産業廃棄物不法投棄監視業務 平成15年1月の巡回監視報告

ホッと一息つけます「鮎の瀬交流館」是非お寄りください。

矢部町の中心部から南へ約6kmの農免道路を走ると、いきなり橋の巨塔が現れます。「鮎の瀬大橋」です。

   8年前巨大な橋が完成しました。
 長さ390m・川底間での高140m・主塔は道路面から70mです。

 この橋のたもとに、私達がいつもお世話になる菅地域振興会で運営する「鮎の瀬交流館(売店食堂)」があります。
 スタッフは14名。農産加工品の製造と販売。交流館は2名交代のローテーションで頑張っています。

 いつも「おばちゃん弁当食べさせて」と図々しく一休憩。
パトロールの日は弁当持参です。この地区をパトロールするするときはここを昼食の場所と決めています。
 食堂ですので持ち込みはご遠慮願いたい所でしょうが、おばちゃん達は快く許してくれます。サービスでお茶が出て、漬け物にちょっとした小鉢(煮染めなど)等も出していただきます。

橋の上から渓谷を眺めました。

        ライフライン
 
九州山脈の懐に位置する山村に、同じ町内でも深い谷に遮られ、対岸の人々との交流もままならぬ地域でした。谷を挟んで左が菅地区で右側が白藤地区でこちらは町の中心地浜町に通じています。
 
 左の菅地区から、昔は町の中心部まで行くのに、いったん緑川まで下って、対岸の崖を登るか、東側の清和村方面に大きくう回したり、牛の背に米俵を乗せて運んだり、病人が出たら若者が担ぎ、2時間半くらいかけて連れて行ったという事で、手遅れで死亡する事もありました。
 なんでこんな不便な所に生まれたんだろうと思いながら、歯を食いしばって頑張ってきた甲斐がありました。
 それこそ自然との厳しい戦いだった事でしょう。それだけに心優しい方達ばかりです。

今日当番のお二人です。 
楽しい会話でお友達になりました。

 農産物も販売されていますので、ある日「たくわん漬け」が切れてるのを残念がっているのを、お茶を飲みに来ていたおじさんに聞こえたのでしょう、だまって家まで取りに行かれ自前の漬け物を取って来てくれました。勿論代金は受け取られませんでした。

 笈石(おいし)地区と囲(かこい)地区は「掛け干し」で知られています。手がいるため少し割高ですが、おいしいお米です。「交流館」でも販売されています。

実りの秋

 「訪れた人々が、自分達の軒先に気軽に立ち寄ってもらい、農業者の苦しさや田舎の必要性の理解は勿論、都市住民の人々の視点で助言していただきたい」という菅地域振興会の目的である村の地域作り雰囲気づくりを、最前線の「鮎の瀬交流館」は立派に果たしておられるような気がしました。

子供達の声〜「町まで近くなるのは嬉しい。でもお客さんが大勢来て、空き缶などが捨てられるのは残念な事。このままいつまでも菅はきれいであってほしい。それが僕らの願いです」