日記帳☆(平成11年12月)

12月31日(金)

お母さんとともやと私と三人で食料品を買いに行く。 荷物をともやに持たせると、口ごもった後で「おねえちゃんも持ってよ」。 よしよし、よく言えた。弟って、こうやって見るとかわいいよね。 半分持ってあげた。


12月30日(木)

塾は今日の昼まで。ちょっとだけ暮れ正月休み。

男子から聞いた話では、まよちゃんは自分が男子中に入学する代わりに 女子中に入ってくれる男の子を手当たり次第探してるんだって。 なかなかいなくて必死みたい。ちょっとかわいそうだなぁ。 それに比べると、ともやと交代で6年生になれた私は幸せなんだよね。 知ってる範囲で、だれか適当な人いないかな、とみんなで話し合う。

うちに帰ると大掃除中。私はあんまり手伝えなかったな。 ともや、がんばってるね。私もちょっとだけでも、と手伝う。


12月28日(火)

今年受験ではない、飛び級の5年のみんなに、 「やっぱり受験直前のみなさんは違いますよね。 こないだまで4年生だったちえさんも目付きが違う」 なんて言われちゃった。他の人はともかく、 私は受験出来るところがひとつしかないから違うと思っていたけど、 他から見るとそう見えるのかな?確かに5年生のみんなはのんびりしてるね、 という気はするけど。

5年生クラス以下は塾もお休み。うちに帰ると、鏡餅の飾りを触っていた ともやが「おねえちゃん、おかえりなさい」。 ちょっとは声が大きくなってきたかな?


12月25日(土)

今日からは「入試直前特別講座」という事で朝10時から塾。 うーん、受験生だ。美代ちゃんも由香ちゃんもがんばってる。 私もがんばるぞー。でも美代ちゃんは学習院受けるし、由香ちゃんは 女子学院なんて言ってるし。それに比べると、私の受験中は成績に 余裕あって、ちょっと力入らないなー。とか言って落ちたら格好悪いな。 まあ、元々4年生だから仕方ないんだけど。 前に美代ちゃんが言ってたみたいに、どこか記念にむっずかしいとこ 受けてみようかな?

ともややよしみちゃん達は夕方から塾へ。よしみちゃんに 「がんばってくださいね」って言われちゃった。ありがとうね。 みんなもがんばるんだよ。ともやも、はやく4年生の勉強に追い付くんだよ。


12月24日(金)

今日は終業式。通知表の内容はともやの分なんだって。 でも名前のところは「ともや」が消されて「ちえ」になってた。 私の成績が悪いみたいでやだー。でも私の名前の上に「6年2組」って 書いてある。自分が6年生になったんだ、ってことを実感。

ともやのクラスでは、1週間だけいたともやのためにお別れ会があったんだって。 時間もそんなにないのに、どんな事やったんだろう? でもともやに、たった1週間でも4年生の同級生と一緒に過ごした思い出が 出来て良かった。この小学校に上級生になっちゃう6年生との思い出しか無かったら、 ちょっとかわいそうだもんね。

帰り道に写真屋さんに寄って、願書用の写真を受け取る。 んー、かわいくなーい。


12月23日(祝)

今日は久しぶりにずっと家にいた。勉強してたけど。だって受験生だもん。 今までは、回りは受験生だけど自分だけ違う、という状態だったけど、 急に自分も受験生になって、あせってるのかあせってないのか良く分からないや。

お昼頃になって、ともやが小さな声で「おねえちゃん、お昼ご飯」 と言いにきた。ともやに突然「おねえちゃん」と呼ばれると、 ちょっと照れちゃうな。後でともやは、お母さんに「声が小さい」と叱られてた。 お母さんに「おねえちゃん」と呼ぶように言われてたのね。 私は本当はどう呼ばれてもいいんだけど、私もお姉さんになったんだという 自覚をいつも持ってなきゃいけない、お姉さんらしくならなきゃいけない、 という事なのかな?
夕方、ともやが呼びに来た時、「ちえ、ご飯だよ」なんて呼び捨てにしてたから、 ここはお姉さんらしくしなきゃなんないな、と思ってともやを叱り、 お母さんに聞こえるくらい大きな声で「おねえちゃん、ご飯」って言わせた。 ともやは恥ずかしそうにうつむいて言ってたけど、私も恥ずかしいんだよ。


12月22日(水)

