スペインの主な祭り

スペインの代表的なお祭りを載せておきます。是非 現場で体験してください。


バレンシアの火祭り (Las Fallas): 3月中旬
ラス・ファジャス Las Fallasと呼ばれる紙で作った人形に火を付けて 春の到来を祝う 勇壮なお祭り。 3月19日の夜に火が付けられる その燃え上がる様は迫力満点です。市庁舎前の広場に最も大きな人形が置かれます。あまり 近づきすぎると 火の粉を浴びますから 注意の事。ついでに 本場バレンシアのパエリヤもご賞味あれ。


セビリアの春祭り(La Feria de Abril) : 4月下旬

華麗な民族衣装をまとった人々が馬車や馬に乗ってパレードをします。スペイン広場では 数多くのテント小屋が並び みんなで 飲んで食べての大騒ぎ。ヘレスに近いこともあり シェリー酒をひっかけながら 楽しむのも良いでしょう。お土産に ひとつ お祭りの衣装が良いでしょう。 フラメンコをきっと習いたくなりますよ! 時間があれば 大聖堂を是時見たいものです。スペイン王室の結婚式が行われたこともあります。あと川沿いのレストランで黄金の塔Torre del Oreを眺めながら また ワインを一杯。
このLa Feria de Abrilの歴史は古く、公式なスタート1847年と記録にあるので、ゆうに150年余り続いている。もともと、家畜や農機具の見本市であったという。近郊の村からこの市のために集まった商人のために、キオスク、食べ物や飲み物の屋台、小間物売り、銀行商などの露店ができ、そして宿泊とビジネスの場としてカセタ(caseta)テント小屋ができた。人生を楽しむのが上手なスペイン人、とくにアンダルシア地方の人がこうして集まり 数日間宿泊しながら商談をし、仕事の後に仲間内で打ち上げをしたりするうちに、「飲んで、歌って、踊って」というお祭り騒ぎが自然発生するのが当然の成り行きだったのかもしれない。やがて本来の見本市はどこへやら、すっかりお祭がメインとなり、春の恒例行事となった。これがLa Feria de Abrilの始まりです。


パンプローナのサン・フェルミン祭 (San Fermín):7月6日ー14日

通称 牛追い祭りと呼ばれる見るもいのちがけのお祭りです。囲い場から追い出された牛が町の小道を駆け抜けます。人々は白の衣装に赤いマフラーを付け 牛の前方を走ります。牛が追いつき角でつかれてけがをしたり また時には死者が出たりすることも在ります。牛に触れば あなたは 勇者として拍手喝采をうけます。 でも危険ですからくれぐれも注意して下さい。牛追いは8時スタートで5−10分位で牛は闘牛場に追い込まれます。 一番見やすい場所は町の小道沿いの建物の階上のバルコニーが最高です。


以上が スペイン3大祭りと呼ばれるものです。 春には各地でそれぞれ 祭りが行われ 民族衣装をまっとたパレードが行われ、本当の春の到来を祝います。

スペインには その地方の特色をもったお祭りがあります。ひとつひとつ 紹介して行きたいと考えています。


リオハ収穫祭: 9月下旬

リオハ地方(スペイン北中部)はワインの生産地として有名です。ワイン用のぶどうの収穫を祝い、街の広場では 踊り、ハリボテのパレード、楽団の行進が繰り広げられます。また ワイン醸造の最初の行程である 樽の中でのぶどうの踏み潰しをセレモニーとして行なわれます。 また 広場では 様々な屋台が立ち並び 胃袋を満たしてくれます。とくに バーベキューは 石畳の上で薪を燃やし その残り火の上に1メートル四方の大きな金網を置き 肉を焼きます。金網は2面になっており 2−3回ひっくり返して 焼き上げます。これが こちらの名物のようである。ワインが何と言っても有名ですから 思う存分 お楽しみ下さい。このお祭りで秋の到来を感じます。


クリスマス(Navidad): 12月24日から 1月6日

スペインでは クリスマスの期間が12月24日から 1月6日まで続きます。一般的には サンタクロースが 深夜に煙突から忍び込み プレゼントを贈ると言う習慣はありません。スペインに行くと クリスマスの時期になると 各所で キリスト誕生を描いた場面のミニチュアを見る事ができます。 そこには 東方から来た3人の王様がプレゼントを持って現れます。2人が 白人で 一人が黒人の王様で それぞれ らくだに乗ったりして現れます。そんな訳で スペインでは クリスマスのプレゼントは 1月6日に贈る習慣となっています。最近では 残念ながら 米国風に 12月25日に贈るひとも多い。


