中国年表 1998年


   中国年表 1998年

1月
1日 江沢民中国国家主席が台湾に政治協議早期再開を呼び掛け   14日 江沢民中国国家主席が1月12日付けの国連事務総長宛書簡で中国が「市民的および政治的権利に関する国際規約」(国際人権B規約)への調印を検討中と通告   16日 中国人民銀行(中央銀行)の戴相竜行長(総裁)は97年末の外貨準備高は史上最高の1399億ドルと発表,人民元切り下げはないと重ねて強調   19日 コ−エン米国防長官が遅浩田中国国防相と会談,海上事故防止協定に調印(北京)   22日 旧日本軍が中国に遺棄した化学兵器の処理に関する日中共同作業グル−プ が3回目の会合(北京)   26日 錢其しん中国外相は統一を呼び掛けた江沢民主席の8項目提案から3周年を記念する座談会で台湾に政治対話実現を呼び掛け
2月 
3日 遅浩田中国国防相が来日,久間章生防衛庁長官と11年ぶりの日中防衛首脳会談を行ない防衛交流推進で一致   3日 コーエン米国防長官は中国が2015年以降米国のライバルの地域大国になる可能性があると指摘する98年国防報告を発表   6日 中国は全人代の第9期代表2979人を選出   14日 訪中したリチャードソン米国連大使と会談した銭其しん中国外相は米国の対イラク武力行使を容認せず   26日 中国共産党は第15期中央委員会第2回総会を開催   28日 中国は第9期全人代代表2979人の名簿を発表,喬石常務委員長の名前はなく引退確定
3月
5日 中国の第9期全国人民代表大会(全人代)が開幕,李鵬首相は政治活動報告で大規模な行政改革案や8%の経済成長の達成を目指す政府方針を公表   11日 銭其しん中国副首相兼外相が退任を表明   12日 銭其しん中国外相が「市民的および政治的権利に関する国際規約(国際人権B規約)」への署名を準備していると言明   16日 全人代は江沢民国家主席兼国家中央軍事委員会主席を再選,任期満了で首相を退く李鵬を全人代常務委員長に選出   17日 中国の全人代は朱鎔基副首相を新首相に選出   18日 全人代は朱鎔基新首相が提出した閣僚名簿を承認,副首相に温家宝氏,外相に唐家せん氏   26日 遅浩田中国国防相が訪中した藤縄裕爾陸上幕僚長と会談し防衛交流拡大を確認
4月
2日 江沢民中国国家主席がアナン国連事務総長と北京で会談,イラク問題調停の努力を称賛   3日 中国の治安当局は民主活動家の徐文立氏を北京の自宅から連行,24時間後釈放    21日 胡錦濤中国副主席が来日,橋本首相との会談で日中友好関係をさらに発展させることで一致, 22日の祝宴には不破哲三日本共産党委員長も出席   23日 台湾の対中交流窓口機関である海峡交流基金会の副秘書長が中国側の海峡両岸関係協会の副会長等と会談,基金会の辜振甫理事長の年内訪中で合意   26日 中国人民解放軍の傳全有総参謀長がインドを初めて公式訪問,27日フェルナンデス国防相と会談
5月
3日 久間章生防衛庁長官と遅浩田中国国防相が会談(北京),遅国防相は新たな日米防衛協力のための指針(ガイドライン)に対して強い懸念を表明   5日 マカオの1999年12月の中国返還へ向けてマカオ特別行政区準備委員会設立(北京)   11日 中国共産党中央委員会が対台湾工作会議を8年ぶりに開催,一国二制度に基づく平和統一の実現を確認   24日 香港で返還後初の立法会(議会)選挙,直接選挙枠20議席中,中国に批判的な民主派勢力が14議席獲得
6月
3日 クリントン米大統領が中国への最恵国待遇の1年延長の方針を発表   4日 香港で返還後初の天安門事件(1989年)追悼集会開催1万人が参加   11日 日中の両共産党が文化大革命中の1967年以来断絶していた両党関係を31年ぶりに正常化させるとの合意を発表   25日 クリントン米大統領が天安門事件後,米国の大統領として初めて訪中し江沢民中国国家主席と北京で首脳会談(27日),戦略核の照準外しなどで合意
