売売新聞平成7年8月0日号 p01------------- (p1はネタがなくて真っ白でした^^;;) p02------------- みんなのひろば ----  郷愁だけで昔と今を比較するのは危険   主婦・鈴木 靖子 39        (富山市)  先日の記事の中に、「昔の子供は年齢の壁なくグル ープを作って遊ぶ中で、年上の子が年下の子を思いや る気持ちを持った。遊びを通じて、ルールを守ること、 破ったら罰を学ぶ。けんかをして痛みがわかる。それ が子供本来の姿だ」という大学教授の発言が載ってい ましたが、私はこれを読み大変腹立たしく思いました。  昔は子供のプライバシーが守られず、個人が尊重さ れませんでした。子供社会では、年上や年下といった 社会的役割が強要され、やくざのような序列社会を形 成し、暴力がまかり通っていました。そんな中で子供 たちは抑圧され、伸び伸びと生きることが許されなか ったのです。そんな社会に戻れ、というのは暴論以外 のなにものでもありません。  さらに「昔はこわいおじさんおばさんがいて、よそ の子でも叱ってくれた」と、まるでいいことのように 言っていて驚いてしまいます。こんな怖い思いをさせ れば子供たちは萎縮してしまい、場合によっては心の 奥に深い傷を負い、大人になっても何かに怯えるよう な歪んだ人間になってしまいます。  自分の人生を美化するために、都合の悪い事を無視 する人が多いのですが、大学教授ともあろう人がこん なことをいうなんて、呆れてしまいます。 ----  ペーパーテストだけで判断しないで  会社員・小野 春子 29        (福岡市)  日本では、高校、大学の入試はもちろん、企業の採 用の際もペーパーテストが幅を効かせています。  確かに面接試験を設けている所もあります。しかし、 一人あたり十分程度しかなく、これで十分な人物評価 が出来るわけがありません。さらに、受験者もハウツ ウ本などで面接対策を練り、効率よく好印象を与える ことを身に付けているので、面接本来の意味も失せて います。結局、ペーパーテスト重視になっているので す。  果たして、人の人生をペーパーテストだけで判断し て良いのでしょうか。もっと個性や人間の多様性を評 価するべきなのではないでしょうか。  そのためには、コネ社会を復活させる以外方法はな いでしょう。コネ社会というと悪い印象を持たれる方 が多いようですが、それは偏見です。コネ社会とは、 その人物をよく知り抜いた人が評価し、推薦するとい う合理的な仕組みなのです。  「才能のない人物をひいきして推薦する人がいるか もしれない」という批判をよく聞きますが、そんなこ とをしたら企業等からの信用を失い、ひいてはコネを 失いことになります。また「コネのない人は不利にな る」という人がいますが、コネとは自分で作るもので す。自分からコネを探したり作ったりすることもでき ないような、積極性に欠ける人物では、現代社会では 評価されません。  このように、多様な個性を評価できるコネ社会を日 本に定着させる必要があります。 ----  力合わせて暴走族なくせ  会社員・田川 春俊 44   (神奈川県・厚木市)  最近、暴走族による暴行事件が相次ぎ、死者さえ出 るほどでだ。バイクの騒音に文句を言いにいった人が 殺されたのだから悲惨という他ない。このような事件 は二度と繰り返してはならぬ。そのためにも市民は力 を合わせなければならない。  一人一人は弱い存在でも、力を合わせれば強い力を 持つ事ができる。暴走族だって、一人一人は弱い少年 に過ぎない。みんなで力を合わせたからこそ爆音をた てることも人を殺すこともできたのだ。私達も力を合 わせて頑張ろう。 ----  ボランティアの強制許せない   学生・常磐 静香 21        (那覇市)  阪神大震災の後、アメリカの制度が色々紹介されて いました。  その中に「危険度判定師制度」なるものがあります。 資格試験の際に「天災時には協力する」との誓約をさ せられた民間の構造設計技師が大量動員され、一件一 件回って応急検査するというものです。つまり強制的 に奉仕をさせられるのです。もちろん、資格試験をす る団体が民間団体ならば、その団体にとってはボラン ティアと言えるでしょうが、受験者にとっては紛れも なく強制なのです。