♪Column - 極私的JAZZCD評 トロンボーン、早島大祐によるジャズCD評。
第7回(2004.6.24) - YUSEF LATEEF "THE GOLDEN FLUTE"(IMPULSE、1966年)
ネット空間におけるCD評の特質の一つがこのメディアならではの速報性だけど、こんなに早かったらなんぼなんでも身体がついていけまへん。ということで、ほんのり前に出されたアルバムを紹介します(旧譜再発だけど)。再発されたのは確か半年くらい前で、奏者もユセフ・ラティーフと一般的に食指が動かない、紹介するには一見とほほなチョイス。題名も『黄金のフルート』とかいってて吹いてるのは二曲だけで、あとはテナーがほとんど。どういうタイトルのつけかたや。でもこのテナーが男らしく骨太で、かつ、枯れたビブラートを効かしてて何ともいいんです。C「ゴースト・オブ・ア・チャンス」やF「ロゼッタ」なんて最高!情報の速度があがる中で、ほとんどの作品がすぐに忘れ去らせてしまう中、先頭走者の少し後ろをスリップストリーム気味についていって、埋もれそうな名盤を紹介しようと思います。 |
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1.Road Runner |