セマーナ・サンタ (SEMANA SANTA) (イースター): 3月下旬から4月下旬 年によって異なりますが 金曜日から始まり 翌週の月曜日終了します。

キリストの受難から復活を記憶に留め それを祝う行事です。 各地で個性的な御神輿が出て 人々は街にあふれ キリストの復活までを祝い カトリックとしての強い宗教心をあらたにします。
スペインでは イースターのことを セマーナ・サンタ (semana santa)と呼びます。キリスト像を神輿の上に乗せ、その神輿を金銀などで華やかに飾り 大通りを練り歩きます。ちょうど日本のお祭りの神輿と同じです。私はこれを見て 以外と日本のお祭りのルーツはスペインのセマーナ・サンタあたりに由来しているのではと思う。日本のお祭りの起源と御神輿を担ぐ風習がいつから始まったか知らないが もし安土桃山時代あたりに始まったならば スペイン人が セマーナ・サンタの習慣を伝えたならば 面白い仮説と思われる。それほど 日本に御神輿と似ている。担ぎ方 木の配置もそっくりです。同じ方式の祭りが 洋の東西でほとんど同じやり方で行なわれているというのは 不自然です。日本人は今でも 海外からの流行、習慣を上手く取り入れる民族性を持っています。
セビージャ(Sevilla)では私も実際に見たマカレナ教会のマカレナ像が 奇麗に飾られ街を練り歩きます。また 各地で キリスト受難の様子が 再現され 十字架を担いだキリスト像が神輿の上に飾られて 街を練り歩いたり また路上で キリスト受難の様子を再現する なんと言うかストリートパーフォーマンスが行なわれます。各地とも それぞれ 個性的な セマーナ・サンタの祝い方をしておりスペインと言う国が 本当に カトリックの国という印象を強く持ちます。これは 他のドイツやイギリスといった国とは全く違った祝い方をしています。本来のキリスト受難からキリスト復活の様子を再現し そして 祝っているようです。日本では まだ このあたりの習慣についての紹介がほとんどなされていないような気がします。この時期にスペインを訪れると 宗教色の強いスペインを体験できますから お勧めです。その国のことを本当に知ろうとするならば お祭りに参加するのが 一番良い方法です。
聖週間
スペインで一番重要な祭は、クリスマスではなく、毎年3月22日から4月24日の間にキリストの復活を祝う、聖週間(セマーナ・サンタ)だ。シュロの日曜日(キリストのエルサレム入場にちなんだ日)から復活祭までの1週間、様々な形でキリストの受難をしのび、そこにカトリック色のみならずエキゾチシズムも加わる。アンダルシアではフードをかぶり、たいまつを掲げた夜中の行列や、キリスト像が通り過ぎる時、村人たちがシュロの葉を握りしめる光景に出くわすかもしれない。
旅行作家ジャン・モリスは、「マラガやセビリャの行列に匹敵するものは、世界中どこを探してもめったにない」と書いている。行列を組織するのはコフラディアという宗教的組織で、その歴史は15世紀にまでさかのぼる。
山車や衣装の準備は1年かけて行なわれる。山車は、悲しみにくれる聖母マリアや苦悩するキリストなど、等身大の彫像(中には16-17世紀から使われている彫像もある)に刺繍の入ったロープをまとわせ、花やシュロの葉、ろうそくで周辺を飾りつける。コスタレーロと呼ばれる担ぎ手によって山車は運ばれ、その後フードをかぶった懺悔(ざんげ)者が歩きながら、過去1年の罪をあがなってゆく。
セビリャの聖週間では、57の同業組合が116の山車を繰り出す。フードをかぶった悔悛(かいしゅん)者たちも5万人以上にのぼり、それぞれのバリオ(区)から大聖堂まで決められた道順を行進する。1週間におよぶ祭のクライマックスは聖金曜日の早朝、六つの同業組合が聖母マリアとキリストの彫像のほとんどを運んでいく。この時悔悛者、信者、見物人とともに欠かせないのが楽隊だ。管楽器と打楽器で構成され、取りつかれたような太鼓の音が強烈な楽隊の音に混じるのが、フラメンコに起源を持つサエタという嘆きの歌だ。本来、このサエタが始まったら、その場で行列は止まり、静まらなくてはならなかった。歌い手に敬意を表し、ともに祈るためだ。
しかし現在では、コスタレーロが何か飲んだり、たばこを吸う休憩のために、サエタが入るタイミングが決っていることが多い。セビリャの聖週間は底流に深い信仰心があるが、2週間後には享楽的なお祭りフェリアが控えている。(ナショナル ジオグラフィック トラベラーより)


