♪Column - 極私的JAZZCD評 トロンボーン、早島大祐によるジャズCD評。

第22回(2004.12.12) - Michael Davis "Trumpet Eleven" (Hip-bone Music、2003年)

 

うっかりと帰りのバスを乗り間違え、仕様がないのでついでに普段余り足を伸ばさない店に顔を出した。品数もたいしたことがなく量もわずかなLPの箱を漁っているとなんとソニー・グレイ「スキッピン」の国内盤!しかも1700円で!バスを間違えたのはきっと運命だったに違いない。

さておき、ソニーをすぐきくのはもったいない(笑)ので今回とりあげるアルバムはこれ。リーダーがマイケル・デイビスでアルバム名は「トランペットイレブン」となんとも紛らわしいが、この人はラッパではなくトロンボーン奏者。カイザー、シュー、エディヘンなど11人のラッパ奏者と共演しており、ブラス特有の何とも厚いサウンドがたまらない一枚。一番印象的だったのは3のイントロ・アウトロでちょっぴり演奏するフィル・スミスのC管tpの甘いサウンド。クラシック畑の人の聞き慣れないならしかたに驚かされた。都並清史の情熱的なライナーも含めておすすめです。

 

1 Permit Requied
2 C to Z
3 Blue Day
4 Brass Walk
5 Zona
6 San Jose
7 Big City
8 Cole Henry
9 Schapa
10 Family Tree

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