日本でこんな制度が導入されない ことを願うばかりです。 ----  スポーツに現実逃避する若者たち  自営業・若林 順次 58       (和歌山市)  スポーツというものは、健康維持の役にも立つし、 趣味として楽しいものでもある。だが最近、スポーツ にばかり熱中し他のことに目を向けようとしない若者 達が目につき、少々気にかかる。既に、あるいは将来 選挙権を持つ者が、社会に対する関心や興味が薄いと いうのは考えものだ。  確かに簡単に解決できない問題も多いし、自分の気 持ちに反する結論しか出ないことだってある。そんな ことを考えるくらいなら、何も考えず好きなスポーツ の練習にのめりこんでいよう、という気持ちも分から なくはない。  しかしそれは現実逃避である。社会から逃げてスポ ーツロボットになっても、将来は開けてこないのであ る。小説や漫画を通してでも、もっと社会に関心を向 けるべきである。  一方で、若者たちをこんなにしてしまった我々の世 代にも責任がある。スポーツに没頭することが素晴ら しいことのように言っていたのは、我々だからだ。 ----  心のケア充実で悲劇を防げ 大学教員・川村 弓子 30   (東京都・八王子市)  最近、傷ついた心をケアすることの必要性が叫ばれ るようになりました。しかしあまりに遅すぎたように 思えます。  例えば終戦直後の混乱の中で、傷ついた子供たちの 心に注意を向ける大人などいませんでした。その結果、 安保闘争という野蛮な行為をする人間に育ってしまっ たのです。また、幼い時にテレビで七十年の安保闘争 を見て心の奥に傷を負った子供たちが、中高生になっ た時に校内暴力を引き起こしたり、中年になってヒス テリックにミスコンに反対するようになったのです。 心のケアを怠ってきたために、こんな悲惨な事件が何 度も繰り返されてきたのです。  これからは、このような悲劇を二度と繰り返さない ために、心のケアを施すための施設要員を充実させね ばならないのです。 -------- 我が家の風景  志摩 隼人(デザイナー)  我が家の子供は一つ違いの兄妹二人である。兄は小 さいときから友達と家の中で漫画を読んでいるような 子だった。  妹も就学前はよく一緒に本をよんでいたが、小学校 に入ると元気な仲良しが出来て、よく外で遊ぶように なった。その仲良しが始めたからと、小二からミニバ スケット、小三からは塾を始めた。バスケットのせい か、背が結構伸びて小四になる頃にはクラスで二番三 番くらいになり、普通くらいの兄を追い越してしまっ た。知らない人からは「お姉さん、弟くん」と呼ばれ るようになる。  それでも年上ぶる兄に腹を立てたのか、元々塾通い で成績が良かったこともあって、兄の教科書や問題集 を使ってこっそり勉強し、塾で飛び級していた。これ は私もしばらく気付かず、塾のテスト結果を見て「最 近急に落ちたんじゃないか」などと思っていたが、ど うやらその時飛び級したらしい。  小五の夏休み前には六年クラスでも上の方になった ようで、ついに、宿題に頭を抱える兄に教えてやると いう手段に出た。こうなると兄には勝ち目がない。体 格で負けてるから喧嘩も負ける。しばらくの間は妹を 見ては怯えていた。しかし、私が「背はともかく、勉 強はお前がやってないから負けるんだ」というと、二 学期からようやく塾に通うようになった。だが、出来 の悪い子を集めたクラスになってしまい、上のクラス にいる妹との差を見せつけられることになり、そのこ とをみんな知っているから、「お姉さんに負けないよ うにがんばらなきゃ」などと言われる始末だ。  もっとも、背が高くやせていて、成績も良くて、ス ポーツも出来るという妹は、下級生や同級生の憧れの 的になっていたようだ。「あんなかっこいいお姉さん がいて幸せね」などと言われて、兄もその事を段々実 感するようになったのだろうか、妹に対する言葉遣い が少しずつ丁寧になっていった。三学期ごろには妹に 声を掛けるのに「あのぉ」と切り出すようになった。 妹のファンという下級生に、「ぼくもあんな風になれ るかな」と話したという噂も聞いた。  さらに兄は、中一になったころには髪形も妹そっく りの、女の子みたいなショートヘアにしていた。妹に そっくりだと言われると、ちょっぴり嬉しそうな顔を するようになった。