日記帳☆(平成11年11月)

11月30日(火)

塾の手続きも済んで、ともやは明日から塾通い。 美代ちゃんや由香ちゃんももうどこかから聞きつけてて、 「ちえちゃんが勉強教えたからともやくんも飛び級クラスに入れたんだね」、 「さっすがお姉さんだね」。 違うの、私が6年の兄を3年クラスに入れちゃうようにしちゃったの。 反省してるんだから。 でも、明日からは私がお姉さんらしくならなきゃいけないんだ。 妹のつもりでいちゃダメなんだ。しっかりしなきゃ。

今月はともやのことで色々あったから、日記がこんなに長くなっちゃった。 来月もいろいろあるのかな? 明日から12月…あっ、明日はともやの誕生日だった。すっかり忘れてた。 12歳の誕生日から小学3年クラスに通う事になるなんて。 ちょっとずらしてあげれば良かったかな。


11月29日(月)

よしみちゃん、昨日私とともやが塾に入るのを見たんだって。 「ともやくん、とうとう3年生になるんですね」うん、まあ確かにそうなんだけど。 飛び級クラスになると思うと言うと、「ちえちゃんとおんなじですごい」って、 確かに私と一緒なんだけど。 「ともやくんが頑張って、来年一緒のクラスになってくれるといいな」って よしみちゃん嬉しそうに言うの。うーん、そうなったらいいなぁ。

塾でともやの入塾試験の結果を聞く。飛び級クラスは合格だって。よかった。 でも、時間も長いし進度も早いから大変ですよと言われて、 ともやはやっていけるかなぁ、とちょっと不安に。
うちに帰って、お母さんに入塾申し込み書にはんこを押してもらう。 「出来るのなら学校もちえとともやと交代して通えるのならねぇ」とお母さん。 うーん、それはそうなんだけど。


11月28日(日)

朝、ともやに塾の事を説明。 3年向け飛び級クラスは、ちゃんとついていければ、 来年の春から5年生と一緒のクラスで勉強する事になるんだよ、 がんばればもう一年くらい飛び級できるんだよ、 ほら私だって2年飛び級出来たんだから、 と何度も言ったけど分かったのかな。ずっとくらーい顔したまんま。

午後、ともやを連れて塾へ。ともやが入塾試験を受けてる間、 もうドキドキしちゃった。終わった後にともやに聞いたら、 だいたい出来たと言っていた。さてどうだったのやら。


11月27日(土)

今日塾で、ともやにはどのクラスがちょうどいいか先生達に相談。 でも私が通ってる塾はどっちかというと進学塾で、 3年生としていい成績を維持するためならともかく、 4年生の授業に追いつきたいののなら 補習塾や無学年制ペーパー式の塾がいい、って言われた。 確かにそうなんだけど、ともやはもともと6年生、 4年の授業に追いつくというのはとりあえずの目標なのよね。 その後の事考えると補習塾はちょっと違うような気がする。 それにやっぱり同じ塾がなんとなく安心出来るっていうか。 「成績と今の勉強の進み具合では3年向け飛び級クラスでもいいかも」 という先生もいたので、 まずそれで明日の入塾試験を受けさせてみよう。


11月26日(金)

塾が終って帰ったら、ともやがお母さんに叱られていた。 どうしたんだろうと思ってたら、ともやが3年の模試受けてたのがばれたみたい。 私も怒られちゃったよー。というか、私の方が叱られたのね。 私がともやの宿題横取りしたせいだから、ともやは悪くないの。 来年は塾では中学生にもなるんだから、ちょっとはともやの事も考えて行動しなさい、 って言われちゃった。ごめんなさーい。
ともやが受けた模試を全部お母さんに見せたら、4年の模試の点数の悪さに、 「こんなんなら、ともやは3年生になりなさい」ってさらにかんかん。 もうすぐ3年生の復習が終って今4年の勉強を始めてると言ったけど、 それでも6年生のともやがようやく普通の4年生に追い付くだけ。 ともやの勉強は私が見ます、って泣いて謝ったけど、 家でちびちびやってても進まないでしょ、って言われた。確かにそうなんだけど。 塾にでも通いなさいって言われたから、私がともやの塾選びをすることに。
ともやは「おれ3年のクラスに入れられるんだよな」って泣きそうな顔で言ってたけど、 今のままではそうするしかないわねぇ。ごめんね、ともや。


11月25日(木)

昼休みはいつもの通り6年の教室でおしゃべり。 受験の時に着て行く服はどんなのがいいかな、とか。 美代ちゃんが、わざわざ新聞の折込チラシ持って来てた。 うーん、どういうのがいいかなー。 「ちえちゃんはまた先生から借りればいいじゃない」って、 そんなことしたらまた先生と間違われるじゃない。 おもいっきりふりふりの可愛いのにしてやるぅ。
まよちゃんは「スカートはいやだ」だって。そんな事言い出したら、 あんまり選べないと思うけどなー。このチラシにも載ってないし、 私たちに聞かれても分からないし、そういう事は男子の方が詳しいと思う。 と言ったら、「うん」と言って男子の方にいっちゃった。 だけど、私服の中学でもズボンはダメってとこが多いみたいだけど、 まよちゃんどうするのかな?


