サン・セバスティアン オンダリビアを散歩

2001年3月10日

今回は バスク地方(Pais Vasco)の美しい避暑地であります サン・セバスティアン(San Sebastián)とフランスとの国境に接するオンダリビア(Hondarribia)を紹介します。

バスク地方を旅行していると 他のスペインの大都市 例えば マドリッド、バルセロナ、セビージャとは違った雰囲気がある。それは バスク地方だからです。 街を歩いていると ベレー帽をかぶった老人が多い。ベレー帽が似合う。そして どことなく スペイン臭くない。言語も バスク語が公用語です。発音が スペイン語つまりカスティージャ語とは全く異なり 聞いていると ロシア語ではないかと思うアクセントがあります。歴史をひも解くと バスク民族は スペインとフランスにまたがった地域に住み、戦争の影響で 二つの国家に民族が分断されている。だから バスクの分離独立を進めようとの過激派グループ(ETA)といった集団が出てくる。しかしこの地方からは 日本でも有名な人物を輩出している。その代表格が フランシスコ・ザビエルです。世界を見据えた宗教家であり 日本まで来日している。それも400年以上も前に。

サン・セバスティアンは ビスケー湾の真珠と呼ばれる美しい町です。19世紀にハプスブルグ家の王妃マリア・クリスティーナが当地を保養地としてから 高級避暑地として有名となった。夏には 映画祭とかジャズ・フェスティバルが行なわれる。海岸沿に その建物がその威容を誇っている。サン・セバスティアンは 馬蹄形の形をした町であり その湾の両端に モンテ ウルグル (Monte Urgull) と モンテ イゲルド(Monte Igueldo)の小山が大波を防いでいる。そして その間に サンタ クララ島(Isla de Santa Clara)と呼ばれる小島がある。上の写真はモンテ ウルグル から撮ったモンテ イゲルドです。ちょっと分かり難いかもしれませんが 真ん中にサンタ クララ島があります。この町は 1813年にナポレオン軍が進入して町の大半が焼失してしまった。現在残っているのは モンテ ウルグルのふもとに広がる旧市街のみです。 その大通りが 左の写真です。 細い道が碁盤の目のように広がり その奥にサンタ マリア教会(Iglesia de Santa Maria)が位置しています。写真の奥の教会が それです。中に入ると 意外に質素です。このあたりは バルも多く タパスを食べながら 旧市街の散策をすると良い。この写真の左側の一番教会に近い建物の一階にある バルがお勧めです。たしか ディスカバリーチャネルのロンリー プラネットでも紹介されていた。めがねを掛けた太ったおじさんが仕切っている店です。貝、イワシ たこ などどれを食べても美味しい。

旧市街を見たら コンチャ海岸(Playa de la Concha)あたりまで歩くのも良い。 また モンテ ウルグルかモンテ イゲルドの山頂まで行き 湾全体、町全体を見るのも良い。私たちは行きませんでしたが 素晴らしい風景と言われている。また お勧めとしてはモンテ ウルグルのふもとの漁港となっている地域にある 海産物を売る店とかレストランでの食事をお勧めします。本当に新鮮で美味しい。私たちは エビ専門の魚屋さんで茹でたエビを食べましたが これが本当に美味しい。醤油でもあれば最高ですが。車で行かれる方は 市庁舎前の駐車場かモンテ ウルグルの裏側にある駐車場に入れるのが便利だ。 また宿泊施設としてはモンテ イゲルドの頂上にあるホテル(Mercure Monte Igueldo 以前紹介した エル コルテ イングレスのボノの中にも入っています。スペインをもっと知ろう!で紹介しています。)を薦めます。私たちは 満室で泊れませんでしたが 眺めが素晴らしいという。一番上の写真の頂上にそびえるホテルです。

サン・セバスティアンを後にして フランスとの国境の町 オンダリビアに向かいます。高速道路をひた走るのですが 緑が多くて気持ちが良い。町と言っても 現在は避暑地、別荘地のイメージが強い。

右の写真は パラドールのバルコニーから撮ったものです。対岸はフランスです。そして その河口に広がる湾にカラフルな漁船が停泊している。青、緑、赤、白といった原色の色に塗られた漁船が鮮やかだ。ここもどことなくスペインらしくない。なんとなくあか抜けている。 もっとも対岸のフランスに住む人達もバズク人です。この河口付近には 別荘らしき家々が点在している。リゾート マンションもある。このあたりに 別荘でも持てたらなあと思います。

左の写真はパラドールで撮ったものです。泊りはしませんでしたが 昔の城塞を改修して建てられたパラドールであり、その居間は中世そのままです。石造りをうまく利用して そこにいると 何百年も前にさかのぼった雰囲気がします。中庭がこじんまりとして そこが 宿泊者の交流の場となります。ここでの宿泊はお勧めです。このパラドールの前がアルマス広場(Plaza de Armas)であり、 この広場沿いにバル、土産物屋、また ホテルが建ち並ぶ。バルに入り 昼食をとったのですが フランス語が飛び交います。昼食にフランスから来ているらしい。橋を渡れば そこはフランスだから 自由に来られるのであろう。日本では 味わえない雰囲気だ。でもメニューは バスク風のタパスであり そこは スペインらしさがある。フランス側では どのようになっているのかちょっと興味が湧く。

左の写真は オンダリビアの典型的な 家並みです。白を基調にして 窓枠、扉が 緑、青、赤と鮮やかに塗られています。これはもう バスクでも スペインでもない雰囲気があります。どちらかといえば それはフランス風なのかもしれない。私は フランスは良く知らないから そうとも言えないが。どこか スペインとは違う国に来てしまったと錯覚します。

このあたりの町並みは パラドールから 海岸線に降りと平地に広がっている。 レストラン、土産物屋、バル そして市場が広がっている。 車を降りて 散策するのが良い。 私は 市場や 生鮮食料品店に入って その土地の人々が食べている食材を見てみるのが好きだ。ナスが大きかったり、すいかがあることを確認したりと 面白い発見がある。

オンダリビアは小さな町ですから短期間ではその良さが分からないと思います。長期に滞在するとここに永住してもとの気持ちが湧いてくるかもしれない。なぜならば そこは文化の交錯する土地だからです。こんなあたりで のんびりと出来たらなあとも思います。

それでは 今回はこのあたりで終了します。このあとは パンプローナを通って サラゴサへ向かいます。次回をご期待ください。


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