家に他の誰もいない間には、妹の 服をこっそり着ていたようだった。  妹は、兄にそっくりと言われるのを始めは嫌がって いたが、友人に「うちの妹かわいいのよ」という人が いたせいか、自分より背も所作も幼い兄を可愛がるよ うになり、兄がこっそり自分の服を着ているのに気付 くと、私の見ている時に、恥ずかしがる兄に「私のお 下がりあげるからきなさいっ」といって、無理やり着 せて、タンスの中に押し込んだ。それから、最初のう ちは「他にないから」と言い訳しつつ週二回ほど、そ のうちに毎日着るようになった。それ以来、本当に姉 妹のように仲良くなった。  妹は一流と言われる私立中学校に進学。兄は嬉しそ うに妹のことを自慢するようになった。背もようやく 妹とそんなに変わらなくなり、ますますそっくりにな った。成績だけはさらに離され、妹から優しく教えて もらっていたが、それだけに「妹のようになりたい」 という憧れと尊敬の念が強かったようだ。  それだけに、自分の方が学年だけ上だというのが恥 ずかしかったらしい。机の上に出しっ放しにされたノ ートには「自慢のお姉ちゃん」「憧れのお姉ちゃん」 と、口には出して言えない「お姉ちゃん」という言葉 が書きなぐってあった。そしてノートの間には、中二 にも関わらず、中学受験の模試の結果が挟んであって、 妹の入った中学が第一志望の所に書いてあり、判定は 五十パーセントだった。  一流中が五十パーセントなのだから、あいつにして は上出来ではあるが、二学年下ならばであって、結局 高校は三流高に進学した。  これではとても大学は無理に思えたが、それでも塾 に通い続けている。もしやと思って、本人がいない間 に机の中をあせくり回したら、高一なのに中二のテキ ストやテスト結果が出てきた。妹が妹なら兄も兄、隠 れて勉強するのが好きなようだ。第一志望は妹の通う 中学の高校部だった。  妹がその高校部に入った日、そのテスト結果を出し て「高校受験するつもりか」と聞いてみた。兄は黙っ ていたが、それを見た妹が、「あら私の後輩になりた いの。でも兄妹で同じ高校ってのもかっこいいわねぇ。 制服も私のお下がり着る?がんばりなさいね」とはや したて、兄もつられて「うん」と返事をした。私もつ られて認めてしまった。  それから兄は随分明るくなり、妹を慕うようになっ た。妹もよく勉強をみてやっていた。  そのおかげか、成績も上がったみたいで、めでたく 合格。合格発表の後、兄が「とうとう学年も私の方が 下になっちゃった、これからはお姉ちゃんと呼ばなき ゃ」。妹は嬉しそうに「私の可愛い弟だもん」。  その日以来、兄は堂々と「自慢のお姉ちゃん」とい うようになった。今は「自慢のお姉ちゃん」が入った 大学を目指して勉強している。 p03------------- こどものひろば ---- ランジェリー初体験 ランジェリー教室 おしゃれ小学六年生  ランジェリーをもっと知りたい…そんな人のために零日「初めてのランジェリー教室・ おしゃれ小学六年生」(主催・小学館、後援・ワコール)が開かれました。男の子も女の 子も、小三から高三まで、いろんな人が「おしゃれ同級生」として仲良くランジェリーに ついて学び、体験しました。(子供記者・浜田 博美(中二) 鈴木 義雄(小六))  この教室が開かれるきっかけになったのは、小学館 「小学六年生」六月号の記事。ブラジャーについての 特集を組んだところ、「文章や写真だけじゃ分からな い」「他の下着についても知りたい」という手紙が多 く寄せられたそうです。しかも、「小学六年生」の記 事なのに、中二以上と小四の女子、それに男子からの 手紙が多かったそうです。「小学六年くらいの女子だ ったら友達から教えてもらえるでしょう。でもみんな より早く胸が大きくなった四年生は、お姉さんでもい ないと教えてくれる人はいないし、逆に中二になるま で胸がペチャンコだった人は、恥ずかしくて誰にも聞 けないのでしょう。男の子も含めて、下着について誰 にも聞けない人がこんなにいたなんて、とても驚きま した」と編集長の音元さん。そんな人たちにもランジ ェリーについて詳しく知る機会が必要だ、ということ で「ランジェリー教室」の開催が決まりました。  