卒業文集用の文を提出。たった二晩で書いたけど、ほめてもらえた。

放課後、ともやがよしみちゃんに囲まれて下校してた。 この小学校に通うのは後1日だけ。男の子の友達は出来なかったみたいね。 たった6日間じゃしょうがないかな。
よしみちゃん達は「たった一週間じゃつまらない」だって。 でも転校する先は、小学校は共学だけど中学は女子だけだから、 公立を含めて他の中学に行くことになるんだよ。 もしかしたら中学で一緒になる人もいるかもね。


12月21日(火)

朝、美代ちゃんのクラスでおしゃべり。隣のクラスだからぎりぎりまで 話していられるよ。
スカートいやだ、って言ってたまよちゃん、私服の中学がいいらしいんだけど、 みんなが 「あの中学は私服だけどプリーツスカートでないとダメだって」 「あそこは行儀作法がうるさいんだよ」 「あそこはお化粧してないと先生に叱られるんだって」 と細かい実情を教えるとムっとした顔になってきて、最後には 「男子中にする!」と言い出した。 「4年生のちえちゃんが中学に入れるんだもん。私だって男子中に入れる」 だって。私はともやが4年生になる代わりに6年生になったの、というと 「私も代わりを探す」。見つかるのかな。


12月20日(月)

今日から授業は昼まで。で、6年だけちょっと残って、 卒業アルバムの写真撮影。昨日に続いて写真撮りになっちゃった。
ともやは4年生になるというか、なったから、この写真の中には入れない。 で、これも私が代わりに入る事に。中学校に進学するんだし、卒業までの間、 たった3ヶ月だけど一緒に過ごした記念だよね。 こういうきちんとした写真を由香ちゃんと一緒に写るのは初めてかな。
あとで担任の先生に、卒業文集はどうするか、と聞かれた。もちろん書きますと答えた。 でも前書いたのは冗談半分で書いたものだし、まだほんの4日だけど 一緒に過ごした時間があるんだし、また新しく書かなきゃ。

塾でも写真撮影の話が話題に。どうもよその小学校はもっと早く撮ってるみたい。 もしうちも写真撮影がよそみたいに早かったら、私はどうなってたんだろう。 上に丸い写真が浮かぶんだ、ってみんなは言ってる。でも写っちゃったともやはどうするの? 遅くて本当に良かったよねぇ。
でも、こういう学校行事の話題になった時に私は、以前だったらせいぜい質問するか、 普通は質問する糸口さえ分からずに聞いてるだけだった。でも こうやって同じ6年生をやってると話題が分かるし、違う学校の間の小さな違いに 気が付いて質問の糸口も分かる。学校も同じ学年になったというだけでこんなに違うんだね。


12月19日(日)

願書用の写真を撮影するために、先週買った服を着る。 こういう服着るのって初めてぇ〜と思ってたら、お母さんがいうには 七五三、小学校入学の時も着たんだって。覚えてないよ、そんな小さいときのこと。 でも3年前の事か。
みんなと一緒に写真屋さんへ。由香ちゃんかわいい〜。 私ももうちょっとかわいくした方が良かったかな。 美代ちゃんに「新入社員みたい」なんて言われるし。
で、写真撮影。写真撮る時はフラッシュが恐くて、でも目をつむれない、 そんなこんなで顔がこわばっていないかな?変な風に写ってたら嫌だな。


12月17日(金)

塾の同じクラスにいる5年(つまり飛び級で入った人達ね)が 私に敬語を使って話しかけて来た。同級生なんだからそんな言葉づかいしなくていいのに。 で、「桜蔭でも女子学院でも入れるのに、飛び級ではあるけど、 どうしてあんなこと受ける気になったんですか?」と聞かれた。 ともやのこともあるけど、2年も待つのはちょっとねー、と答えたら、 「ちえさんなら今年受けても受かるところ、2年も落第して受けるのは確かに嫌ですね、 でも私たちはもう1年頑張らないと受からないので1年落第して受けます。 もしちえさんとこの中学に入る事になっても、ちえさんが先輩なら文句はないです」だって。 かわいいこと言ってくれるねぇ。もう1年頑張っていいとこ受かってね、みんな。 もし後輩になったら可愛がってあげるから覚悟してなさいよー。

