ガリシア地方の海岸線を西にドライブ

2002年1月4日

今回はアストゥリアス(Asturias)地方に別れを告げ、ガリシア(Galicia)地方へ入って行きます。でも 両地方は 他のスペインとは違い、緑が豊かで しかも魚料理が美味いということには変わりはない。アストゥリアス地方でもう一個所だけお勧めの所がありますので紹介しておきます。それは クディジェロ(Cudillero)という小さな港町です。 ヒホン(Gijón)から海岸線をドライブしてゆくと1時間ほどで着く。幹線道路から ちょっと離れてわかりにくい所にありますが、ここのパエリアは大変美味しいです。港町自体が切り立った山で囲まれ また小じんまりとした そして大変カラフルな町です。町というよりは村と言ったほうが適切かもしれない。港町ということで 毎日新鮮な魚介類が水揚げされる。そしてすぐにレストランへ運ばれる。港のそばにあるレストランといった所です。大きなエビ、貝、カニが所狭しに並べられている。海鮮のパエリアが好きな人であれば、地中海側よりも むしろ こちらの方が美味しいかもしれない。私たちのお勧めは 港に一番近いレストランです。ブイヤベースも伊勢えび、白身魚、カニと大きな魚介類が入っており、大変美味しそうであった。ちょっと横道に外れますが、アストゥリアスの海岸ではアビレス(Avilés)の近くの海岸でサリナス(Salinas)の浜辺が素晴らしい。また 雄大な岸壁が切り立つ海岸では タピア デ カサリエゴ(Tapia de Casariego)をお勧めします。もうこれだけで1日費やしまうこととなります。

私たちも結局のところ、アストゥリアス地方とガリシア地方の境にあるリバデオ(Ribadeo)という田舎町に宿泊することとなってしまいました。随分荒れ果てた また 寂れた町でしたが、現在 市庁舎を修復中でこの歴史的建物を中心に町の復興をしようと試みている。翌朝はいよいよガリシア地方をドライブです。ガリシア地方をドライブしていると あちらこちらに 左の写真の奇妙な建物が街道沿いに見られる。これは ガリシア地方独特の穀物を貯蔵するための倉とのことです。しっかりとねずみ返しまでついており、まるで 奈良の正倉院と同じ作りです。これは ケルト文化を象徴するものでもあります。ガリシア地方の人達はその多くがケルト民族の血を引いています。現在ではアイルランドがその中心でありますが、古代ではケルト人がヨーロッパ全土に暮らしていたと言われています。その文化の名残がこの倉です。素朴で実直で信心深い民族性がその倉の情景から伺えます。立派な倉もあれば、小さな物まであります。私は なぜか 日本のお地蔵様のような印象を持ちました。それほど街道沿いに多く点在しています。

今日はカンタブリア海(Mar Cantabrico)の海岸をどんどん走り、奇麗な浜辺があればそこで一服することとします。 今日の最終目的地は 巡礼の最終目的地で有名なサンチャゴ デ コンポステーラ(Santiago de Compostela)です。ラ コルーニャ(A Corña)までは 海岸線をどんどん走ることとします。

リバデオを出発して最初に目にするのが 右の海岸線です。フォス(Foz)というところで 白波が立ち、6月ですが、所々で泳いでいる人達がいます。スペインの砂浜では シャワーが完備しているから、水着さえあれば 草むらで着替え そして 人のいない砂浜で思いっきりのんびりと出来る。私たちも のんびり物同士だから ついつい 泳いだ後は バスタオルを砂浜に敷き 昼寝となります。程なく こちらを去り 次の 奇麗な浜辺を探す。そして 今回私たちが一番気に入った浜辺と出会うこととなりました。 フォスを後にして 緑多い海岸線の道を30分ほど走ると 何やら 浜辺のサインがあります。スペインでは プラジャ(Playa)との案内板が出ているから それをどんどん進めば良い。山道を越し、そして 素晴らしいこじんまりとした海岸線にたどり着く。キジョイ(Xilloi)の浜辺です。一般の地図には 載っていませんが、ビベイロ(Viveiro)から北に走り リア デ バルケイロ(Ría de Barqueiro)の手前にあります。ガリシア地方を時間に余裕があり また車でドライブする方がいらっしゃいましたら 絶対にお勧めの浜辺です。

キジョイを後にして 後は地図を便りに どんどん西に走る。かなり疲れてフェロール(Ferrol)にたどり着く。ここで遅いランチとなる。フェロールは港町であるから 魚介類が美味いはずだ。左の写真のようにカニとかカキが並んでいる。カキは ビゴ(Vigo)が有名であるがここでも並んでいた。ここではカニを中心に頼むこととする。大変美味です。ガリシア地方のお酒がカニには合う。ビベイロ(Viveiro)という ワインですが、名前は 今日通った町が起源という。白ワインですが、その飲み方がユニークです。白い陶器製の杯で飲むのです。日本のおちょこに似ている。底の浅い杯です。ふと日本の居酒屋にいるのではと錯覚する。ちょっと良い気分ですが、慎重に運転しながら ラ コルーニャ(A Corña)を目指す。緑豊かな海岸線だから走り易い。

大きな町が近いようだ。ラ コルーニャ(A Corña)に到着です。久しぶりに大都市です。スペインでは 海岸線の都市であれば まず 海岸線を目指すのが鉄則です。ほとんど中心地がそこに集中しています。ラ コルーニャ見所は まず サン・アントン城(Castello de San Anton)です。16世紀に要塞として立てられた。ラ コルーニャ湾の端の岬に建設されています。1588年に無敵艦隊がイギリスに向けてここから出発しました。城の内部には考古学博物館があり、ケルト文化の発掘品が狭しと並べられている。時間が無いから ちょっと急ぐ。もうひとつの見所 ヘラクレスの搭(Torre de Hercules)を目指す。上の写真がその搭です。 岬の広大な平地にそびえたっています。高さを定かでないが 100メートル位はありそうだ。2世紀に建てられたそうで、現在も灯台の役割を果たしている。無敵艦隊の水兵さんもこの搭を見て イギリスに向ったことでしょう。マリアは一度 昔登ったことあるそうで、私だけ 登りました。一人がやっと通れる程の狭い階段を上る。かなりきつい。でも 最上階に出て そこからの景色は素晴らしい。ラ コルーニャの町が一望でき、そして 反対側にはラ コルーニャから大西洋に出る湾が雄大に開ける。一見の価値があるとはこの光景です。灯台を後にして 更に進むと 延々と続く砂浜が続きます。多くの市民が海水浴と日光浴を楽しんでいます。大都市の中にこんな砂浜があるとはびっくりで羨ましい。そして その突き当たりに巨大なサッカースタジアム。例の デポルティボ ラ コルーニャの本拠地です。スペインリーグでは 強豪で今年も首位を走っています。この近くに住むマリアのおばさんに挨拶をして サンチャゴ デ コンポステーラに急がないと。もう8時を過ぎている。でも6月だから まだまだ 明るい。

1時間半ほど走るとサンチャゴ デ コンポステーラに辿り着く。次回はサンチャゴ デ コンポステーラをご案内します。お楽しみに。


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