レオンからブルゴスへの旅

2000年12月3日

今回はレオン(León)とブルゴス(Burgos)を紹介します。どちらとも カスティージャ イ レオン州に位置し こじんまりとした中規模の都市ですが、歴史を感じさせます。

私たちはサラマンカから車でサモラ(Zamora)を通り レオンを目指します。このあたりの田舎の景色は牧草地が広がり、起伏もなだらかで遠くに小さな村村が教会の尖塔を中心にして望めます。本当にスペインらしい景色です。村の色彩が周りの牧草地とうまくマッチングしているのが歴史というか長い戦争を繰り返してきた人々の知恵なのでしょう。

レオンは左の写真のカテドラル(Catedral)が有名です。正式名称はサンタ・マリア・デ・ラ・レグラと言います。13世紀から14世紀にかけて建設されたスペインの初期ゴシック建築の傑作です。中に入るとマリアがスペインで一番だと自慢する理由が分かった。そのステンドグラスは素晴らしい。私たちは朝このカテドラルに行きましたから 朝日が差し込みそれは素晴らしい色彩を放っていました。赤、青、黄色、白、紫などのガラスが細かくちりばめられており それは素晴らしい。四方八方の壁面が光の芸術で覆われている。そんな感じの内部です。マリアは小さい頃この当たりに住んでいたとのことで よくこのカテドラルに来たらしく 懐かしさが募っている。

カテドラルの近くを散歩するとサン・イシドロ教会(Basílica San Ishidro)に辿り着けます。8世紀に建てられ 中に入ると天井に描かれたフレスコ画が素晴らしい。ロマネスク美術の傑作と言われる。

この近くのもう一つの見所としてはカサ・デ・ロス・ボティーネス(Casa de los Botines)というガウディの作品なる建物があります。カタルニア地方以外でガウディの作品の作品に出会うことは希です。ちょっとメルヘンチックな印象です。現在は良く見ると銀行の建物となっている。こうした文化的な建物が実際にまだ使われているのがスペインです。

あとひとつレオンの見所を紹介します。 旧サン・マルコス修道院(Monasterio de San Marcos)がそれです。右の写真は正面から撮ったものです。現在ではパラドールになっており、運良く予約が取れれば こちらに泊るのが良い。スペインのパラドールの中では一番高い宿泊料金だそうだ。泊れなくても 中に自由に入れる。なかは中世を思わせる雰囲気で 数百年前にさかのぼってしまった気分にさせてくれる。もともとレオンはサンティアゴ巡礼への旅の通過点であり こちらに宿泊したという。こちらにサロンで私たちはコーヒーを飲みながらその雰囲気を味わいました。

レオンはマリアの生まれ故郷だから夜の街にも出てみた。やはりカテドラル周辺にレストランやバルがたくさんある。細い路地をゆくとカウンター一本のバルがいくつもあり マリアが知っている店に入った。こちらの ソッパ デ アホ(Sopa de ajo)が美味いそうだ。所謂にんにくのスープです。ちょっと塩がききすぎかと思ったが 寒いこちらの人にはちょうどいいらしい。ワインを飲みながら夜の更けるのを楽しもう。レオンは また モルシージャ(Morcilla)でも有名だ。これは 豚の血と米を腸詰にしたもので 私は苦手で食べませんでしたが 美味いらしい。

こんなところで レオンを散策した後はブルゴスに向かいましょう。レオンからブルゴスへの近いようで遠い。風景も牧草地が延々と続き あるところは アリゾナでも走っているかの印象を受ける荒涼とした大地を走る。所々にある丘の頂上には お城がある。スペインを走っているとの思いが蘇る。高速道路を170km近く飛ばしてもなかなかブルゴスは近づいてこない。途中のレストランで食事(昼食は大体午後2時から4時位に取るのがスペイン流です。)をしたのですが1200ペセタ(¥750位)でメイン、スープ、サラダとなんとフルボトルのブルゴスのワインが付いているのです。これは お値打ちです。街道沿いのレストランは やはり日本と同じで車が一杯駐車されている店に入るべきです。まず間違いはない。

ブルゴスに近づいてくるとカテドラル(Catedral)の高い尖塔が見えてくるから もうブルゴスだと分かる。アルランソン川(Rio Arlanzón)沿いに広がる小さな町です。川を渡るとそこにサンタ・マリア門を前方に見ることとなる。14世紀に建てられたどことなくメルヘンチックな門です。車では通りぬけられないから 左に折れてどこかで駐車場を探さなければならない。幸 カテドラルの前のサン・フェルナンド広場の一角に無料の駐車場があり そこにすかさず入れる。

目の前にブルゴスのカテドラルがそびえ建つ。トレド、セビージャと並ぶスペイン3大カテドラルの一つと言われる。マリアはこのことを言うと怒る。レオンのカテドラルが入っていないからです。私はレオンを入れてここではスペインの4大カテドラルのひとつと言っておこう。左がカテドラルの入り口で取った写真です。時間が余りなくゆっくりとは見れなかったがなかなか荘厳なカテドラルであった印象です。13世紀に着工してフランス、ドイツのゴシック様式の影響を受け 3世紀かかって完成したらしい。すごい年月をかけて建設するものですね。バルセロナのサグラダ・ファミリア教会などまだ建設を開始して100年も経っていないのですから スペインの時間の流れる速度を遅い。一番奥に入ったところにあるコンデスタブレ礼拝堂(Capilla de Condestable)が一番の見所です。金細工が素晴らしい。また礼拝堂奥の小部屋にはレオナルド・ダ・ビンチ作とされるマグダレナのマリア画が飾られています。

ブルゴスは緑が多く本当に奇麗な町です。町を車で走っていても気持ちが良い。そんなオアシスの町を後にして この後 一路 大西洋は カンタブリア海(Mar Cantábrico)目指します。目的地は サンタンデール(Santander)です。次回をお楽しみに!


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