7月
1日 香港返還1周年記念式典で江沢民中国国家主席が「一国二制度の成功」を強調   2日 クリントン米大統領が中国・桂林でアメリカ輸出入銀行の5000万ドル規模の新規融資を発表, 中国に地球温暖化防止対策を促す措置   6日 香港の新国際空港運用開始,7日システム故障などで機能マヒに   14日 中国の科学技術相が台湾工業技術研究院の招きで台北を訪問   27日 中国が初の総合的な「国防白書」発表,台湾問題で新ガイドラインをめぐる日米の動きを牽制   28日 唐家せん中国外相がASEAN拡大外相会議で演説(マニラ)日本の景気・通貨対策を名指しで批判
8月 
9日 江沢民国家主席が高村外相と北京で会談,正しい歴史認識の重要性を指摘   13日 IMFが1998年の日本のGDPは戦後最悪の1.7%のマイナス成長と予測   20日 中国最高裁が大型汚職事件の陳希同元北京市長の上訴を棄却,懲役16年が確定   21日 中国外務省が国内の深刻な水害を理由に9月の江沢民国家主席の訪日を延期と発表   26日 温家宝中国副首相が長江流域の洪水による死者は3,004人で被災者は人口の5分の1に上ると報告   29日 中国の全国人民代表大会(全人代)が1000億元国債増発の政府案承認,財政引き締め政策を転換
9月 
6日 ロビンソン国連人権高等弁務官が初めて中国を公式訪問,中国側は「市民的および政治的権利に関する国際規約」(国際人権B規約)の10月調印を約束   14日 中国の楊尚昆前国家主席が死去(92歳)   17日 中国が上海保税区の外資系企業などに対し外貨と人民元の交換を規制する新施策通告   18日 中国の銭其しん副首相がマカオの治安悪化を理由に1999年12月の返還後に軍を駐留させると方針の変更を言明
10月 
5日 中国が国連本部で国際人権B規約(市民的・政治的権利)に調印   12日 中国共産党の第15期中央委員会第3回総会(3中総会)が開幕   18日 江沢民中国国家主席が辜振甫理事長と会談し中台指導者の相互訪問実現への期待を表明(北京)   22日 江沢民中国国家主席が橋本龍太郎前首相,村山富市元首相らと会談(北京 ),日本の中国侵略の歴史について「両国が不幸な時期を経験した」とあらためて指摘   23日 小渕首相と朱鎔基中国首相が日中平和友好条約の発効20周年を記念して祝電を交換
11月 
2日 中国と南太平洋のトンガ王国が国交を樹立   9日 チベットのダライ・ラマがクリントン大統領との会談で中国政府に非公式協議再開を求める考えを表明   23日 江沢民中国国家主席がモスクワを訪問し入院中のエリツィン大統領と非公式会談,「21世紀に向かう中ロ関係」と題した共同声明を発表   25日 江沢民中国国家主席が中国の国家元首として初来日,26日の小渕首相との会談では江主席が「歴史認識と台湾問題が日中関係の根幹」と主張,首相は口頭で戦争責任の「反省とおわび」を表明,両首脳の署名は行なわないまま日中共同宣言を発表   30日 フィリピン国軍が南シナ海の南沙諸島海域で操業していた中国漁船6隻を拿捕
12月 
2日 世界銀行は東アジア諸国のGDP成長率が1998年のマイナス8%から1999 年に0.1%、2000年に3.2%に回復するとの予測を発表   10日 江沢民中国国家主席とバガバンディ=モンゴル大統領が会談(北京)   11日 中国は台湾と外交関係を結んだマーシャル諸島共和国と断交   18日 中国の改革・開放20周年   21日 中国初の野党「中国民主党」結成を目指し,政権転覆罪で起訴された民主活動家の徐文立、王有才両氏に対し懲役13年、同11年の判決

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