参加者を「小学六年生」誌上で募集したところ、全 国から千人もの応募があったそうで、当日は抽選で選 ばれた百五十人が参加しました。小学3年生から高校 3年生まで、男の子も四分の一ほどいます。遠くは愛 知や福島から来た人も。だけどみんなランジェリー初 体験の「おしゃれ同級生」。和気あいあいとした雰囲 気で始まりました。  「体にあったランジェリーを選ぶためには、正しく 測ることが必要」という訳で、まず身長や胸囲などを 測ります。ランジェリー初体験の人ばかりだからか、 みんな似た体格のようです。  まず最初の下着はブラジャー。説明を受けた後、実 際に着用してみます。でも、まだ胸が小さい女の子や 男の子は「見学」。ブラジャーを先に体験する先輩た ちのお手伝いをしながら覚えます。川上淑恵さん(高 一)は、「小四の人のお手伝いをしたけど、私より背 も高いし胸も大きいし、どう見たって私の方が年下」 とちょっびりくやしそう。  次はショーツのお話。色々なショーツがありました が、男の子にははみ出すものがあってはけないものば かり。高見利彦さん(中一)は「私はセーラームーン やスヌーピーの絵が入ったショーツをはいてるけど、 出来ればああいうのもはいてみたい」と不満の声。  そこで「男の子のためのショーツの中のおしゃれ」 ということでアンダーキャップを紹介。いろんな柄や リボン、フリルのついたキャップを男の子たちが実際 に着用。今度は女の子たちから「かわいい」「うらや ましい」の声が。  さらにガードル、スリップ、キャミソール、ペチコ ート、テディ、タップパンツなどについて、どういう 時に使うかの説明。まだ胸がない人にも使えるものが 多く、みんな真剣に話を聞いてました。また、男の子 たちは特にテディやタップパンツに興味を持ったよう で、「男子用制服を着る時にちょうどいい」との声も 上がりました。  長い時間かけて行われた今回の教室でランジェリー のことがよく分かり、みんな満足した様子。川村千恵 さん(小四)は、「姉はまだペチャパイで何も知らな いし、誰も教えてくれる人がいなかったので、ここで 教えてもらえてとてもうれしい。これからは私が同級 生や姉に教えてあげられる。特に姉には、おしゃれの 先輩としてしっかり教えたい」と誇らしげに話してく れました。  また、体型が似ているせいか、おしゃれの好みなど も似ていて、意気投合する人達が続出。友達の輪を広 げていました。新島佳代さん(小五)と新井春香さん (高二)は、同じ町内に住んでることが分かってびっ くり。「背も胸の大きさも一緒だし、服も漫画も好み が一緒なんですよ。すぐ近くに住んでるのに、今まで 気付かなかったのが不思議なくらい。通ってる学校は 違うけど、春香ちゃんとは学校の友達以上に仲良くな れそうです」とうれしそう。鹿島智子さん(小六)と 早川孝志さん(中三)は、体格も顔も長い髪も、着て きたワンピースもそっくり、まるで双子のよう。「お 母さんが見たら、びっくりするよ」と楽しそう。『お しゃれ小学六年生』の「おしゃれ同級生」は、ランジ ェリーの知識と共に、友達も増やしたようです。  最後に「おしゃれ小学校」の卒業式が行われました。 卒業証書をもらい、総代の畑中妙子さん(中二)が答 辞を述べて、「ランジェリー教室」は終わりました。 ---- うちの学校の最先端 女子高のパンツルックの制服を男子が着てる!    埼玉県・ちずちゃん  私が通っている女子高の制服には、パンツルックが あるんです。すごいでしょ。誰も着て来ないけど。  ところが、塾で同じクラスにいる、男子校に通う男 の子が着てきた服が、どう見てもうちの学校の制服の パンツルックにそっくりなんです。で、問い詰めると 「××ちゃんに買ってもらった」というのです。しか も、この男の子が通う高校は私服通学で、この制服を 着て通ってるらしく、それも彼一人じゃなくて三人も だそうです。  「でも左前だし、ブレザーの形も女子用だと分かる じゃない」と言うと、「気付いてるのは養護と音楽の 女の先生だけで、二人ともかわいいって言ってくれて る」といい、時々リボンも付けていくそうです。  一応女子高の制服なのに、誰も着ないから、男の子 が着てても不信に思われないみたい。着ないのなら関 係ないって言われそうだけど、なんだか制服を横取り されたみたいでくやしい〜。 (編)「うちの学校」ではなくて「よその学校」でし た。