11月24日(水)

まこちゃんとじゅんこちゃんが、「ともやくん結構いい点だったみたい。 お姉さんに似てすごい」って、それはちょっと違うんだけど。よしみちゃんまで 「ともやくん、3年生でがんばってるんですってね」と言うし。

うちに帰ると、ともやが3日に受けた模試の結果が着いてた。 結果は大体分かってたし、4年の問題だったし、しょうがないけど、 ともやはちょっとショックだったみたい。 でも今日から4年生の問題もやらせたら、まだ1学期の最初の問題だけど 前よりすらすら出来て、少しは自信を持ったみたい。「早くよしみちゃん達に 追いつけるようにがんばりなさい」って言ってあげた。


11月23日(火)

今日はともやが模試を受ける日。結局まこちゃんとじゅんこちゃんに 連れていってもらう。まこちゃんなんだか嬉しそう。 「なんだか弟出来たみたい」って、まこちゃんよりおっきいのに。 じゅんこちゃんの弟さんも3年で、ともやと一緒に受けるんだって。 こんな小さな子とともやが同じ勉強をしてるなんて …ちょっとかわいそうなことしちゃったかな。 まこちゃんが「ともやくん、行くよ」 ってお姉さんぶってともやを連れていった。

で、わたしは塾に行ったり宿題したり。 4年の分も6年の分もやらなきゃならないから、いそがしくって。 そういえば最近ギターひいてない。ともやの問題集の採点もあるから、 そんな暇なかった。

うちに帰ってからともやに出来を聞くと、大体全部出来たって。 とりあえずほっとした。これで4年の問題もやらせることが出来るかな?


11月22日(月)

花ゆめ持って6年の教室へ。午後、近所の公立中の入学説明会があるんだって。 「ちえちゃんも、入学するかどうかはともかく、一応聞くんだよね」って、 私は4年の授業があるから聞けないの。 「ともやくんが聞いたって無駄だし、勉強の邪魔だよ。交代しなよ」って、 確かにそうなんだけどー。「ちえちゃんと一緒なら公立でもいい」 とか由香ちゃんが言ってると、みわちゃんが 「来年私も、ちえさんと同じ教室で勉強出来るんですね、来年からよろしくね」 そんなこと嬉しそうな顔で言わないでー。本当に期待しちゃうじゃない。 美代ちゃんも「もうすぐ卒業アルバム用の写真撮影もあるから、一緒に写ろうね」 って無茶苦茶言うし。

学芸会で私を先生と間違えた先生、今日ようやく勘違いに気付いた、という噂。

塾が終ってうちに帰ってから、ともやの勉強をみる。 私がいない間やってるのかしら? どんどんやらないと今年中に4年生の勉強にとても追い付かないのに。 今やってる分は結構出来るようになってきたから、 明日の3年の模試ではそこそこいい点数はとれるだろうけど、 ちょっといいくらいなら4年生に追い付くのはあきらめるしかないわね。 私は宿題2倍のまま。宿題と一緒に公立中の説明会のプリントを取り上げる。


11月20日(土)

桜蔭の説明会。んー、ここ受けようかなぁ……2年後。 由香ちゃんが「今年受けなさいよ」と言って、また先生に聞こうとしている。こらこら。 「ちえちゃん、小卒浪人になる気?」って違うじゃない。 「でも桜蔭なら私も浪人してもいいかもね」なんて変なこと言うし。


11月18日(木)

