男声合唱団

志木グリークラブ
      こんなこと・あんなこと        

<2002.8.10> 第13回おとうさんコーラス大会に出演

 本当に一年が経つのは早いものです。今年もおとうさんコーラス大会の時がきました。

 第13回おとうさんコーラス大会が、8月10日、新潟県小出町の小出郷文化会館で32団体が参加して開催され、男声コーラスの素晴ら しいハーモニーが、真夏の越後路に響きわたりました。

 志木グリークラブは、24番目に出演し「日光和楽踊」を演奏しました。
おとうさんコーラス大会も13回目を迎え、年々レベルアップしており、今年は特に男声合唱ならではの迫力があり、且つ美しいハーモニーを持つ男声合唱曲を 演奏した団体が多かったような印象を持ちました。

T.念願の暗譜による演奏ができた

   まず今年の志木グリークラブの演奏で、特筆すべきことは、暗譜で演奏できたことと足達さんのピッコロの伴奏が入ったことである。

 いまグリークラブの中で “グリークラブができて10年経ったんだから”という言葉が流行っています。そうなんです。10年目にして初めて、大舞台で暗譜で演奏ができたのです。

 「暗譜で演奏できたことがそんなに大変なことなの?あたりまえでしょう。」とおっしゃる方もおられると思いますが、われわれにとって は、一大事で、喧喧諤諤の議論の末、暗譜派の「失敗してもいいから暗譜でやろー」が、多数を占め遂に念願の暗譜演奏が実現した次第です(団員の中には、暗 譜のことが頭から離れずノイローゼなった者がいるとかいないとか。「この歳になって暗譜は無理やー。こらえてくれー」と言う者もいた)。

第13回おとうさんコーラス大会 <小出郷文化会館・新潟県小出町>
 「日光和楽踊」は、テンポと各パートの掛合いのタイミング、歯切れの良さが命の曲であることから、難しいものがありま した。色々ありましたが、やはり暗譜でやってよかったと思います。暗譜だと、指揮者の棒をシッカリみて歌えることが最大のメリットで、難曲をうまくこなせ たと自画自賛しています。

 足達さんのピッコロの伴奏は、大変評判が良かった。それには、足達さんの涙ぐましい努力があったからです。今年始め「日光和楽踊」を 選曲し譜面をみた時、太鼓とピッコロの鳴り物がかいてあった。議論の末、太鼓は止める。それでは、誰がピッコロを吹くか。以前笛をやったことがある足達さ んに白羽の矢が立った。それから涙ぐましい猛特訓が始まった。自宅マンションでは近所迷惑とのことで、会社に早朝出勤し皆が出勤する前に練習に明け暮れる 毎日。努力の甲斐あって、本番ではバッチリでした。(足達さんご苦労様)

※「日光和楽踊」について
 栃木県の代表的な民謡。
 この民謡は、大正2年9月6日大正天皇が、翌日貞明皇后が当時では大変珍しいことであるが、民間工場 の古河電工日光事業所の前身である日光電気精錬所をご覧になった。その時、精錬所の従業員達が、天皇皇后両陛下に盆踊りをご覧にいれようと、新たに歌詞を 作り、曲名も盆踊りでは失礼にあたると考え、相和して楽しむ意の「日光和楽踊」と変えた。
 以来、毎年8月6、7日に精錬所の庭で従業員が踊るようになった。その時、歌われる民謡がこの曲であ る。笛、太鼓、お囃子が鳴り響く威勢のよい民謡である。
 今回参加した32団体(演奏曲)は、出演順に以下のとおりです。
1.メンネルA.E.C(14名、埼玉県)
 ○Amazing Grace ○亜麻色の髪の乙女
2.フォーナイト(4名、群馬県)
 ○からたちの花 ○Freie Kunst
3.アンサンブル・レオーネ(16名、千葉県)
 ○あなたを知らない
4.クルトウス(7名、群馬県)
 ○万葉の恋歌(伊香保の巻)
5.北総エコー(9名、千葉県)
 ○北のセレナーデ

6.アンサンブル響(10名、埼玉県)
 ○If You love me
 ○Ave Maria
7.所沢メンネルコール(40名、埼玉県)
 ○男声合唱曲集「空に、樹に・・」より「生きる」
8.イル・カンパニーレ(8名、埼玉県)
 ○男声合唱組曲「追憶の窓」より「?志おとろえし日は」
9.静岡男声合唱団(24名、静岡県)
 ○組曲「父のゐる庭」より「紀の国」
10.グリーナインス(20名、埼玉県)
 ○狩人の別れ ○盃 あげよ

11.男声合唱団ハゲマス会(8名、埼玉県)
 ○ふるさと
12.土声会(15名、山梨県)
 ○草野心平の詩から「T.石塚荘にて」「V.金魚」
13.男声合唱いず(24名、静岡県)
 ○男声合唱組曲「月光とピエロ」より
   V.ピエロ
   X.月光とピエロとピエレットの唐草模様
14.常磐ひたちメンネルコール
 ○男声合唱組曲「月光とピエロ」より
  V.ピエロ
  X.月光とピエロとピエレットの唐草模様
15.R・コール(15名、埼玉県)
 ○Rolling Home
 ○Haul,Away,Joe

16.コール・コスモス&トレッペ
 ○出船
 ○ゆけゆけ飛雄馬

17.コーラスしなのジュニア(15名、新潟県)
 ○オレーグ公の歌
 ○コサックの子守唄
18.しじゅうから合唱団(13名、群馬県)
 ○落日の頃
 ○上を向いて歩こう
19.コール・アール(8名、新潟県)
 ○ひつじぐさ
20.えんとろぴ?な男たち(4名、埼玉県)
 ○Missa Mater Patrisより
  ・Gloria