帰り道で、よしみちゃん達が 「ともやくん、ちえさんのことをお姉さんと呼ばないんですよー」 と言ってきた。うーん、私はどうでもいいんだけど、 周りから見ると変なのかなぁ。順子ちゃんが「弟が真似する」なんて言ってるらしいし。 今までみたいだと、学年が変わった事をお互い自覚出来ないかな? みんなにせかされてともやが「おねえちゃん、よろしくお願いします」 と言ったことだし、これからはお姉ちゃんと呼ばせることにしよう。
うちに帰ってからお母さんにそのことを説明して、お父さんお母さんの前で お姉ちゃんと呼ばせることになった。で、お母さんの前で1回言わせる。 でも私の方もちょっと恥ずかしいんだけどね。 ま、ともやのお姉さんになったという自覚を持たなきゃいけないってことなのね。


12月16日(木)

今日から6年生。朝、集団登校の列を作る時に私が後の方の6年の場所、 ともやは真ん中辺りの4年の場所。4年生も6年生も大抵知ってるから、 どっちでもいいっていえばいいんだけど、 こっちが目線の高さが合うって気持ちかな? ともやは4年生の中では大きい方のはずなのに、 なんとなく小さく見える。4年生のひとりとして小さい子の中にいるからかな?
下駄箱の前で由香ちゃんと会って、そのまま6年の教室へ。毎日会ってるけど、 今日から学校でも同じクラスだと思うと顔を見てるだけで嬉しくなってくる。 それに、もう時間を気にする必要はないんだね。
先生が来てから、紹介してもらって、あいさつをする。 もっとも、クラスの人の顔は昼休みに見てたからだいたい知ってるし、 塾での仲良しもいるんだけどね。 でも今日からは昼休みだけじゃなくて、授業中も給食の時間も体育の時間も、 朝から夕方まで一緒に過ごす人達。 そう、由香ちゃんと一緒に体育の授業なんだよ!もう嬉しくって嬉しくって。 授業の方はいつ当てられたって大丈夫。でも面白がって当てすぎないように、 他の人にも当ててください、先生。

で、塾に行く。ともやはよしみちゃん達に囲まれている。男子の友達出来るかな? もっともこの小学校にいるのは来週までだけど。
6年のクラスに入ると、いつもの顔。でも朝からずっと一緒にいてくれる人が 一緒にいるというのは、ちょっと安心感があるかな。 やっぱり自分は4年生なんだ、っていつも頭のどこかで思ってたけど、 もうそんなこと思う事はないんだ。由香ちゃんには本当に感謝しなきゃ。


12月15日(水)

昼休みに6年の教室でおしゃべりしてたら、6年のともやの組の担任の先生がやってきて、 「ちょっと職員室にきなさい」。私、何も悪いことしてませーん、とか思ったら。
ともやが1月から私立小の4年生に編入するという話が既に6年生全部はもちろん 先生全部に伝わってて、いろいろあって授業がやりにくいんですって。 確かにやりにくいだろうなぁ。あとで由香ちゃんに詳しく聞いたけど、 ともやが授業中当てられると、もちろん答えられないんだけど、 ともやを既に4年生扱いする女子がいて「かわいそー」と言ったり、 逆にともや並の成績の男子は何か不満そうだったり。 で、あと10日もないんだけれど、どうせ学年入れ替わることになるのなら明日からにしないか、 ということらしい。ちょっと急な話だったけど、そういうことなら仕方ないよね。 ともやの組の担任の先生は今日の午後からでも、と言ってたんだけど、 うちの組の担任の先生が「お別れ会をやってから」というので明日からになったみたい。

ということで、みんなと一緒の教室にいるのがあと3ヶ月半からあと2時間になっちゃった。 4年間一緒にいたみんなとこんな急にお別れということになって、ちょっと寂しいかな。 2時間の間、ちょっと教室の中を見回してみたりした。

ということで、授業が終ったあと急遽『お別れ会』。別に転校しちゃう訳じゃないんだけどね。 学級委員のじゅんこちゃんが『お別れのことば』なんてもの読んでくれたよ。 「明日からは私たちの上級生、私たちのおねえさんとして、よろしくお願いします」 なんて言われちゃった。うん、おねえさんがんばっちゃうからね。

うちに帰ってともやに聞いたら、ともやの組でもお別れ会があったんだって。 ちゃんとお別れのあいさつできたかな?
とりあえず明日の分だけ教科書を交換して、6年の教科書をカバンに入れる。 さあ明日から私は塾だけでなく学校でも6年生、入試もあるし、がんばらばきゃ。


