♪Column - 極私的JAZZCD評 トロンボーン、早島大祐によるジャズCD評。
第2回(2004.5.31) - RUSSELL GUNN ”BLUE ON the D.L.”(HIGHNOTE、2000年)
ヒップホップとジャズの融合を目指したりもする若手随一のぶっといラッパのラッセル・ガン、時に殺気だったタッチを使ってスタンダードを独自の色に染めるオリン・エバンス。この作品ではそんなとんがった彼らがブルースを中心としたシンプルな曲を演奏している。あたかもNYで名を成したスターが地元のジャムセッションにやってきたという趣か。聴くと「やっぱローカルミュージシャンと違ってスターは凄いな〜」と思うんだけど、段々、こんなえらい人等がこんな簡単な曲やっててええんかいなと思ってきたりもする。そんな中、最後の”When it comes”(オリン作曲)で「これがNYのジャズだ」といわんばかりの熱い演奏をやってくれて最後にスカッとする構成です。名手なのに最近なんとなくご無沙汰だったギターのマーク・ホイットフィールドも好演。 |
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1.Sir John |