今日は学芸会。なんとうちのクラスが一番最初。 仕方ないので始業前に着替えておくことに。 お化粧はしなかったけど、パンストにパンプスをはいて、 みんなに「○○先生より先生みたい」とか「化粧品売場の人みたい」とか 言われて、ちょっとその気に。 朝教室にやってきた担任の先生、私を見て困ってたみたい。 でも、私がやりたいって言ったわけじゃないんですからね、この役。 教室から並んで体育館に行く途中、よそのクラスの人に指さされてしまう。 そんな変かな。
体育館に入る時、担任の先生に 「始まるまで舞台道具の準備をしてなさい」と言われて、 ステージの横の部屋でがさごそ準備。そこに別の先生が入って来て、 「おや先生準備ですか大変ですな、手伝いましょうか?」 先生に先生と間違われてしまった。困っちゃうな。 「いえ、軽いものばかりですから」と先生口調で話す。
劇は出番も多くないし簡単だったけど、終った後、 さっきの先生に「先生も出られたんですか、気合い入ってますな」 って、まだ間違われてる。「はあ…」とごまかすしかないわねぇ。 いつも恐い顔してる先生なんだけど、同じ先生だと思ってるからか 妙になれなれしくって、意外な感じ。
担任の先生に言われて、学芸会を途中で抜け出して着替えてくる。 みんなが体育館に行って、誰もいない校舎の中を一人で歩くのも変な感じ。 どこで着替えても一緒だ、と思ったけど、やっぱり教室で着替えてしまった。
昼休みに6年の教室へ行ったら、結構評判良かったよ。由香ちゃんは 「ちえちゃん、うちのクラスの担任になってー」って無茶言うし。

23日にともやが模試受けるのに、多分一人じゃ行けないだろうし、 だれか一緒に受ける人はいないかな?と思ってよしみちゃんに聞いてみると、 同じ日の4年の模試受ける人が何人かいるみたい。その人に頼んでみよう。


11月16日(火)

保健室の先生に借りて学芸会に使う服を、昼休みに保健室で着てみました。 黒っぽいスーツで、サイズはぴったり。 「ぴったりなのね…」となぜか残念そうな先生。 割と薄くて、体育館では寒いかもしれない。 一緒に保健室に来たよしみちゃん、「ほんとうの先生みたい」と大喜び。 先生から「顔に力が入ってない」とか言われ、ついでに座り方や歩き方、 声の出し方まで指導を受けてしまった。
そこになぜかやってきた美代ちゃんと由香ちゃん、 「ちえちゃん、それ着て中学入試の面接受けるの?」 「違う、きっと就職試験よ、教員採用試験よ」 なぜかその場で、入試に着ていく服を一緒に買いに行く約束をさせられる。 私は必要ないんだけど。
昼休みの終わりのチャイムがなったので、 「さあみんな、掃除に行きなさいっ」と言ったら、 みんなに本物の先生みたいでヤだって言われちゃった。

3年の問題集を始めて10日目のともや、 だいたい解けるようになってきた。分数小数はまだちょっとあやしいけど、 そろそろ4年の問題もやらせてもいいかな。 でもこの調子で、今年中によしみちゃん達に追いつけるの?
模試のパンフを見せて、次どうするか聞いてみた。 23日の分にしたいようだけど、3年のにするか4年のにするか迷ってるみたい。 確かに4年の問題は今月ほとんどやってないし、 それに4年の模試は来月でもいいだろうし、4年のは受けられないかも。 私が「じゃあ23日の3年の模試でいいわね」と言ったら、 だまってうなづいたので、それで決まり。


11月15日(月)

学芸会の衣装の事色々考えたんだけど、先生役だし、 私とそんなに背が変わらない保健室の先生に服を借りる事にしました。 「白衣だったらここにあるわよ」って、保健室の先生の役じゃないんですっ。 私が着ても先生ぽく見える服をお願いすると 「私、白衣ばっかりだし、そんな服あったかしら」。 とりあえず明日持ってきてもらうことになりました。


11月14日(日)

今日は私が模試。「合格判定試験」だって。第一志望をどこ書くか悩んじゃう。 結局どこ書いたかは秘密☆

終わった後に、ともやのために模試のパンフをもらっていく。 3年のも必要かな?持っていくだけはタダだから持っていこう。


11月13日(土)

午前中は白百合の説明会。由香ちゃんが 「ねえねえ、ちえちゃんもここ一緒に受けようよ」と乗り気。 なんと、近くにいた先生に質問しちゃってる。 「4年生はどんな立派な優等生でもダメなんだって」って、 そんな事わざわざ先生に聞かないでよ、恥ずかしい。 先生達こっち見て笑ってたし。

午後は雙葉の説明会へ。「ここもダメなんだって」って、 由香ちゃんまた聞いてきてる。まったくもう。 受験出来たとしても二人とも合格できなゃ、 どっち道別々の学校通うことになるんだから。というと 「でも一緒に通えるかもしれないんなら努力したいじゃない」だって。 「近くの中学だったら一緒に通えるし」。 どうせ塾は一緒なんだし、朝も駅までなら一緒に歩いてあげるから。

説明会終わって、うちの近くの駅に着いた頃にはまっくら。 寒いよー。もっといっぱい着てくるんだった。


11月11日(木)

今日は社会科見学。朝、由香ちゃんが「遠足いいなー」。 遠足から帰ったらこの恰好のまま塾に直行するのよ、まったく。 4年の遠足で6年クラスは休みにならないんだから。