12月14日(火)

昼休みに6年の教室に行ったら、美代ちゃんや由香ちゃんだけでなく、 いろんな人からともやの4年編入や私の中学進学についておめでとうを 言ってもらった。いつの間にこんなに言いふらしたの? 「ともやくんが1月から4年になるのなら、 ちえちゃんも1月から6年になればいいじゃない」って、 そんな無茶言わないでよ〜。 私の受験中(というか唯一受験出来る中学)を知ったみわちゃんは、 「じゃあ私もそこに合格すれば、ちえさんと同級生になれるんだ。 あそこなら私も合格出来るかも」って嬉しそうにいう。 別にそのために受験しなくてもいいのよー。 でも、みわちゃんかどうかはともかく、この小学校の6年の中に 私と同級生になる人が一人くらいいるんじゃないかな。 今までは、塾で仲良しの美代ちゃんや由香ちゃんはともかく、 毎日6年の教室に来ててもなんとなく自分がよそ者って感じだったけど、 今日はみんなと同級生になるんだって気持ちになれた。

塾に向かっていると、ともやがよしみちゃん達4年生に囲まれて、 「試験合格おめでとう」と言ってもらっていた。「でもまだ塾じゃ3年なんだから、 早くお姉さん達に追いついて本当の同級生になるんだよ」だって。
塾で授業が始まる前に、ちょっと3年の教室を盗み聞きすると、 ともやは同級生にちょっと厭味を言われてたみたいだけど、 そのくらいはしょうがないか。

由香ちゃんに聞いた話では、学校の午後の授業ではともやが4年に編入するって話題で持ちきりで、 先生ちょっと授業をやりにくかったみたい。あんまり騒ぐとかわいそうじゃないの、 うちのともやをいじめないでよ〜。


12月13日(月)

朝4年の教室に入ると、よしみちゃんとさっちゃんが飛んで来て、 「ともやくん、試験受かったんですか?」。なんで知ってるんだろ、 って美代ちゃんが知ってるから妹のさっちゃんが知っててもおかしくないかな。 合格したって教えてあげると、すごく喜んでくれた。 「でもよその小学校に行っちゃうんだ、この小学校の4年にくればいいのに」 うーんその辺はいろいろあるのよねー。その後、代わりに私が中学校に進学することになる、 という話になった。4月でみんなと違う学年になってお別れになっちゃうけど、 あと3ヶ月、なかよくしてね。

先月23日にともやが受けた3年の模試の結果が戻ってきた。 上位百位の中に名前が載ってたよ。4年編入が後だからちょっと意味が薄れた感じだけど、 3年の勉強をやり直して4年になれた、その過程のひとつ。立派な記念だよね。


12月12日(日)

ともやはお母さんと編入試験を受けに行く。 私は美代ちゃん達と面接や卒業式用の服を買いに行く。 わたしはねー、あんまり派手なの好きじゃないけど、 また先生みたいって言われるの嫌だから、上は紺だけどスカートは 明るい色のにしたよ。でも2月にはこれ着て本当に入試を受けるんだ、 ちょっと信じられないな。
美代ちゃんが「受験するのは一校なの?」と聞いてくる。 合格出来ても入れる所が一校だけだからね。でも美代ちゃんは、 神戸の私立中学を入る訳でもないのに受験する男子がいるんだって言うの。 ふーん。「記念に桜蔭でも受けてみない?」って言うけど、 試験日が同じなんだよー。

ともやは4年編入試験に合格したんだって。おめでとう。 お母さんは「落第したのにお祝いなんかしない」って言ってるけど、 3年生の問題もすらすら解けなかったともやが、ここ何ヶ月か勉強して4年の 編入試験に合格出来たんだから、お祝いしないとね。


12月11日(土)

お母さんとともやと私で私立中学へ行き、昨日決めた事を話す。 私は他の6年生と同様に2月に中学入試を受験することに。 ともやは、来年4月から5年生に編入することにしてもいいけど、 あと3ヵ月間分からないまま6年生を続けるよりは 1月から4年生に編入した方がいいのてはないか、という先生方の意見。 私もそう思ったのでともやに勧めて、ともやは明日ある編入試験を受験することに。 でも塾に入って2週間も経っていないけど大丈夫かな? 試験に落ちたら6年生を続ける事になるけど、それってなんか変だね。
帰り道の途中、ともやの願書用写真を撮る。そういえば、 私も中学受験することになったんだから、面接用の服とか、 願書用の写真が必要になるのよね。