21.合唱団JOY男声コーラス(14名、群馬県)
 ○見上げてごらん夜の星を
 ○出船
22.小川楽友会(5名、埼玉県)
 ○Change the World
23.コーロ・セルシオール(10名、埼玉県)
 ○オーロラ
24.志木グリークラブ(17名、埼玉県)
 ○組曲「三つの盆踊歌」より「日光和楽踊」
25.東京近郊バーバーズ(8名、埼玉県)
 ○Tagwate
 ○Hello Mary Loe

26.アウルズ(25名、栃木県)
 ○男声合唱日本民謡曲集より「牛追唄」
27.鹿沼混声合唱団男声(14名、栃木県)
 ○われは海の子
 ○涙君さよなら        ・いざたて戰人よ
28.男声あんさんぶる「ポパイ」(11名、埼玉県)
 ○Shensandoh
29.東芝那須工場合唱部(7名、栃木県)
 ○星に願いを
 ○明日があるさ
30.五泉市民合唱団(8名、新潟県)
 ○冬から春へ
  ・山おろし ・いろり ・春

31.ドン・キホーテ男声合唱団(13名、埼玉県)
 ○大漁祝い
32.コール・グランツ(12名、埼玉県)
 ○男声合唱組曲「今でも?ローセキは魔法の杖」より
  ・溢れる泉は日々を巡り

U. おとうさんコーラス大会の一日

  6時45分柳瀬川図書館前に集合し、グリーのメンバー17名とPTA14名が、バスに乗って、一路小出町を目指して出発した。夏休み期間中であることから 関越自動車道が渋滞するのではないかと心配していたが、川越の先が少し渋滞しただけで、実にスムーズにバスは走り、途中、赤城SAで休憩をとり、後は小出 目指して一直線、10時過ぎに小出郷文化会館に到着しました。

  あまりにスイスイ走るので、 越後湯沢を過ぎたあたりで、初谷先生から「軽く声出ししましょう」の掛け声で、演奏曲「日光和楽踊」を3回程歌い本日の調子をみました。

  10時40分頃から、本番のステージで5分間リハーサルをしました。声の響き具合や音量、並び方をチェックし、本番に備えました。このステージは、私たち にとっては、3回目の経験になります。平成8年6月9日に当ホールが完成した時の柿落としに大町陽一郎指揮で「第九」を演奏し、その年8月第7回おとさん コーラス大会に出演し「野ばら」と「サリマライズ」を演奏、そして今回で3回目である。

  仕出し弁当の昼食をバスの中でとり、各自もう一度楽譜を見直す。なんたって、長い曲を暗譜で演奏すのだから、みんな真剣そのもであった。

  12時から、演奏順の抽選があり、25番目の演奏になる(その後、1団体が急遽欠場し、24番目に演奏した)。
 12時45分開場し、大岩篤郎先生の指導で発声練習を兼ねて「乾杯の歌」「最上川舟歌」等を歌う。
  13時から、荻野久一全日本合唱連盟関東支部長及び地元清水小出町長の挨拶があり、いよいよ、本番が開始された。

 演奏の途中であったが、リハーサル室に集合し再度音合わせを行った。(今回は気合が入っているナァー。もうバッチリだ)

 遂に演奏の時がきた。2列に整列し、初谷先生の棒を見て「ハーヨーイト、ヨーイトナ」と出だしもマズマズ。中盤のソロとの掛合い乗り きった。繰り返しも順調にいった。最後の「ヨーイトナ!」で終わった。(拍手、拍手)(「練習の時より一寸速かった?」)

 32団体の演奏が全て終了し、館外の円形広場に会場を移し、待ちに待った第2部の開始である。地元新潟県合唱連盟の方々の進行で、懇 親会は進められた。出演団体が順番にマイクの前に立ち、男声合唱のナンバーを皆で歌う。


第13回おとうさんコーラス大会懇親会 小出郷文化会館円形広場 <新潟県小出町>

 小出町は、かの有名な魚沼産コシヒカリの産地に近く、出てくる物も“コシヒカリのおにぎり”に地酒“緑川”と酒飲みにはたまらない。 ついつい杯を重ねて良い気分になった。

 なんと言っても第2部の楽しみは合唱仲間と旧交を暖めることができることだ。「また今年もお会いしましたね」この会話がたまらない。 いつものメンバーに会うことで、この1年無事にやってこられた実感が沸いてくる。

 志木市には、男声合唱団が、「志木グリークラブ」と「ドン・キホーテ男声合唱団」の2つがある。今回もどちらも出演した。設立時期も ほぼ同じで10年になる。設立経緯は志木グリークラブが「志木第九の会」を母体にしているのに対し、ドン・キホーテ男声合唱団は独自で活動し、定期演奏会 を開催するくらいの実力を持っている。いつもドン・キホーテの演奏には感心されるが、今年の“大漁祝い”は特に素晴らしかった。(実力がついてきている なー)

 宴たけなわであったが、17時40分頃、小出郷文化会館を後にし帰路についた。車中では、いつものとおり、グリーとPTAの全員にマ イクがわたり、銘銘が感想を述べた。励ましあり、お叱りあり、自己反省あり、お褒めのお言葉ありのコメントでした。その中でも、やはり暗譜で演奏したこと について、「やれば出来るじゃない!良かったわよ!」のPTAの言葉が嬉しかった。

「来年も暗譜でやるか!」「もういいよ苦労は今回で十分さ」(かげの声)もあった。20時45分柳瀬川図書館前に無事到着した。
 

(セカンドテノール:和氣敏夫記)



 

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