見学先は、浅草と江戸東京博物館、相撲博物館。 あと水上バスに乗ったよ。

遠足帰りですぐに塾へ。休み時間や帰りに「しおり」を見ておしゃべり。 「ちえちゃんが行けるんなら、私も4年生に混じって行けばよかったなー」 なんて言われてしまった。 美代ちゃんが「同じ小学校にいて毎日こうやって顔合わせてるのに、 一緒に遠足行ったことないね」。確かにそうだね。1回くらい一緒に行って、 バスで隣同士になってみたかったね。 由香ちゃんが「でも来年は中学で一緒に行けるからいいか」それは無理って。


11月10日(水)

明日は社会科見学。といっても、特に必要なのはお弁当くらいかな。

ともやが帰りかけに、よしみちゃんとさっちゃんに声かけられたんだって。 「次の模試は3年のを受けるの?」とか言われたらしく、 「おれ3年生になるのかよ」って真面目な顔で聞いてくる。 今の問題集ちゃんと解けるようになったら4年の勉強に入れる、 とだけ言っておく。


11月9日(火)

今日は隣の小学校が修学旅行で、塾がお休み。みんなで一緒に帰って遊ぼうと 思って6年の教室に行くと、卒業文集の作文と学芸会のために居残りだって。
学芸会の衣装、「どうせ紙で作るんだから、何やってもいいのよ。 これは試作品」って、大丈夫かしら。
由香ちゃんの「ちえちゃんも書きなさい」に負けて、仕方なく一緒に書く。 美代ちゃんや由香ちゃんが注文を色々つけてくる。で、一応完成。 でも本当に卒業する訳じゃないんだから、と「卒業しない場合」を書いてみる。 そしたら由香ちゃんが「こんなの悲しいのはいやだ、文集に載せられない、 絶対一緒に卒業しよう」と泣いてくる。別に本当に載せる訳じゃないんでしょ。 ということで、ここにのっけちゃいます


11月8日(月)
花ゆめ持って昼休みに6年の教室へ。 卒業文集用の原稿用紙を持って、何書こうと悩んでる美代ちゃんと由香ちゃん。 「あんたも書きなさいよ、どうせともやくんの代わりに卒業するんでしょ」 って、無茶言わないでよ。 「小学校の一番の思い出は、ちえちゃんとの毎日のおしゃべりです」と書き出す 由香ちゃん。そりゃそうだけど。
学芸会用の衣装の絵を見せてもらう。かわいいけど、これ誰が作るの?
みわちゃんが「ちえさんって慶応と麻布受けるって聞いたんですけど」って、 どうして男子中受けなきゃならないの? 由香ちゃんが「違うの、青学なの。これなら問題ないでしょ?」「なるほど」 勝手に納得しないでって。

よしみちゃん、ともやが塾で同じクラスになるのかどうか気になるみたい。 「ちえちゃんのお兄さんと同じクラスなんて面白いもん」だって。 今3年の復習やってると言ったら「3年生になっちゃうんですか、残念」 うーん、復習でつまずいたらそうなるかも…。


11月7日(日)

ともやに模試の問題をもう一回解かせてみた…ひどい。 当分小3復習問題集、毎日4教科2ページずつ。今日は最初の2ページ。 「これ、小学2年の問題だろ」って、当たり前じゃない。 私は4年と6年の両方の宿題をやんなきゃなんないのよね。


11月4日(木)

よしみちゃんが「ともやくん、いつからうちの塾に来るんですか?」 って、私そんな話知らないわよ。くん付けになってるし。 ともやの点数すごく悪そうな話だから、明日にでももう一回解かせてみよう。

学芸会、6年生も劇なんだって。美代ちゃん、衣装で凝るんだと張り切ってる。 私も凝ってみようかしら。でも先生役じゃどうしようもないけど。


11月3日(水)

今日はともやが模試を受ける日。私は別の用事があるから、 同じ模試を受けるよしみちゃん達と一緒に行かせる。 情けない顔してよしみちゃんの後をついていくともやを見て、 ちょっと不安になる。

で、私達は横浜に行って、夏休みの特別授業で仲良くなった洋子ちゃんと 一緒にフェリスの文化祭へ。ちょっと階段が長いけど、うちから結構近いんだ。 「だから一緒に受けようよ、ね」と洋子ちゃん。 そういえば私が小学4年だって言ってなかったかもしれない。 「来年から6年間一緒に勉強出来るね」なんて嬉しそうな顔で言われると、 本当は無理になんていまさら言えないし、どうしよう。

うちに帰ると、またともやがくら〜い顔してた。 「よしみちゃんって子より悪そう」って、そんないい点期待してないから。



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