午後、塾で由香ちゃんに中学進学の話をする。 「一緒に進学できて嬉しい。受験がんばろうね」って喜んでくれた。 どうせ2才年下だから一緒に受験できない、なんてあきらめてたけど、 由香ちゃんのおかげで一緒に受験出来るようになって、本当にうれしい。 由香ちゃんみたいな人と塾の同じクラスになれて、 同じ学年で勉強してきて本当によかった。
ともやの事を由香ちゃんに話すと、「じゃあ4年生になる事が決まっても、 今月は私と同じ教室にいるんだ。4年生と同じ教室で勉強するなんて変な感じ」。 でも塾じゃ4年生の私と一緒に勉強してきたじゃない。 まっ、あと2週間なんだから、仲良くしてあげてね。


12月10日(金)

塾から帰ってから家族会議。わたしはともやがいいというのなら、 中学に来年進学するつもりになったのでそう言った。 ともやが答えにくそうだったので、私が 「4年にした方がいい?私は5年でいいと思うけど」と言うと、 ともやが5年でいいと言ったので、5年で決まり。 私もとうとう来年から中学生になるのかな。 お母さんに「来年からあなたがお姉さんになるのよ。しっかりしなきゃね」 って言われた。ちょっと緊張しちゃうな。


12月8日(水)

聞いた話だと、ともやは3年クラスで同級生にちょっといじめられてるんだって。 仲良し出来たんだと思ったんだけどな。なんでも 「おれたちより出来が悪いのに、先に中学校に入れるなんてずるい」 って言われてるみたい。そんな事言われてたんだ。6年の教室にいたって 分からない訳だから、かわいそうなのはともやの方なのに。 だけど、来年5年生になるとすれば、他の子も5年になる学力はある訳だから、 「ともやだけ5年生になれる」と余計いじめられることになるかも。 だからいって4年に入れるのもどうかと思うし、困ったなー。 他の子みたいにすごくいい点取るのが目的じゃなくて、 せめて来年までに5年生の平均くらいに追いつくのが目的なんだから、 それを分かってもらわなきゃ。

私が11月に受けた模試の結果がかえってきた。結構良かったよ。 2年待って、一番気に入ったところ受験した方がいいかなー。 でも、あと2年間待つとこれだけ覚えた事を忘れてしまいそう。 来年の方がやっぱりいいのかな。


12月7日(火)

朝、よしみちゃんが「ともやくん、ちえちゃんを呼び捨てにしてるんだね。 ダメだよ。わたしが呼び捨てなんかさせないからね」っていうの。 そんな事しなくていいのに。でも、私の所に質問に来る下級生はみんな 礼儀正しいのに、ともやが他の上級生に対してあんなだと、 ちょっと恥ずかしいかな。よしみちゃんが言うように、 まずは身近な上級生である私に対する口のききかたを改めさせる方がいいのかな。 それに、ともやが来年あの私立小の5年生になるんだったら、 今みたいに塾だけの学年ではなくなるんだし。

昼休みに花ゆめ持って6年の教室へ。ともやは塾の同級生に呼ばれて 3年の教室に行ってるんだって。んー、仲のいい子が出来たのなら、 その方がいいかな。あと、面接用卒業式用の服をいつ買いにいくか、 なかなかみんなの予定が合わなかったけど、11日でようやく決まり。 願書用の写真はその次の週にしよう、という事に。 でも私が買っても意味あるのかな?あの中学に入るのなら意味あるのかな?


12月6日(月)

友達に聞いて回ったら、あの私立中は、不良が集まって評判悪いとか 成績悪い人ばっかりとか、そういう事はないみたいだけど、割とのーんびりしてて、 昼休みに附属小学校の子達と遊んだり、飛んでくる鳩を餌付けする人もいるんだって。 逆に、すべり止めで受けてここに入学した人とかでバリバリ勉強してたりする人も ちょっとはいるみたいで、2年に一人くらい東大入っちゃう人もいるみたい。
うーん。なんか今の小学校のノリと同じみたいでつまんないけど、 桜蔭だって塾と同じノリかも知れないよね。悪くはなさそう。 2年早く中学に入って、2学年掛け持ち状態をやめられる方がいいかなー。


12月5日(日)

とりあえず、ともやはどうなのか聞いてみた。 うんともいやとも言わなかったけど、3年じゃなくて4年、 というのがちょっと不安なのかな?4年に追い付くつもりなら 4年でいいと思うけど。来週までに決められるかな?

