この世の果てで恋を唄う少女
YU-NO


この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
1997年株式会社エルフ発売
企画・脚本・ゲームデザイン:剣乃ゆきひろ(現:菅野ひろゆき)
キャラクターデザイン:長岡康史
評価:[3A-2A-B-B]

かつてPC(winではない)で発売された同名ゲームのサターン移植版。当然完全移植ではない(笑)が、このままではPSへの移植は難しいだろう(爆笑)。アドベンチャーゲームであるが、普通のAVGには内、A.D.M.Sというシステムを搭載しており、これが非常に世界観とマッチしている(ただし後半は普通のAVGだが)。世界観としては並列世界を採用している。非常に良くできたシナリオで、いまだに根強い人気があり、最高のシナリオという人も少なくない。


感想

このゲームは、私がいろいろやってきた中でもかなり最高に近いシナリオであると思う。いろいろなところ(主にネット上だが)で、このゲームのシナリオは最高という話を聞くので、同志は多いようだ(私自身が、このうわさを聞いて購入、はまったのだから)。
先にも書いたが、世界観とゲームシステムがこれほどあったものは他に類を見ない。さすがは剣乃ゆきひろ氏というべきか。剣乃ゆきひろ氏は、現在菅野ひろゆき(本名)を名乗り株式会社アーベルの代表取締役になっている。代表作に、本作や"EVE burst error"、アーベル初作品"EXODUS Guilty"などがある。どれも非常に有名で、好評なものばかりだが、私の感想としては、YU-NOが一番であると思う。
シナリオ的には、序盤はそれなりにオーソドックスであるが、後半からは怒涛の展開になる。少しタブーな部分(とくにPC版は)があるが、それも含めて非常に心の温まる物語であり、すばらしいできである。ぜひともwinへの移植を行なってほしい、エルフさ〜ん。
基本的に、ここで紹介しているゲームは自分の気に入ったものだけなのだが(とくにシナリオ)、これはシナリオだけでなく、完成度もトップクラスである。サターンのソフト自身がなくなりつつある今(1999/4/24現在)、サターンを持っている人はぜひともやってほしい(PC版は手に入れるのも、やるのも難しいかも)。
YU-NOの正体は?この世の果てとは?それは本番のお楽しみ。


攻略

このゲームはクリアするだけならとくに攻略は必要ないと思う。宝玉の使い方にさえ慣れれば、完全攻略を目指さない限り何とかなるだろう。サターン版はPC版と違い、宝玉の数が多いので、マップを良く見て、選択肢前には必ず宝玉を使うようにすればいい。また、アイテムを手に入れる前には必ず宝玉を使い、いつでもとってこれるようにして置くように(とる前というのがミソ)。現代編で唯一難しいのは、ほとんど(現代編)後半で出てくるロジックパズル(王の名の答えを得るため)を解くことだろうか。
これはまず、異世界の文字と数字との関係(12進数)を把握した後で、ロジックパズル(ピクロス)を解かなければならない。これは左右あるが、対称なので、片方だけ解ければ何とかなるでしょう。普段パズルになれている人には簡単なのですが、苦手な人がいると思うので、下に解答を書いておきましょう(右側だけ)。横軸にx、縦軸にy、(x,y)として、左上を(1,1)としておきます。その場所をチェックしてください。また、最終的な答え(王の名)は、左右のパズルを合成(コンピュータで)して、その数値(横軸or縦軸)を文字に変換して答えましょう。
また、このゲームは1回目のプレイでは、現代編の人達とはハッピーエンドを迎えれない(迎えたら終わってしまうしね)のですが、一度クリアした後でそれぞれのラストまで行くとハッピーエンド(の選択肢が出る)に行けますので、クリアしたからといって終わらないように。また、完全クリアすると、音楽室(現代編のかなり前半)に行けます。

パズルの答え(右側)
(1,6)(1,7)
(2,3)(2,5)(2,6)(2,7)(2,8)
(3,3)(3,4)(3,5)
(4,5)(4,6)
(5,1)(5,2)(5,5)(5,6)(5,7)(5,8)(5,9)
(6,2)(6,3)(6,5)(6,6)(6,7)(6,8)(6,9)(6,10)
(7,3)(7,4)(7,5)(7,6)(7,7)(7,8)(7,10)(7,11)
(8,4)(8,5)(8,6)(8,7)(8,8)(8,11)(8,12)
(9,7)(9,8)
(10,8)(10,9)(10,10)
(11,5)(11,6)(11,7)(11,8)(11,10)
(12,6)(12,7)


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