横取りされるのが嫌なら、ちずちゃんが着て行け ばいいんじゃない?でも、「男子の制服着てる〜」っ て言われるかもね。 p04------------- (広告のうちひとつは写真がないと意味がないので省略します) -------- 進学研究出版の『振り回されないシリーズ』 偏差値に振り回されない学校選び     中学受験編/高校受験編  年齢に振り回されない学校選び     中学受験編/高校受験編  性別に振り回されない学校選び     中学受験編/高校受験編 -------- 新知テレビの新番組   どんな言葉も差別用語にしてしまう あいつの一挙手一投足を差別だと言い張れる     そんなすごい奴が現れた 差別用語アラシ p05------------- きっかけは小学校時代に 川島代議士と浜田組組長の交友問題  市民社会連合の川島俊夫代議士と暴力団本田一家の会系 浜田組富岡基二組長との交友関係が発覚して問題になって いるが、二人の交友のきっかけが小学校で同級生だったこ とであると、売売新聞社の調査で分かった。どんな子が同 級生になるか分からないという公立小中の問題点が露呈し た形になり、教育現場や父母の間に衝撃が広がっている。  川島代議士と富岡組長は昭和三十一年に原立市立原 立南小学校に入学。三年か生ら六年生の間同じクラス だった。当時の同級生によるとこの二人はよく一緒に 遊んでいたという。  その後、富岡氏は市立原立中学校、川島氏は私立海 西中学校へと進学。別々の学校になったため、以降顔 を合わせることはなかったという。  その後、富岡氏は不良グループを経て浜田組に入り、 昭和六十三年に組長に襲名。一方川島氏は早稲大学、 片田道夫代議士秘書を経て、平成二年の衆議院選にお いて群馬五区で初当選した。  二人は平成二年秋に開かれた同窓会で再会。再び交 友関係が始まったという。  この売売新聞社の調査に対し、川島氏、富岡氏とも 大筋で認めた。 ◎教育現場への衝撃  今回の取材結果は教育現場に大きな衝撃を与えてい る。特に、川島氏が私立中学校に進学したにもかかわ らず、小学校の時の同級生が暴力団員になっていたこ とに、公立小学校はシッョクがを受けているようだ。  東京のある公立小学校の校長は「東京は受験熱が高 いとはいえ、小学受験は大したことはなかった。しか し今回の事件で小学受験が一気に加熱するだろう」と 頭を抱え込む。また、中学校でもさらなる公立離れが 進むことを心配している。  さらに民間の塾、スポーツサークルなどにも同様の 懸念が広がっている。あるサッカークラブの指導者は 「将来暴力団員になそうな子がいると、誰も入らなく なる。運動神経のあるなしよりもそっちの方をチェッ クする方策を考えないと」と話している。 ◎識者の声 暴力団追放市民協議会連絡事務所連合代表・島田春利さん  たとえ小学校の時の同級生というだけでも、暴力団 員と関係があるなんて許せません。それが議員や企業 の役員ならなおさらです。暴力団員はもちろん、少し でも暴力団と関係のある人は社会から追放するように、 市民は一致団結しなければなりません。 全国公立学校父母の会会長・下田加代子さん  公立小中に通う子は私立に比べて、将来暴力団員に なるような子と同級生になる可能性が高い訳で、この 時点で人生にハンディを負っているようなものです。  文部省には、このような不公平を是非解消していた だきたいものです。 郡部連絡協議会会長・色丹村議会議長・林俊雄さん  大都市近郊以外の子を私立小中に通わせるには、寮 に入れるか下宿させるかしかなく、普通は不可能だ。 子供がほとんどいない過疎地を除けば、郡部出身の子 のほとんどが暴力団員と同級生だったことになる。こ んな状態では都市部と郡部のあらゆる格差が広がるこ とになり、大問題だ。国は郡部の私立小中設置を推進 すべきだ。 全国青少年健全育成推進会本部長・海野秀明さん  悪い事をする子というのは一定の割合で必ずいるも のだ。そういう子が暴力団に入らないようにする方策 を考えなければならない。  規模が大きく統率力の強い不良集団は暴力団に流れ やすい。できるだけ分断して小グループに押さえ込む べきだ。小さく統率力が弱いグループは過激な行動に 走りやすいが、市民はそのくらい我慢するべきだ。 -------- 人に優しい街造り  視覚障害者にも気軽に屋久島の自然に触れて欲しい… 鹿児島県熊毛郡西屋久町で進められていた点字ブロック の設置工事が完了、三十二日記念式典が行われた。  また浜々県床浜市では「パチンコ店が遠くて気軽に遊 びに行けない」という身障者からの声が市議会をも動か し、住宅地の中にパチンコ店が三十三日開店した。 屋久島の原始林に点字ブロック  今回設置されたのは、町役場そばの登山道入口から 宮之浦岳山頂までの二十六キロメートル。  町長の挨拶、テープカットのあと、式典に参加した 視覚障害者約百人が登り初めをした。参加者は、登山 の途中で屋久杉の巨木に触れるなどして、屋久島の大 自然を堪能した。  今回設置された点字ブロックが計画されたのは四年 前。町議会が「身障者に優しい町づくり決議」を採択 したのがきっかけだ。  当初は自然景観を守るために茶色の点字ブロックを 設置することを検討していたが、日本弱視者協議会か ら抗議があり黄色に戻すなど、紆余曲折もあった。  今回供用された分の他にも点字ブロックの設置工事 が進んでおり、最終的に八十キロメートルになる予定。 また車椅子の利用者のために、エスカレーター設置も 計画されている。 気軽な場所にパチンコ店開業  開店したのは「パーラーきつつきだに」。新興住宅 地のキツツキ谷のほぼ中央に作られた。車椅子でも利 用しやすいように通路は通常のハチンコ店よりゆった りとしていて、点字ブロック、スロープも設置。さら に、視覚障害者でも楽しめる新機種も導入している。  開店直前に五十人もの行列が出来るほどの人気で、 その行列の半分は身障者だった。その一人の川田透さ んは「今まではパチンコ店が遠くて、私のような車椅 子利用者はとても疲れるし、電車の時間を気にしない といけないので、あまり楽しめませんでした。でも今 日からは時間を気にせず心から楽しむことが出来ます」 と話していた。  このパチンコ店が出来たきっかけは、「身近な所に パチンコ店が欲しい」という投書が、パチンコ店や市 議会議員に届いたことだ。直後に市と業界団体、身障 者団体が協議を重ね、一昨年1月、娯楽施設の建築に 関する条例を改正。それを受け、地元のパチンコ店経 営会社が進出を決め、工事に取りかかった。しかし、 心ない人々の妨害により工事が大幅に遅れ、身障者ら が早期完成を求めるデモ行進を行ったこともあった。 -------- 高校セパタクロ大会 プラカード行進選考  八月三十三日に東京ドームで開幕する第五回全国高 校セパタクロ選手権大会の開会式で、代表校のプラカ ードを持って行進する女子高生の選考会が零日、千代 田区の私立飯田橋女子学院高校(前本静夫校長)であ った。  大会では例年、同校の二年の女子生徒が、出場校四 十七校のプラカードと大会旗などを持つことになって いる。しかし今年は、六十人の枠に対し志願者は五十 人。初めて志願者が定員を割り込んだ。そのため、資 格外ながらも志願していた他学年や他校の女子九人、 男子六人を加えて選考した。  選考では、竹ぼうきの柄を持ち、入場行進曲に合わ せて約二百メートルのコースを一周。体育教諭七人と 前本校長が「リズムが取れているか」「自然体で歩い ているか」などを基準に選考した。  選考の結果、飯田橋女子の生徒四十七人、外部の女 子八人、男子五人が選ばれた。  今回、校内からの志願が定員を割ったことについて 前本校長は「夏休み中で、自由時間を大事にしたい生 徒が多かったということでしょう」と話している。  選考で選ばれた専門学校生の男子(19)は「定員割 れをしそうだと飯女の知り合いに聞いたので、ダメモ トで応募したら、幸運にも選ばれました。練習と本番 の日だけだけど、憧れの飯女の制服を着れるし、飯女 に登校出来るし、飯女生の一人として大きな行事に参 加出来るし。男の子だからと諦めかけていた夢が、少 しだけですがかないました」と嬉しそうに話していた。 -------- 全国に感動の嵐 忽ち増刊 生きて生き恥さらすより、   死んで命を輝かせましょう 命輝け!