トマティーナ(トマト祭り) ブニョール (Buñol) 8月の最終水曜日

バレンシア地方のブニョールという町(バレンシアから西に40km行った所)で行なわれます。トラック5台分のトマト(5万キロ)がブニョールの町の中心街でばらまかれ トマトを投げ合います。3万人の人が参加し もう 町角はトマトだらけです。トマティーナの起源は意外と新しく 1940年代にサン・ルイス・ベルトラン祭の行進中に悪ガキ・グループが行進中の楽団のメガホンに向かってトマトを投げつけたのが始まりだとか。たまたま悪ガキ・グループが果物屋の前に陣取っており トマトの箱が置いてあったとか。そして ばか騒ぎが始まった。1949年から 市役所の後援のもと始まり この町の名物祭りとして有名になる。サン・ルイス・ベルトラン祭は 町の教会のキリスト像を年に一度 教会を出て 町中を御神輿に載せ 練り歩く、そして 楽団 民族衣装に着飾った婦人、少女が続く。そして そんな祭りの水曜日にトマト祭りが行なわれる。まづ 参加者に水がぶっかけられる。 そして 柱の先端にひっかけられた幸運のハムを少年がよじ登り 切り落としたら トマティーナの始まりです。 1台目のトラックでは充分にトマトが行き渡りません。しかし 2台目以降は もう戦争です。体中がトマトだらけとなり なりふり構わず 手当たりしだい投げつけます。もう ばか騒ぎです。最後のトラックが過ぎ去るころには 道路は トマトの海となり 泳ぎ出す人まで出てきます。1時間ほどで終わり 参加者は川で体を洗いに行きます。
町では パエリアコンテストや 牛追いの祭りが開かれ(夜午前2時) 大いに盛り上がります。この週に当地に1週間ほど滞在すると面白い体験が出来ます。
2002年8月29日: 昨日は トマティーナというトマトの投げ合い合戦で有名なお祭がバレンシア州のブニョール(Buñol)で行なわれました。2年前 当コーナーで紹介したときは 参加者が3万人でしたが、有名になってきたこともあり、今年は3万5千人が 国内外から集まりました、2年前はトマトを積んだトラックの台数は5台でしたが、今年は6台と増えている。荷台から落されたトマトの総量は120トンにも上っています。正午の花火の合図で始まるのですが、(確か 柱の上に引っかけられた生ハム(ハモン)を子供がよじ登って切り落とすのが先だと思います。おそらく 生ハムが切り落とされたと同時に花火が上がるのでしょう。) 制限時間は1時間で それはすごいトマトの投げ合いです。もう路上はトマトジュースの海となります。マリアが2年前参加してその状況を聞きましたが、白いTシャツがトマト色に染まってしまうとのことです。そして それは痛快なストレス発散の場となるとのことです。終われば 皆仲良く 近くの川で水浴びをして 体を洗うこととなるとのことです。一度は参加したいが 今年も逃してしまった。

2012年8月30日:バレンシア州の小さな町ブニョール(Buñol)で恒例のLa Tomatinaが行われました。バレンシア市から西に50キロほどの距離です。世界中から40,000人が集ります。欧州以外からは、ブラジル、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドからの参加が多いと言われます。日本からは4,000人の参加ですが、どうも他のアジア人、つまり韓国人が含まれているようです。外見からはスペイン人は日本人と韓国人の見分けがつかないと思います。オーストラリアからは1,000人参加です。午前11時に開始、そして12時まで1時間ほどトマト合戦が繰り広げられます。。5台のトラックに120トンのトマト満載され、トラックからトマトが通りに投げ入れられます。そして参加者の手元にトマト弾が入る。その様子は左の写真の通りです。ストレス発散にはもってこいと思います。道路はトマトジュースと化して、大騒ぎとなります。ご覧のようにダイブする参加者がいます。このトマトはカスティージョン(Castellón)のモンカフェ(Moncafe)農場で栽培され、運ばれてきます。トマティーナ用に栽培されていると聞きました。トマト合戦が終ると町が用意したホースでトマトを落すことになるのですが、ほとんどの人は町を流れる川に飛び込み、トマトを落すことになります。皆さん満足顔で、仲良くなります。


ロシオ聖母祭 :6月 上旬

9月28日:今晩 (8時ー10時)NHKのハイビジョン放送で 「100万人のフラメンコ巡礼 スペイン・ロシオ聖母祭」という番組が放送される。面白そうな番組なのでNHKのHPで探してみた。以下はその内容です。
スペイン・アンダルシア地方で年に一度、6月上旬に不思議な光景が現れる。
大平原の中を飾り立てた幌馬車の行列が延々と続き、その回りをカラフルなフラメンコ衣装をまとった女たちとつば広帽子の男たちが砂塵を舞い上げながら歩いていくのだ。 その数実に100万人。
彼らが目指すのはアンダルシアの陸の孤島ロシオ村。年に一度だけ姿を現す伝説の聖母像を拝みに行く巡礼の旅だ。旅の間は、日常の辛さも厳しさも忘れて音楽を奏で、笑い、フラメンコを踊る。そしてたどり着いたロシオ村の聖母の前で人々の歓喜は絶頂に達する。
番組ではロシオ巡礼に旅立つ2つの町の隊列と、巡礼を待ち受けるロシオ村の様子を同時進行で撮影。100万人のフラメンコ巡礼の全貌を余すところなく伝える。スペインで最も美しいと言われるドニャーナ地区の映像は必見。
ここからは私が書きます。私はこの祭りを 三重県にある スペイン村(Parque de España)の中のあるパビリオンで映像で紹介されているのを記憶しています。巡礼の人々がセビージャ(Sevilla)から西に50Km行ったところに位置するアルモンテ(almonte)に集まり 民族衣装で幌馬車に乗って数日かけてそこから 南20Kmのところに位置するロシオ村(El Rocío)に巡礼の旅をするというお祭りです。そしてロシオ聖母教会(Santuario de la Virgen del Rocío)の前の広場で盛大なお祭りが開かれます。近年は スペインの有名人もかなり参加するとのことで 注目をされている巡礼です。本来は 巡礼が目的ですから 観光客が入り込む余地はないのですが。


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