ピコ デ エウロパからカンタブリア海まで
ドライブ

2001年12月2日

今回は 美しいピコ デ エウロパ(Picos de Europa)の山々をドライブしながらカンタブリア海の海岸まで案内します。

カスティージャ イ レオン(Castilla y León)州とアストゥリアス(Asturias)州とを隔てるピコ デ エウロパは スイスアルプスを思い出させるほど美しい。そしてそんな山々をドライブすると そこに歴史を感じさせる町や村が点在しています。アストゥリアス側に下るとそこにカンガス デ オニス(Cangas de Onis)という名の町に到着します。小規模の町ながら中世そのままの落着いた町です。私たちが到着した日はお祭ま真っ最中で多くの観光客が町を占拠しており ワイン片手に賑やかな声があちこちで聞こえてきました。裏道に入り公園を見つけるとそこには市場があり、野菜 果物を売る農家の人々 衣類や土産物を売る行商のおじさん、おばさん、お兄さんが並びこちらに親しく声をかけてくる。私たちはレンタカーで旅をしているから CD一枚を買った。また食べ物屋の屋台ではこの地方の名物のパイ生地で野菜、肉、ハモンもしくはチョリソをくるんで焼いたスナックを買って食べる。美味であった。そんな楽しい時間を過ごしながら 今度は聖堂を見に行くこととした。町から少し山を登った所に千年の歴史を誇るその聖堂が建っています。左が私たちが記念にその聖堂前で撮った写真です。山々の緑の調和が素晴らしい。中は意外と質素な作りです。そして もうひとつこちらで有名なのは洞窟の中に安置されたマリア像です。山の中腹の洞窟にあるのですが、多くの信者がそのお姿を拝もうと長い列を作っています。そして一人づづ マリア像の前でお祈りをします。敬けんなカトリック教徒が多い国ですから、その姿は本当に敬けんそのもので厳かな雰囲気が漂います。

洞窟のマリア像を拝んでから階段を降りてきたら 何やなこの地方の民族舞踊を下の広場で行なわれていた。お祭ということで地元の人達が披露していたのでしょう。アストゥリアス地方は西部のガリシア地方とともにケルト民族の血と文化を継承している。一見するとフランスの田舎にでも迷い込んだ気がしました。一般的に考えられているスペインの民族舞踊 例えば フラメンコとはまったく 衣装も踊りも異なります。改めてスペインは多様な民族の集合体であることに気がつきます。以前 サラゴサを紹介した時にも こちらに似通った民族舞踊を見た記憶があります。のどか牧歌的な雰囲気が漂います。この舞踊にはバグパイプ等の金管楽器が調和します。だからこの地方ではアイルランド、フランス ノルマンジー地方で使われるバグパイプがあちらこちらで見受けられます。

聖堂への道を更に登って行くとアストゥリアス側からのピコ デ エウロパの山々を望むことが出来ます。この道はドライバーにとっては非常にきつい。とくにマニュアル車は。私は日本ではオートマティック車に乗っているのですが スペインではレンタカーではほとんどがマニュアル車で必然的に乗っているのですが 坂道は恐い。坂道発進を当然マニュアルで行なわないといけないわけです。この道は 家畜も通ったり 横切るために、時々坂道で停止することとなります。しかもその急坂は日本の山岳道路にはない急角度です。私も慎重にしかも後ろの車に迷惑をかけないようにとだけ念じながら運転していました。この道を行き着く所まで行くと大きな湖が二つ見えてきます。lago de Enol と Lago de la Ericanaという名前が付けられています。アルプスの頂上の荒涼とした風景の中に澄んだ湖が突然現れ不思議な光景を醸し出している。そして見晴台に行き 見渡すと左の写真の風景が見渡せます。素晴らしい景色です。遠くにはこれから目指すカンタブルア海を遠くに望めます。そしてこんな高い所でも 乳牛がのんびりと日向ぼっこと草を食んでいます。のんびりとした風景と素晴らしい光景で命の洗濯をした思いでした。ただこちらは 天候の変化が激しいため 晴れる確立の高い時期に訪れることをお勧めします。そして高地ですから やはり 夏が良い。私たちはとてもラッキーな気分で山を下ることとなりました。そしてまたスリルの急坂が続きますが 今度は下りだから安心です。

再びンガス デ オニスまで戻り そしてカンタブルア海の海岸線の町を目指す。川沿いの道を飛ばすことになるのですが アストゥリアス地方は雨量が豊富で川の水量が多い。だから スペインではこちらが川くだりの競技 つまりカヌー競技のメッカとなっています。途中で多くのカヌーを見かけました。また 最近人気のあるラフティングも行なわれているようだ。そして とうとうカンタブリア海に出る。リバデセジャ(Ribadesella)という町です。落着いたヨーロッパの漁港といった雰囲気です。町を散策する。魚介類が豊富だからパエリア、ブイヤベース、フライ料理、焼き魚のメニューがレストランの案内に出ている。上手そうな料理が並んでいるが今日はイホン(Gijón)まで行きたいから草々に車に戻り また運転。そして次なる町々コルンガ(Colunga), ビジャビシオサ(Villaviciosa)を通りイホンを目指す。それぞれ 落ち着きのある漁港です。多くの外国人の車 例えば フランスとかドイツの車が駐車されてあるとことを見ると 魚介類料理と早く夏を楽しみたい人達が北部、中部ヨーロッパから出向いているようだ。そんなことを思いつつイホンに到着です。上の写真がその海岸線です。その端には聖堂がカンタブリア海とマッチしていかにもヨーロッパらしい風景を醸し出しています。イホンはオビエド(Oviedo)と並ぶアストゥリアス州の二大都市です。多くの避暑、避寒客が大勢訪れます。雄大な海岸線が続き、海岸線には多くのレストラン、バル(Bar)とホテルが建ち並んでいます。夕方から(夕方と言っても6月では10時まで明るいのですが。)海岸線を散策して 夕食兼美味いもの探しの探索を始めました。と言ってもバル(Bar)をはしごすることになるのですが。やはり魚介類が美味そうで、私たちは貝、エビあたりの料理を頼み舌鼓を打つこととなります。

アストゥリアス地方には有名な酒があります。それは シードラ(Sidra)と呼ばれ りんごを原料にして醸造されたさっぱりとした酒です。ちょっと写真を撮り損ねたのですが、その飲み方が大変ユニークです。ワインボトルと同様の瓶に入っているのですが、それを肩越しに頭上に持ち上げ、グラスは反対の手で腰の位置で少し傾けてもちます。瓶を傾け グラス目掛けて流し込むのですが、グラスの壁面にシードラをぶつけて泡をたてながらグラスに注ぎ込まないと美味い味がでない。確かに私も試したのですが そのまま注いだシードラと壁面にぶつけられたシードラとはこくが違います。まろやかで酸味が効き美味い。シードラはスペインでは人気のお酒であり 最近ではマドリッドでもシードラ専門のバル(Bar)があります。私もシードラに挑戦して かなり濡れましたが 少しは上手く注げるようになりました。そんなシードラの本場はアストゥリアス地方であることを紹介しておきます。

次回はアストゥリアス地方に別れを告げ、ガリシア地方に入って行きます。お楽しみに。


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