JMRCが企画し、JFAS(日本ファーストエイダーズソサエティ)が主催した、ファーストエイド講習会(1月31日)に参加しました。
この講習会は、MedicFirstAid(Under License of EMP
International,Inc.)のベーシックコースのCICコース(ケア・イニシエーター)という物で、講習時間は13:00から18:30まで、費用は7,000円(これは特別料金で、通常はもっと高いらしい)でした。MFAは、アメリカで作られた応急処置のプログラムで、かなり国際的な物らしいです。インターネットで検索してみると、ダイビングの上級のライセンスを取得する人には、義務づけられているようです。
内容は下記の項目を項目毎に、ビデオとテキストで説明したあと、2~3人づつに分かれて実際にやってみるというパターンで進められます。講習終了後は、修了カードをくれますが、別に試験や検定などはありません。
参加する前は、5時間って長いなあ、と思っていたのですが、あっという間に過ぎてしまいました。実際に事故の現場に居合わせたときに、この通り実行できるかどうかは不安ですが、受けているのといないのとではかなり違うと思います。5時間、7,000円の価値は十二分にあったと思いますので、機会があったら是非参加して下さい。というのも、事故の際には、短時間に多くのことをやらなければならず、けが人も一人とは限らないので、できるだけ大勢の人がこのスキルを身につけておいた方が良いと思うのです。
救急車の呼び方
そんなの知っているというなかれ。
自分の家の近くで地図に載っているような大きな施設がすぐでてくるか。
そこからの道順を地図を見ている相手に的確に伝えられるか。
わかりにくい場所ならば誰かに大通りまで救急車を迎えに行ってもらう。
エレベータ付の建物ならば1Fで止めておく。
これらの事項を抑えているのといないとでは、救急隊が到着するまでの時間が2分、3分と変わってくる。平均到着時間が5~6分なので、かなり重要である。
SETUPとバリア
Stop(止まれ)、Environment(環境)、Traffic(交通)、UnknownHazard(未知の危険性)、Protect
Self & Ptient(自分自身と患者を守る)
一言で言えば、「あわてるな、まず自分を守れ」ということ。
バリアの方は、感染防止(自分と相手の両方に対して)のために手袋やマスクをしなさいということ。
初期の評価
意識があるかどうかのチェック(この時ゆすってはいけない)
救急車を呼ばせる(誰か呼んで、ではなく指名する。できれば通報内容も指示する。)
呼吸、脈、出血のチェック
レスキュー呼吸(人工呼吸)
CPR(心臓マッサージ)
気道の管理
事故のショックで吐いてしまった場合とか、食事中にのどを詰まらせた場合の対処。
出血のコントロール
患者の姿勢の変え方
例えばうつぶせになっている人にはレスキュー呼吸ができないので、仰向けにしなければならない。しかし、脊椎や頚椎に負傷していた場合、うかつに動かすと危険なので、3人がかりで姿勢を変える。