♪Column - 極私的JAZZCD評 トロンボーン、早島大祐によるジャズCD評。

第14回(2004.8.9) - BEETS BROTHERS "JUBILEE EDITION" (MAXANTER、1990年)

『90年代のジャズ』(ジャズ批評100号)139頁に出てるヤスケンこと故安原顕の選んだ「90年代ジャズベスト35」にはエリック・レニーニ「ナチュラルバランス」とかアラン・ブロードベンド「パシフィック・スタンダードタイム」とかマイナーながらも名盤としての評価が確立した感のあるアルバムがしっかりと入っていて、ピントのずれたところもあったけどやっぱりこの人は才人だったんだなと思う。僕もリアルタイムに世界各地の若手の作品を追っかけたいけど、やっぱり見も知らぬ人に大枚を叩くのは正直しんどい。でヤスケン同様、バーゲン品を狙うことになり(笑)、今回は十字屋の500円セールに行って来ました。澤野からデビュー作が復刻されたミリアム・アルターの二枚目のアルバムとかがどれも500円で、見事なまでに値段に反比例した内容に思わず涙が(笑)そのなかでビーツ兄弟のアルバムを数枚買い、アレクサンダー・ビーツの超保守系ながらも味わい深いテナーに感心。弟ピーターもC「6,-6,5」のモダンな曲を書いていてアルバムに清涼剤的役割を(この人は最近NYに進出したのはご承知の通り)。それにしても500円なのに必死になって買っていたのは僕くらいやったな。大丈夫か、十字屋。

 

1 Thirteen ain't too much
2 Black Orpheus
3 I've got the world on a string
4 6,-6,5
5 Berliner waltz
6 Blues for stephanie
7 It might as well be spring
8 A lovely way to spend an evening
9 Moanin'
10 Tristity
11 Lover for sale
12 Whisper not

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