 昼時でしたので、勧めれれるがまま図々しく茶の間で持参の弁当を食べましたが、弁当のおかずより出されたおかずの多いこと。お屠蘇までいただきました。

 矢部町の渓谷に架かる「鮎の瀬大橋」の菅地区に「鮎の瀬交流館」がありますが、売店と食堂を兼ねたドライブインのようなものです。この地区をパトロールする時の昼食所はここと決めています。地区のご婦人方10数名2人交代で当番。弁当持参は好まれないのでしょうが、いやな顔一つされず、お茶と手作りの煮物を出していただきます。半年の間、皆さんと全員会う事が出来ました。(1月の報告)

 矢部町の樹齢1000年以上で国の天然記念物「妙見の大ケヤキ」が大音響と共に朽ち果てました。見ると中は根っ子から上半分は空洞です。根の回りは、ほとんどと言って良いほど朽ちていました。上半分は生き生きと枝はが出ていましたが、バランスが保てなかったのでしょう。1000年もの間暖かく人々を見つめてきたケヤキも天寿を全うしました。

 なんと云っても忘れがたいのは、甲佐町の山の中で、1人で住んでいられたおばあちゃんでしす。
 今でも、元気でいらっしゃるかだろうかと、雨の日・風の日・晴れた日でも、日々いつも思い出します。(12月の報告)