2006年11月に第七回目のアフガン訪問をした。
Lasta jare2006 mi vizitis Afganion. Tiu cxi vojagxo estas sepa fojo.
今回は、日立製作所から28万円の支援を貰い、国際貢献活動として訪問した。
Cxi foje la kompanio Hitacxi subtensis mian movadon kaj subvenciis monojn du cent ok dek mil jenojn al mi por movadi internacian amikecon en Afganio.
目的は、小学校と孤児院を訪問してマジックを見せることにある。
「アフガンの子供達へエスペラントとマジックで夢と希望を」
La cello estis prezenti esperanton kaj magion por doni esperon kaj revon al afganaj infanoj .
まず、アフガニスタンのKaademのメンバーに会う。
ヌールーラー君22歳(大学3年生)、サマド君23歳(昨年卒業)
Unue mi renkontis miajn amikojn esperantistojn, s-ro Nuroolar
Kiu estas du dek du jaragxa tria grada studento de
Li jam diplomigxis
月曜日には彼らと一緒に、パンジシール渓谷にあるポーランデ小学校に行く。
カーブルからタクシーで約4時間、標高三千メートルにある小学校である。
Ni iris al elementa lerjejo Polande kiu
situas en la valo Panjxisir.
Ni bezonis cxirakaux kvar horoj per taksio for
de Kabul.
La lernejo estas cxirkaux tri mil metroj
alta sur la marnivelo.
200名の子供達が勉強している。
Du cent lernantoj estas en tiu cxi lernejo.
サマド君がエスペラントと現地語ダリ語の通訳をする。ヌールーラ君が写真撮影係をしてくれる。
S-ro Samad interpretis de Esperanto al Dali
lingvo (afagana patrina lingvo).
S-ro Noorular fotis prezntadon.
はじめに、サマド君の通訳でエスペラントの説明を簡単にしたあと、マジックを見せる。
子供達は大喜びで、大喝采であった。
Unue mi parolis pri esperanto, kaj poste mi prezentis magion.
La infanoj tre ege goxjis kaj plezuris, ili donis aplauxdon al mi.
翌日は、サマド君の案内でカーブル市郊外にあるタヒマスカン孤児院を訪問する。
400名の男子が収容されている。
En la morgauxa tago ni iris al orfejo kiu
estas en
Cxiraux kvar cent knaboj estas.
サマド君が通訳してくれながら、マジックを見せると大喜びで楽しんでくれた。
Li interpretis mian parolon kaj mi prezentis magion, ili ege plezuris.
ところで、二年前(2005年)カーブル大学はエスペラント講座を開いた。
Cetere antaux du jaroj ( en la jaro 2005 )
約150名がエスペラントを勉強した。
Cxirkaux cent kvin dek homoj lernis esperanton.
実はガザンファル学部長が、このエスペラント講座を開くことを、福田に要請した。
Fakte antaux du jaroj d-rino Ghazanfar deziris min okazigi tiun cxi esperantan kuroson.
UEAのレナット会長とKAEMの堀さんに教科書を支援をしてもらった。
Do mi petis al UEA prezidanto RENATO kaj KAEM prezidanto Hori doni kurslibrojn.
そして、タジキスタンのサイドナビ君を講師として大学に呼んだ。
Kaj mi invitis s-ron Saidnabi kiu estas
Tagxika esperantisto por instrui esperanton en
昨年うれしいニュースがあった。
Lasta jare mi havis tre bonan novajxon.
カーブル大学の外国語学部学部長だったガザンファル氏が、大臣になった。
Jes D-rino Gzazanfar kiu estas dekano de fremdlingva fakultato farigxis ministro de virinaj aferoj.
彼らと一緒に女性課題省に行く。
Kun ili ni iris al la ministrejo de virinaj aferoj.
彼女に会い、就任のお祝いをする表敬訪問である。
彼女はとても喜んでくれる、お祝いの手袋や本を贈呈してお祝いした。
Ni vidis sxin kaj diris al sxi graturon.
Sxi ege gxojis kaj mi donacis
esperant-libron kaj gantojn.
