大師前   だいしまえ   Daishi-mae   東武大師線


店舗も入っている高架駅

わずかひと駅で終点

沿線の光景(西新井駅から)

 西新井駅を出発し、環状七号線の陸橋の下をくぐると、大師線は左にカーブをきりながら伊勢崎線と分かれる。すぐに高架となった線路を列車は西に向かって進む。列車がまた左に緩やかにカーブを切れば終点の大師前駅である。


駅案内

 全長1.0kmの大師線は途中駅も無い都会の中のローカル線であるが、もともとは東武伊勢崎線と東上線を結ぶ計画の一環として1931年12月20日にに作られた路線である。1914年5月1日に開業した東上鉄道は、1920年6月9日に東武鉄道に合併され、東武東上線となった。以来、東武鉄道の二大幹線として発展していった伊勢崎線と東上線であるが、両者は自社の路線で結ばれること無く現在に至っている。

 2分あまりで終点についてしまう大師線も、西新井駅付近を除く全ての区間が高架化され、終点の大師前駅も大きな屋根と1面1線のホームを持つ立派な高架駅である。そのホームに2両編成のワンマン列車が停まっているのはアンバランスな感じであるが、本数、利用客数とも路線の長さの割には多い。

 駅名と線名の由来である西新井大師は駅からすぐのところにあり、境内には大きな堂宇や庭などがあり、参詣客も多い。門前の参道には団子屋や土産物屋が並んでおり、ちょっとした門前町となっている。すぐそばには環状七号線が走り車の通りも多く、小さな路線の終着駅の街という感じはあまりしない。

 途中駅が無い大師線の管理は西新井駅でまとめて行われ、大師前駅には売店はあるものの、駅員はいない。切符も大師前駅では販売されておらず、大師前駅からの利用客は切符を買わずに列車に乗り(定期券を除く)、西新井駅の大師線専用の切符売り場で買うことになる。逆に大師前駅に行く場合には切符は西新井駅で回収されてしまう(定期券を除く)。初めて乗るときには戸惑う路線である。

 駅の出入口には23区内のみならず東京周辺でも珍しくなった改札ラッチがあるが駅員はおらず、駅構内への出入は自由である。駅構内には歯科医院もあるが当然、入場券を買わずとも入ることができる。駅構内にある歯科医院というのは全国でも稀有な存在であると思われる。


看板は門前町の駅に似合う感じ

ホームと屋根は立派、電車はワンマン運転

東京では珍しくなった改札ラッチ、ただし無人駅

きっぷは売っていません

周辺案内

 〔見どころ〕

 〔教育・医療機関〕

 〔商業施設〕

 〔その他〕

 〔路線バス〕

 〔関連サイト〕


西新井大師の立派な本堂

境内には立派な庭と池も

駅から西新井大師に通じる道

団子屋などがある門前の商店街

駅データ


トップ駅紹介西新井/大師前   参考資料