エル・エスコリアルからセゴビアへの旅

2000年11月18日

今日はマドリッドを出発して エル・エスコリアルで立ち寄り そして中世そのままのセゴビアまでご案内いたしましょう。

マドリッドから 西北へと高速道路を走ると前方になだらかな山脈が連なるのが見えてきます。それがグアダラーマ山脈(Sierra de Guadarrama)です。この山脈があるためにマドリッドまでは緑の多い地域となっています。反対にこの山脈をこえると森のない荒涼とした風景が延々と続きます。高速道路を走っていると何やら大きな十字架が山の中腹に見えてきます。これは 独裁政権を続けたフランコ総督の墓です。日本の観光案内書には載っていないのですが スペイン人とくにカスティージャ地方(本流のスペイン人)の人にとっては未だに心のなかでは英雄です。多くの人々が現在も訪れます。高速道路を降りてフランコ総督の墓の前をとおり、更に西に進むと山の中腹にエル・エスコリアル宮(El Escorial)がその威容を見せてきます。

トップページに載せている写真が全景です。左の写真は北側から撮った写真です。1557年にフェリペ2世はサン・キンティンの戦いでフランス軍を破り その勝利を記念して 修道院、礼拝堂、宮殿をくわえた壮大な建造物を建てました。幅160m, 長さ205m 中は4500の部屋があるそうです。わずか21年で完成したという。私たちが行った時には 北側の一部分は学生達の学校ともなっていました。中は天井には素晴らしい絵画、周りを見渡せば彫刻、そして荘厳な礼拝堂、またブルボン家の住まいは素晴らしい調度品、家具、陶磁器が並べられています。ここはまた歴代の国王一家の棺が納められており、今年もフォアン・カルロス国王の御母堂が亡くなり こちらに棺が納められている。詳しくはないのですが 日本の支倉常長とその側近がスペインをかつて訪れましたが こちらで スペイン国王を拝謁したという。歴史がそのまま残っているという印象でした。こちらはマドリッドから電車で1時間くらいで来られますから 時間に余裕のある方にはお勧めします。このあたりは マドリッドの奥座敷といったところで 多くの豪華な別荘が建ち並びます。

エル・エスコリアルを後にした私たちは高速道路を通らないで 山道 つまりグアダラーマ山脈を横切ってセゴビアに向かいました。山道といっても 緩やかな起伏で 運転には快適です。木々も多く 野生の動物も多いという。しかし一旦山を越えてしまうと もうそこは 荒涼とした原野が続きます。畑でもなく牧草地らしき大地が延々とつづく。1時間近く走ると突然原野のなかから 中世そのままの町が現れます。それがセゴビアです。

セゴビア(Segovia)は 右の写真のアルカサル(Alcázar)と下の写真のローマ人が築いた巨大な水道橋で有名です。アルカサルはディズニーランドの白雪姫のお城のモデルとなっています。ちょうど高台に端の崖の上に建っており眺めが非常に良い。歴史上では14世紀で建てられたという。1570年11月14日には あのフェリペ2世がこちらの王の間で アナ・デ・アウストゥリアと結婚式を挙げたという。中は広くはないのですが 調度品が豪華です。古い絵画、織物による絵、豪華装飾品が並んでいる。また地下室は牢獄であったようで 拷問のための道具が並んでいる。外から見るとなるほどディズニーランドにある城に似ているなとすぐに気が付きます。アルカサルは大きな丘の端にあり 丘の中心地にはカテドラル(Catedral)があります。現在も修復が続いており ステンドグラスも大したことなくあまり興味を注がれない。カテドラルの前にある広場(マヨール広場)はこじんまりとして小さな中世の町がそこにあるという印象でエスプレッソ・カフェーでもすすりながら のんびりとひとの往来を眺めているのがよい。心が落着く。

左の写真が有名なローマ時代に築かれた水道橋です。セゴビアも町に入るとこちらの方向から入るからいやおうなしにも目に飛び込んでくる。地形をみるとセゴビアの町が二つの丘から成っておりそれを結ぶ役割を果たしていたのであろう。見上げると建物の10階くらいはありそうだ。実際に水道橋に触ってみると紀元前の古き時代を思い描く。よくもこんなに巨大なそして精密な水道を建設したものだ。そしてそれが 現在もそのまま残っているのに驚く。ガイドブックには1884年までは実際に水が右手セゴビアの町に水が供給されていたという。そして現在では同じところに水道管が敷設され その役割を果たしていると言う。すごい建造物だ。この写真はセゴビアの町を出る時に撮りましたが、逆にセゴビアの町に入る時に撮るのが良い。なぜならば もちろん車は右側通行ですが その横に駐車場があり だいたいいつも満車だが 写真を撮るくらいであれば 横付けして とりあえず写真を撮り そして また車を運転すればよい。運良く駐車場が開いていれば 躊躇しないですぐに入れましょう。

これで私たちはセゴビアの町に別れを告げ 夕方田舎道を飛ばしてサラマンカ(Salamanca)へと向かいました。次回をお楽しみに!


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