♪Column - 極私的JAZZCD評 トロンボーン、早島大祐によるジャズCD評。

第8回(2004.6.24) - DUSKO GOYKOVICH "EAST OF MONTENEGRO" (COSMIC SOUNDS、1975年)

70年に録音された「アズ・シンプル・アズ・イット・イズ」(MPS、以下「アズ」と略)がどうしても手に入らない。あったとしても、すごい値段が付けられてるのでやっぱり手にいれらんない…。そんなここ数年の渇望を癒してくれたのが未発表だったこの75年のアルバム。五年後の録音とはいえ、相方のテナーがフェルナンド・ポヴェルで、曲もAソウルブラザーズがかぶっている。「アズ」もこんな感じなのかしら。ダスコがよく演奏している「オールドフォークス」でハーマンミュートのちりちりした音が気持ちよく、評判をとった記憶がないけど、これも大したアルバムです。「アズ」により近いといえば71年録音、テテ・モントリウ名義の「イッツ・アバウト・ブルースタイム」(FRESHSOUNDより再発)で相方テナーはやはり一緒。ここでは何よりベースのロバート・ランジェリーのプレイが格好よく今聴いてみたけどやっぱりしびれますわ。「アズ」周辺の二枚はこんなに格好いいのだから、本家はもっと…と期待は高まるばかり。やっぱ本元を聴きたいっす。日本盤のMPSははオスピーばかりだけど、最近、輸入盤でアートファーマーやクラーク=ボーランドビッグバンドの好盤がぞくぞく復刻されてるので期待は高まるばかり。早く出てくれないかなあ(・ε・)

1 INTRODUCTION
2 SOUL BROTHERS
3 OLD FOLKS
4 EAST OF MONTENEGRO
5 TEN TO TWO BLUES
6 LOVE FOR SALE

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