芸術の街 バルセロナをぶらり

5月7日

バルセロナ(Barcelona)を中心としたカタルニア地方(Catalunua)は マドリッドを中心としたカスティージャとは異なった文化と伝統、言語を持っています。カスティージャに対する対抗心は非常に強い。 特に フランコ総統時代の独裁政権下では カタラン(Catalan)と呼ばれる独自の言語の使用が禁じられていた。それでもカタルニア人は 密かにその言語を伝え そして今では カタルニア地方では スペイン語とカタランが並記され 使用されています。街では 人々は カタランを日常生活の中で使っています。そんな 事をベースにして バルセロナの街を散策すると面白い。

街を歩く場合 もし 高い場所があれば そこから街を一望して全体の地図を頭に叩き込むのは基本です。バルセロナには幸 モンジュイックの丘(Montanya de Montjuic)があり 市内を一望できる。左の写真はモンジュイックの城から撮った風景です。なぜか 私には 神戸を思い出す風景でした。海があり 反対側には 山が迫っている。そして そこからは サグラダ・ファミリア聖堂やスペイン広場、カタルニア広場が望め、また 海沿いに広がる新しい町並みが望めます。私の一押しの場所です。まず ゴンドラで 中腹まで降ります。そして そこから ぶらり ぶらりと徒歩で下って行くと 1992年のオリンピックのメイン会場となったオリンピック・スタジアムに辿り着きます。そして 森の小道を歩くとカタルニア美術館に辿り着く。そして スペイン広場が 眼下に見通せます。なかなか 雄大な景色です。広場の奥右手には ラス・アレナス闘牛場(Plaça de Toros les Arenas)の円形の建物が見える。この当たりは どちらかといえば スペインというよりは フランスの雰囲気が漂う。スペイン広場に辿り着いたら 反対のモンジュイックの丘を振りかえると 雄大なカタルニア美術館とそれにマッチした左右の建物、木立が絶妙なコントラストを描きます。

スペイン広場からは 地下鉄に乗ってカタルニア広場に行こう。東京の地下鉄に慣れている私にとっては バルセロナの地下鉄はなんとものんびりしている。電車がなかなか来ない。ついても すぐに発車しない。でも こんなことあまり気にすることはない。それが 生活のペースと言うものだ。カタルニア広場に着いたら そこから 港のコロンブスの塔を結ぶ ランブラス通り(Las Ramblas)をゆっくりと歩いてみよう。大きな街路樹が通りに生い茂り 土産物屋、骨董品屋、花屋、鳥を売る店、似顔絵を描く芸術家、ストリート・パーフォーマンスをする若者など 面白さ、好奇心を駆り立てる店が目白押しです。脇の通り沿いにはバルも数多くあり おなかが空いていたら 立ち寄って ちょっとつまみ食い。通りの中間点あたりを左に折れると 大聖堂(Catedral)に着きます。大聖堂は 荘厳な雰囲気が漂っています。そして 大聖堂の前の広場では カタルニア人の団結の象徴であるサルダーナが踊られています。お互いに手を肩に掛け合い そして 右に左に踊ります。大聖堂の脇を通りぬけると 市役所(Ajuntament)の建物に辿り着く。ここは バルセロナのサッカーチームがリーグ戦とかカップ戦に優勝すると 人々はここに集まり 選手と一緒に祝杯をあげる。

ランブラス通りもどり 港方向に進もう。そうすると コロンブスの塔(Monument a Colom)に至る。右の写真は港から撮った写真です。意外と思ったよりコロンブスの塔は高く 近くからは 全体をとるのは難しい。オリンピックを境にして 港地区の再開発が進み なかなか モダンな店やレストランが建ち並ぶ。私は この当たりで 食事をされることをお勧めします。私たちも このあたりで シーフードに舌鼓を打ちました。そして ワイン。雰囲気は最高で 私は 今でも その水がたいへんきれいで 多くの魚がいたことを覚えています。それほど 建物、海 そして 伝統がマッチしており ヨーロッパ そして カタルニアにいるのだなということを実感させてくれます。夜になると 多くの若者が繰り出し ラテン音楽、ディスコ音楽が流れ 朝まで賑わっています。

バルセロナに行ったら やはりサグラダ・ファミリア聖堂(Temple de la Sagrada Famila)は見逃せない。ランブラス通りから 更に東に行くと 特徴のある尖塔が目に飛び込んでくる。1882年に着工したが 未だに未完成で あと200年はかかるのでは言われている。有名な ガウディが その創成期に携わり その意志とアイディアが現在まで引き継がれている。大空に8本の塔が立ち並び その奇妙というか異様な形で 唖然とします。ただ 細かく近付いて見ると キリストの誕生だとかを表現豊かに描かれ彫刻が壁面に描かれている。まだ未完成の為 聖堂の真ん中部分は 何もなく工事中です。そして 元気のある方は この塔に登ってみましょう。一人がやっと通れる階段が 塔の上部まで通じている。一方通行のようだから 入口に注意。途中で誰かと交錯すると大変だ。私は 塔の3分の2位の高さにある塔と塔を結ぶ橋の部分まで登った。けっこう疲れる。しかし そこからの眺めは素晴らしい。北側部分の方が古く そして完成度が高いのでお忘れなく。南側は まだ最近出来たばかりの印象です。日本人の彫刻家が建設に参加しているということを 後日テレビで見ました。うれしい限りです。
ガウディの作品をもっと見たいという方にはグエル公園(Parc Güell)をお勧めします。サグラダ・ファミリアから少し北に行った山の中腹にあります。ここは 色彩豊かな そして奇異な形の ガウディの作品が公園の全体を形造っています。何かアラビアに来てしまったような気もします。街を歩いていても ガウディの作品なるアパートや建物があります。ランブラス通りにも注意深く見て歩くと気がつきます。 その曲線を帯びた独特なデザインは バルセロナの街に上手く溶け込んでいます。それが バルセロナが 芸術性豊かな街と呼ばれる由縁です。ガウディ以降も そんな芸術性豊かな建築家が この街に合った建物を建て 人々を楽しませてくれます。とかく最近は直線的な建物がひしめく中、バルセロナはひとつのこれからの都市の在り方を私たちに警鐘しているような気がします。バルセロナは私の最も好きな街のひとつです。

主な見所を紹介しましたが 楽しんでいただけましたでしょうか。バルセロナからちょっと足を伸ばして カタルニア地方を巡るとさらに面白い発見に出会います。カタルニア地方だけ見ても充分に楽しめます。是非 長期の休暇をとって出掛けましょう。


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