あの学校がどんな学校か、一応説明会には行ったけど、偏差値とか調べてみた。 特別悪い訳じゃないけど、特別いい訳でもなさそう。公立よりはいいのかなぁ。 これだけじゃ分かんないから、明日友達に聞いてみよう。


12月4日(土)

うーん。今日説明会に行った女子中の先生から、 ともやが来年附属小(こっちは共学)の5年生に入って、 代わりに私が中1に入ってもいい、って言われた。 由香ちゃんいったいどう話をつけたんだろう。 私の模試の結果はいくつか見せたし、 ともやの模試の結果や今小3飛び級クラスで 4年の勉強に追い付こうとしていることも話したから、 成績は問題ないってことなんだろうけど。家族で話し合って、 どうするか来週聞かせて欲しい、って。
でも、ともやが来年5年生になるのにうんというかな? もちろん、5年生になった方がいいと思うんだけど。 そもそも編入試験に受かるかな? それに、来年私が入れる中学はここだけで選びようがない訳よね。 もう2年待てば桜蔭でも女子学院でも受けられる。 合格するかどうかは分からないけど。 来年2年早くここに入るのと、もう2年小学生をして他のとこ受けるのと、 どっちがいいのかな? 由香ちゃんは「ちえちゃんがここに入るんなら、第二志望はここにしちゃおうかな」。 第二志望かー。そうだよね、来年でも2年後でも美代ちゃんや由香ちゃんと同じ学校に 入れる訳じゃない。今だって違う小学校の友達がいるし。 でも今まで一緒に勉強してきた美代ちゃんや由香ちゃんと一緒に受験して 一緒に中学入りたいよね。 今までみたいに学校では2年下のクラスに通いながらというのは、 やっぱり面倒だし。でも桜蔭に入れるんなら、あっちがいいかなー。 桜蔭に入るためには2年落第するのかー。どっちがいいかな。
うちに帰ってからお母さんに話したら、 「まずあなたがどうしたいか考えなさい」って言われた。うーん。


12月3日(金)

聞いた話では、昨日ともやが塾に行く時はよしみちゃん達と 一緒に行ったらしいけど、今日は3年の男子と一緒だったみたい。 よしみちゃん達はつまらなそうだったけど、それが普通よね。
うちに帰ってからともやに塾での様子を聞いてみると、 9月の模試の時に全然出来なかった問題が分かるように なったんだって。良かった。

由香ちゃんが、明日どこかの中学の説明会に行こうと言ってた。 聞いたことはあるけどあんまり興味のない学校だったから、 どこか忘れちゃった。どうしてそんなとこに行くのかな? 分からないけど、とりあえず行ってみよう。


12月1日(水)

今日からともやは塾通い。放課後ともやを6年の教室で捕まえて、 一緒に塾へ行く。なぜか美代ちゃんや由香ちゃん、 よしみちゃんやさっちゃんまでついてきてる。 よしみちゃんとさっちゃんが「おなじ建物の中にいるんだから、 分からない事があったら聞きにきてね」って嬉しそうに言う。 4年クラスと3年飛び級クラスって時間割が似てるようだし、 来年は同じクラスになるんだろうし、 なんだかこの二人にともやを横取りされそう。 由香ちゃんが「学校でもクラス交代したらいいんじゃないの?」って、 お母さんと同じ事を言う。出来ればねぇ。
塾に着いて、先生達にあいさつして、 3年生に混じって教室に入るまで見届ける。 さすがに3年生に混じるとともやは大きいわよね。 ともやは今日12才の誕生日、同級生は9才か8才。 でもともやより大きい子が2人くらいいそうだし、 多分勉強はあの同級生達の方が出来るんだろうし、しょうがないかな。 よしみちゃん達の方がともやを3年生としてちゃんと扱っているみたいだし、 私も見習わなきゃ。

うちに帰って、今日はともやの誕生日だね、と言っても、 お母さんはまだ怒ってるのか「今年はお祝いはなし」だって。 ちょっとかわいそう。明日小さなケーキでも買ってお祝いしてあげよかな。
うちに帰ってからは、今までみたいにともやの勉強を見てやる必要がなくて、 何やろうか、なんて考えてしまった。ギターをちょっと弾いてみた。



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