♪Column - 極私的JAZZCD評 トロンボーン、早島大祐によるジャズCD評。

第1回(2004.5.31) - NICK BRIGNOLA”ON A DIFFERENT LEVEL”(RESERVOIR、1989年)

バップフレーズ連発のバリサクといえば、「ザ・ナイフ」ことペッパーアダムスが有名。でもこのブリグノラも全く負けてません。一曲目の「ティアーズインサイド」から16分音符に乗せて、ごりごり吹きまくるスタイルを聴くにつけても、何とアメリカくさいプレイヤーかと思う。ジャケ写を見るとかけてるグラサンもレイバン(!)で見た目もアメリカ〜ン。亡くなるまでのファン投票でも確かずっとトップでまさに、アメリカによる、アメリカのためのバリサクであります。ピアノがケニーバロン、ベースがホランドと一流どころばかりだけど、その中でも特筆すべきは超一流のデジョネットの参加。Jマクリーンの『デモンズダンス』に顕著だったツンツンととがった彼のドラミングがブリグノラのバリトンにまたよくあうんですわ。ブリグノラのアルバムは10枚ほどもってるけど、その中でこれが一番のオススメ。

1.Tears Inside
2.Hot House
3.Duke Ellington's Sound of Love
4.All the Things You Are
5.Backwoods Song
6.Key Largo
7.Sophisticated Lady
8.Softly, As in a Morning Sunrise

→Indexに戻る