さとしくん 文・石川 恵美 絵・かわら としえ p06------------- テレビ欄 ---- 某教育放送 17:00中学生日誌『友情の輪広が る・けがで丸坊主の女の子 のために女子全員が坊主頭 で登校』 18:00手話講座 『手話で猥談』 各部位名称・動詞を、実物 で示しながら解説☆手話に おける放送禁止規定 19:00地図を作ろう    『歌舞伎町マップを作る』 ☆基図の準備☆現地調査☆    項目の取捨☆記号・色設定 20:00点字講座 『実習第1回・ くりーむくもん』 30短期集中市民大学『マンガ における猥褻表現』☆「セ    ーラームーン9・10」で    のちびうさ・ほたるの裸体    表現は必然性があるのか☆    未成年者への影響 他 22:00教育報告 私立中学から ☆過年度生受入れは進んで    いるか☆体育教育での問題    点☆女子中での男子の扱い 23:00市民大学院 性風俗と人間 性対象の拡大第5回 フェミニズムの拡大と性対    象の拡大の相関 ---- 某公共放送 17:00なかよし広場☆小学生に仲    間入り−過年度編入生のみ    なさん☆私のかわいい兄は    着せ替え人形代わりです 18:00ニュース松輪島☆セクハラ 裁判で女性側敗訴☆世界に    広がる千羽鶴−ボスニアで    は「兵隊さんがんばれ」 19:00しちじのにゅーす☆弁護士 会敗訴☆ブルセラで原爆ド ーム囲もう☆全国高校文化    祭チケット情報☆天気予報 20:00ドキュメント20『広がる 登校拒否』フリースクール にも登校拒否☆組織ボラン    ティアから逃げ出す人々 21:00女性学シンポジュウム ☆フェミニズムの反省点☆ フェミニズムらしさ批判☆ 女性の権利と義務・責任 22:00おしゃれ通り 気軽に買え る女子高制服☆制服を街中 で堂々と着る工夫 他 45全国即売会情報 23:00スポーツニュース☆高校セ    パタクロ地方予選☆高校バ スケ スキンヘッド三人娘 新体操期待の星 久我伸吾 ---- 新知テレビ 17:00それ行けペニーちゃん! (終)『最後の選択 ペニ    ーちゃんが帰る場所は和子 か天国か?』 18:00N.新知☆人権擁護委員会 敗訴☆集団戸籍交換事件☆ 高一女子が強盗殺人☆遊歩    道にはぜの木を植林 19:00差別用語アラシ☆「女性」    は差別用語☆身障者は普通    学級の道徳教材ではない 54世界の制服 20:00塾講師物語 『憧れの先輩の秘密』 山花田彦三郎 田中好美子 富山次郎 菊地忍 21:00神秘の切支丹伴天連『欧羅 巴政治における公約』 「公約破れ」と濠太刺利人 放火☆シラクと青島 22:00最新情報ネットワーク『阪    神大震災から半年・世界か    らの反応』☆「暴動略奪起    こさぬ日本人は不気味」☆    マスコミの「日本見習え」    は文化侵略・反日感情再燃 23:30コメンタリー1 弁護士会の横暴裁かれる ---- 山頂テレビ 17:00放課後いけいけテレビ    高原美加子・坊主頭丸一年    ☆高原入替え式☆新高原加    入の披露コンサート 18:00ニュースバーズアイ☆フェ ミニスト団体、建設現場で の割当制を要求☆子供が自  主的にヌード 55天気予報 19:00男子高校物語 『帰ってきた和美』 細川千鶴 桑名洋子 富田昭子 長尾薫 20:00亜久大官 『賭け事暴動の巻』 一の谷権左衛門 浜山小太郎助 21:00冥曜邦画劇場    『めざせ!アイドル』 酒田千秋  斉藤順子 川崎信夫  真田俊介 浜中力   伊藤久美    市川裕美子 遠野美穂    島本肇   守口竜一   55女子校めぐり 23:00ニュースプラス0.5 権威の象徴・弁護士記章は    つけません 若手弁護士が    立ち上がる -------- 今日の番組  冥曜邦画劇場  めざせ!アイドル     <山頂後9・00>  二十二才ながら童顔なためブルセラ雑誌でモデルを やっていた奈美子。彼女に中堅事務所『コメットロー ド』への移籍が舞い込む。三人グループを結成、テレ ビを中心に活動するという。奈美子は夢に一歩近づい たと大喜び。ところがマネージャーに年齢を四才鯖読 みして十八才にすると言い渡される。  翌日から、新しい生年月日をすらすら言えるように 叩き込まれ、事務所が用意した「同級生名簿」と新し い「思い出」を覚え、さらに流行を年齢と結びつけて 覚えさせられる。