♪Column - 極私的JAZZCD評 トロンボーン、早島大祐によるジャズCD評。

第3回(2004.5.31) - STEVE GROSSMAN ”LOVE IS THE THING”(RED,1985年)

一聴すぐに気に入るプレイヤーもいれば、ある日突然、好きになる演奏者もいる。今現在でも両手を挙げて全部が好きになったわけじゃないけど、僕にとってグロスマンは後者。まるで一音ずつタンギングしてるかのように力をこめたぶっといサウンドはなんとも男らしい。そして特筆すべきは、シダー以下のリズムセクション。Dウィリアムス(b)とのデュオではじまるA「イージートゥーラブ」は、ベースの骨太な音が印象的だし、Dの「時さえ忘れて」ではビリーヒギンズのパーカッシブなブラシと各所に設けられたシダーとのキメも抜群に格好いい。実はこれ、グロスマン好きであるバリサク中南くんから借りたもの。グロスマンはアルトの藤渓さんもオススメだったんだけど、ドレフュスでペトルチアーニと共演した「パリジャンウエルカム」とかを聴いたときとかは正直もひとつだった。なんか酔っぱらいみたいなフレーズだったし。でも、なるほど、このアルバムなら良さがよくわかりますわ。それにしても本作を出したREDレコードはいいあるばむをたくさんつくってるなあ〜。

1.Naima 
2.Easy to Love 
3.My Old Flame 
4.Easy Living
5.I Didn't Know What Time It Was 
6.415 Central Park West 
7.What's New?

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