この会談は、すべてエスペラントで話し、それを見事にダリ語に通訳してくれた。
S-ro Samad perfekte interpretis de Esperanto al Dali.
1昨年10月に、タジキスタンのサイドナビ君から、初めてエスペラントを教わったが、その後独りで勉強し、すでにフクダ並にエスペラント会話を出来るようになっていた。
Antaux unu jaro li eklernis esperanton.
Nun li bone parolas Esperanton.
Nun li estas prezidanto de KAAdEM ( Kabul
Amika Asocio de Esperanto-Movado )
彼女に来年の2007横浜エスペラント世界大会に出席するように要請した。
ただし、金はないので自費でくるように言ったけど。
Mi invitis sxin al la Jokohama UK
2007. Sed mi diris al sxi ke ni ne havas
monon,do
Bonvolu veni japanion per via propla mono.
もし、時間がとれれば是非とも出席したいという回答を頂いた。そして世界協会から招待状を出すように要請されたのである。
Sxi respondis min ke sxi volas partopreni
UK-n se sxi havos liberan tempon en someraj tagoj.
Kaj sxi postulis min ke UEA sendu invitleteron al sxi.
もし彼女がUKに参加出来たら、皆で歓迎しましょう。
Se sxi venos japanion, ni nepre bonvenigu.
F氏は今回で7回アフガニスタンを訪問した。
あいかわらずサラリーマンを続けているF氏、企業の社会貢献制度を最大限に活用することに専念している。
今回は日立製作所の社員ボランティア支援プログラム「大きくなる樹」に応募して見事に当選した。活動経費は全て賄える、まさに夢の実現である。
そのプロジェクトは「アフガンの子供達へエスペラントとマジックで夢と希望を」。
10月27日成田午後6時半、ドバイ経由翌日29日10時カーブル空港に到着。飛行場から電話をしたのは、カーブルエスペラント友好協会サマド君、そしてヌールーラ君。
定宿ムスタファホテルで落ち合い、すぐに女性課題省庁に行く。ガザンファル大臣に面会、大臣室は立派な調度品がいっぱいで、サムスンの50インチの液晶テレビまである。
サマド君は昨年10月のカーブル大学エスペラント講座で、初めてエスペラントを学んだ(ダジキスタンのサイドナビ君の教え子になる)が、たった一年で凄い上達ぶりに驚く。
エスペラントとダリ語の見事な通訳。ガザンファル氏に大臣就任のお祝いを述べると共に、来年の横浜世界大会へ参加して欲しいとお願いした。
ただし、招待する金はないので、自腹で来て欲しいと虫のいい話。大臣からは、世界エスペラント大会には興味があり、来年に都合がつけば参加したいが、取り敢えずエスペラント世界協会から招待状を出して欲しいとの要請。
翌日は、朝6時発でパンジシール渓谷に向う。標高約2800mにポーランデ小学校があり、カーブルを出てから約4時間で到着。
さっそく子供達を中庭に集めて、マジックショーを開始した。サマド君やヌールーラ君がエスペラントと現地語の通訳をしてくれるので、すべてスムースに進む。
はじめには、われわれが話している言葉は世界共通語エスペラントであることを、サマド君が説明し、子供達の脳裏にエスペラントを刷り込む。
子供達は初めて見るマジックに大喜びで、もちろん先生達も一緒に楽しんでくれる。この渓谷はアフガンの英雄マスード将軍の生まれたところでもあり、また彼を祀った廟がある。
翌日の火曜日は、カーブル市内の孤児院を訪問する。サマド君がエスペラントとダリ語の通訳をしてくれたおかげで、アポなし訪問でありながら、午後3時からマジックショーを開始する。
200名の孤児達が周りを囲み、大騒ぎのにぎやかな楽しいショー。ショーが始まる前に、サマド君の周りに子供達の人垣ができて、エスペラント活動の写真集に興味が集まった。
サマド君がエスペラントについて説明して、子供達は一生懸命聞いていた。彼らが大きくなったときに、エスペランティストが日本からやってきたことを思い出してくれるだろう。