♪Column - 極私的JAZZCD評 トロンボーン、早島大祐によるジャズCD評。

第9回(2004.7.12) - IRIO DE PAURA / FABRIZIO BOSSO "ONCE I LOVED - CHAPTER ONE" (PHILOLOGY、2004年)

じわじわ好評を博しているマルグリューミラーのライブ盤を買いに十字屋三条店にいくと、試聴機の前に地味な一枚が。時間もあたったので試聴したらこれが何とも素晴らしい。だいたいギターとのデュオなんて予定調和的で音空間がもたないヤツが多いけど、このアルバムではギターの音がなまなましく録られていて、例えば弦を思いっきりつまびいた、「びいいぃ〜〜ん」がしっかり捉えられている。多分ダイナミズムをつけるために意識してやってるんだろう、このモーガンフリーマン似のギタリスト、何とも老獪である。ラッパもフレーズが多彩でぐいぐいと攻め込んでくる。ミラー盤も噂通りのよさで何とも収穫の多い,ある夏の一日でした。

1 Once I Loved
2 Night And Day
3 Summer Samba
4 O Amor Em Paz
5 Just Friends
6 Wave
7 Samba De Uma Nota So

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