サラゴサとアラゴン地方の紹介

2001年5月4日

今回はスペイン北東部のアラゴン地方とその中心地サラゴサを紹介します。

私たちは サン セバスチャンを出発して 緑豊かなピレネー山脈の西端を横切り 牛追祭りで有名なパンプローナを目指します。緑豊かな山を越えると 少し荒涼とした地域に入ってきます。その中心地がパンプローナです。私たちは その日の内にサラゴサに行く予定でしたから そこには 立ち寄りませんでした。

夕方が近くなる頃 遠くから サラゴサの町が見えてきた。遠くから あの有名なピラール(Pilar: スペイン語で柱という意味です。)が見えてきた。4つの高いピラールが遠くからでも良く見える。私たちは なるべくこのピラールに近いところに車を一晩駐車する場所の確保をしなければならない。幸 このピラールの横に路上駐車が認められる一方通行の道を見つけ 空いていたスペースに駐車をする。もうそこからはピラールへ歩いて2分だ。右の写真がピラールを写したものです。正確には ピラール聖母教会(Basílica de Nuestra Señora del Pilar)と言います。紀元前40年、エブロ川(横を流れています。)の岸辺にいた聖ヤコブ(サンティアゴ)の前に聖母マリアが現れ 信仰の基礎となる柱(ピラール)を渡したという言い伝えがあります。そこから 名前が付けられました。ピラール聖母教会は 上空から見ると長方形の形をしており その隅々の4個所にこのピラールがそびえる。そして 外見からすると 左右対称の造りです。私には イスラムの影響があるのではとさえ 想像します。でもピラール自体は セビージャの大聖堂にある搭と似ている。内部は 中央に大きなドームがあり そして 聖母の礼拝堂の天井画は ゴヤとバイユーによって描かれたものです。それは 大変なスペースで 本当に圧倒される感じがします。 大きなドームの中に大小礼拝堂がいくつも組込まれているといった様相です。そこは 信仰の対象であり 多くの信者が 祈りをささげ、ある人は 懺悔の部屋で 神父さんに 許しを願っています。

ピラール聖母教会から出て 東の方に歩いて行くと 高い塔があります。それは ラ セオ(La Seo:アラゴンの言葉でカテドラルと言います。)を望めます。この搭は アラゴンゴッシクの傑作と言われ、ロマネスク、ムデハル、チュリゲラ様式との調和が見事だ。左の写真の奥にそびえる白い塔です。現在は 内部が修理中で入れません。このサラゴサを中心とした地域を アラゴン(Aragón)地方と言い、古くは 現在のバルセロナを中心としたカタルーニャ地方も統治していました。したがって 町の様相も マドリッドを中心とした カスティージャ地方とは ちょっと異なった趣がある。サラゴサの他の見所としては アルハフェリア宮殿(Palacio de la Aljaferia)があります。アラブ人が当地で築いた宮殿です。レコンキスタ(国土回復運動)以降は アラゴンの独立とともに 王家とカトリック君主の宮殿となりました。

サラゴサの町は ピラール聖母教会を中心として 南に広がっています。広場からどんな道を歩いても10分くらいで スペイン広場(Plaza de España)に辿り着きます。この広場までの通りにレストランやバル、そして商店が立ち並んでいます。スペインでは レストランの入り口に必ずメニューとその値段が貼ってありますから それを見て入れば 安心です。あと注意点としては バルとレストランを一緒に経営しているところが多いですから、 まず バルに入って、それから レストランで腹ごしらえをするかどうかを決めてもよい。さて スペイン広場から 南に大通りが走ります。ここがサラゴサのビジネスの中心地です。アラゴン広場(Plaza de Aragón)までに デパートとか銀行が立ち並びます。エル コルテ イングレス(El Corte Inglés)もあります。裏通りには ホテルもたくさんありますから、このあたりで 宿泊するのも良い。
左の写真はアラゴンの民族ダンスです。サラゴサを離れ、マドリッドに向かう途中にヌエバロス((Nuévalos)という村があります。その郊外に ピエドラ修道院(Monasterio de Piedra)という由緒ある修道院があり、そこに私たちは立ち寄ることにしました。たまたま そこで 地元の銀行のセミナーが行なわれており 食事時に アラゴンの民族ダンスが紹介されており、撮影したものです。どことなく スペインらしくなく (これもスペインの代表的なダンスなのですが。)ない。牧歌的な感じがして フラメンコとかセビリヤーナとは異なります。どちらかといえばヨーロッパ的です。

この修道院は渓谷地に建てられたもので 修道院が改装され ホテル、レストラン、そして 歴史的な展示物(馬車、民族衣装) そして ワインの博物館があります。そして 何よりも 渓谷がハイキングコースとなっており、 滝、池、切り立った崖、森林と自然を満喫するには格好の場所だ。なんだか 日本の田舎に来た雰囲気がある。右の写真は苔の上を流れる滝の前で撮ったものです。もちろん 大きな滝もあります。マドリッドから車で2時間くらいの距離だから マドリッドからの家族連れが多い。週末ここで自然に触れ合いたいと思う人々がくる。
私たちの今回の旅行もそろそろおしまいです。マドリッド、エル・エスコリアル、セゴビア、サラマンカ、レオン、ブルゴス、サンタンデール、カストロ・ウルディアレス、ビルバオ、サン・セバスティアン、オンダリビア、サラゴサと回り、最後にマドリッドに戻ってきた。レンタカーで効率よく回れた。スペインは多様な民族と文化が交わっています。そこが面白い。そして それぞれ土地の人々の気質がちがう。次回の旅ではどこに行こうかなとまた 考えています。


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