♪Column - 極私的JAZZCD評 トロンボーン、早島大祐によるジャズCD評。

第18回(2004.9.4) - HERBIE HANCOCK "Takin Off" (bluenote 1962年)

 

本業がらみで兵庫県立博物館の展示を見たあと元町で途中下車して「ジャムジャム」へ。家から遠いので年一度くらいしかこれないけども、ここのアナログの音は毎回パワーアップしてるような気がする。その時にかかっていたのが聴いたのが本作品で最初はジャケットが見えなかったので何のアルバムだか全然わからなかった。「テナーにデックスがはいってるのはわかるけど、モードっぽいし…。う〜ん???…」って感じ。

その後ジャケを見てアルバム名が判明したので、例の1500円シリーズから購入して全貌を把握しました。我ながら研究熱心だ(笑)。

本作は一般にコマーシャルでも使われていた冒頭の「ウォーターメロンマン」を聴けるアルバムってことになるんだろうけど、先入観なしに聴くとB面(=四曲目)の「メイズ」が大層格好いい。恥をしのんでいうと最初、トロンボーンがはいってるのかなと思いました。フロントが音がぶっといデックスとフレディ、そして「ジャムジャム」のスピーカが見せたマジック?(笑)B面最後の「アローン&アイ」も曲題通り、切ないバラードでいわゆるB面の名盤というやつではないか。ここをしっかり聴かせる「ジャムジャム」はやはり恐るべし。ハンコック以上に実は「ジャムジャム」賛歌の一文でした。

 

1.Watermelon Man
2.Three Bags Full
3.Empty Pockets
4.The Maze
5.Driftin'
6.Alone And I

→Indexに戻る