♪Column - 極私的JAZZCD評 トロンボーン、早島大祐によるジャズCD評。

第12回(2004.7.27) - 原朋直ニューヨーク・カルテット "PINOCCHIO" (ZOO'T RECORDS、2001年)

週末は原朋直NYカルテットのライブを聴いてきました。今回はドラムにジョナサン・ブレイク、ピアノがジョージ・コリガン。コリガンのアルバム「アクティビズム」(Steeplechase)はもっさくて売ったけど、生コリガンはすごかったですわ。余りの運指の速さに指の残像が見えたとは原ファン鎌田さん(tp)の言。彼の地にはまだどれだけの人材が埋もれているのだろう。さておき、これは前代のNYトリオとの録音。早くも頻出のオリン・エバンスとナシート・ウェイツが含まれる。二代目が与えられた枠の中で最大限のプレイをするバンドとするなら、初代は時にその枠さえも変えかえない凄みを感じさせる連中だった。出した二枚のアルバムのうち、その凄みが捉えられているのは本作のほう。D「フォーマイルス」なんてまさにプロミュージシャン同志の真剣での斬り合いですわ。

原朋直HP: http://homepage2.nifty.com/zoojazz/HARA/index.html

 

01. Pinocchio
02. Eighty One
03. Blue Bullet
04. Circle
05. For Miles
06. Seven Steps To Heaven
07. Nefertiti
08. Devil Eyes
09. Air
10. Milestones

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