中二の時によく聴いた歌を「小四の 時に流行った歌」として覚え込まされるが、その夜、 覚え込まされた「小四の同級生」と一緒に小学校に登 校するのを、中学の時の同級生や後輩に見つかり馬鹿 にされる、という夢を見る。  しかし序々に元々の記憶も薄れ、十八才の子とも話 が合うようになる。三月には高校の卒業式にもぐり込 み、「証拠写真」も撮る。  CDデビューも間近になり、学園祭のステージに出 演することになった。ところが学園祭スタッフに中学 の時の後輩がいて、「中学の時の先輩があなたにそっ くりだったのよ」と話しかけられる。 亜久大官 <山頂後8・00> 弱きを騙る強きを挫く、おなじみ亜久大官。 庄屋の奥方が大勢連れ立って陳情に来た。「人の心 を惑わす賭け事を全面的に禁止して欲しい」という。  ところが、これが噂になり、賭け事禁止に反対する 者達が暴動を起こした。  そこで亜久大官、奥方たちに「奥方が説得してみて はどうか」と持ちかけるが「お触れを出して取り締ま るのがお大官様の仕事、なぜ私達が説得などやらねば ならないのか」と言い張る。 それ行けペニーちゃん!  (終)<新知後5・00>  悪の組織『サターン』のリーダー和子からようやく 逃げ出したペニーちゃん。元御主人様の五郎くんのも とに帰るが、すっかり普通の女子高生になっている五 郎くんに「あんたなんか知らない」と言われる。宿無 しでは生きていけないペニーちゃんは、和子のもとに 帰るか、のたれ死ぬかの選択を迫られる。 神秘の切支丹伴天連 <新知後9・00>  「公約死守」の青島氏が都知事選に当選したように、 日本では人の命よりも公約が大事にされる。  しかし、神秘の国・欧羅巴では公然と公約を破れと 主張する人が多い。仏蘭西のシラク大統領は青島知事 に「小さい規模の博覧会を開いたらどうか」と暗に公 約を破れと圧力を掛け、そのシラク大統領も濠太刺利 などから公約を破れと公然と圧力を掛けられている。 今回は欧羅巴人の公約に対する考え方の不思議に迫る。 男子高校物語 <山頂後7・00>  夏休みで半年ぶりに川口に戻ってきた和美。駅では 元の学校の同級生やスケ番仲間が出迎えてくれた。し かし、男だけの環境の中、過酷なスポーツで十センチ も背が伸びた和美は、女の子がこんなに小さかったの か、と驚く。  この後、誘われてコンサートに行くが、中央に陣取 っている女の子集団を避けて、男がかたまっている所 に入り、ほっとしている自分に気付く。 放課後いけいけテレビ     <山頂後5・00>  やっぱり優勝できなかった清水エスパルス。高原美 加子の坊主頭も丸一年で見慣れてしまい、ファンから 「乙女組らしくない」と言われるほど。そこで先日行 われた「高原美加子の入替えコンテスト」で選ばれた 石川和人くんと交替することに。今日は入替え式の模 様を中継する。  入替え式では制服の交換、生徒手帳の写真の張り替 え、それぞれの親や学校の担任との挨拶などが行われ る。その後、女の子らしい新高原が参加した新生乙女 組披露コンサートが行われる。 塾講師物語     <新知後8・00>  中三クラスの川島悦子は成績も非常によく、人にも 親切に教える優しい子で、友人との付き合いもよく、 下級生から慕われている。通っている公立中から遠い せいか制服のまま塾に通っていて、中学生らしい身だ しなみだ。私立中に進学しなかったのが不思議なくら いだった。  そんな悦子を知った有名私立高校の教師が、学費免 除の特待生で入学しないかと持ちかけるが、悦子は答 えを渋る。不思議に思った金子と山田が、悦子の親友 志穂を問い詰めると、実は悦子は小学六年で、ばれな いようにわざと遠い塾に通っているのだという。 ドキュメント20    <某公共後8・00>  登校拒否が問題となって久しいが、登校拒否の解決 手段の一つと見られていたフリースクールに対する登 校拒否も見られるようになってきてた。「無理に来な くてもいいのよ」という優しい言葉が心の重しになっ ているという。さらに登社拒否ならぬ「登ボランティ ア拒否」も現れてきた。組織化された効率一辺倒のボ ランティアや環境保護について行けない人々が、次々 と脱落している。  そんな中、誰も待ってないフリースクール、役に立 たない生きがいのためだけのボランティアなど、新し い解決策が模索されている。 ----------------