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| 君が望む永遠 | |
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2001年8月3日 アージュ発売 評価:[A-3A-3A-2A] この想いは生まれ変わる いつかきっと優しさに生まれ変わる <動作環境&情報> OS: Windows95/98/Me/2000 CPU: MMX Pen 200MHz/Pen2 350MHz メモリ: 64/64/96/192MB(OSによる推奨) ビデオ: 800×600×16bit 音源: CD-DA/PCM(選択可) HDD: 800MB/900MB(フルボイス) DirectX: 未使用 CD-ROM:2枚組 シナリオ: 鬼畜人タムー、反重力生命マー、マロ☆ガッツ 原画: バカ王子ペルシャ |
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| システム:A | |
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基本的なAVG形式で、アージュ他で使われているシステム「rUGP」を使い、800×600のフルカラーでも快適に動きます(まあ、個人のシステム環境にもよるでしょうが)。基本的なAVGシステムですが、押さえる所はしっかり押さえており、テキスト巻き戻し、既読スキップ、コンフィグ、シーン鑑賞、エンディング確認等々、およそ考えられる補助系システムは完備しています。そして何より、画面エフェクトは逸品。特に雨のエフェクトには脱帽しました。ある意味AVGシステムとしては正統な進化を遂げている作品と言えるでしょう。 ただ一つ気になった点として、エンディングはカットできないんですかねぇ。違うパターンならともかく、同じエンディングパターンやバッドのときなんかのエンディングをカットできないので結構長く(EDは結構長い)待たされてしまうのが苦痛かも。ひょっとしてカットする方法があったかもしれませんし、EDの余韻を楽しめ、といわれるかもしれませんけど、同じ曲やバッドエンドだとちょっとつらいです(苦笑)。まあ、それ以外はほんと非の打ち所のない感じ。 |
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| シナリオ:3A | |
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まず最初に言っておきますが、ネタばれを含む場合が十二分にあります(特に2部)。まだやっていない人でこれからやろうと思う人、ネタを知りたくない人は見ないでとっとと先に進みましょう(笑)。 まず、構成として第1部と2部に別れています。まあ、こういう構成のシナリオってのは特に珍しくないですが、1部と2部でえらく内容が変わっているので1章だけやった人(デモで)とかは面食らうことでしょう。しかしこのゲームの本質は第2部なので2部をやらないと意味がないでしょう(笑)。以下、1部の感想と2部キャラ別感想を述べていきます。 まず第1部ですが、はっきりいってらぶらぶです(笑)。見てて微笑ましくて個人的には結構気に入ってます。つか、遙がよすぎです。まあ、第2部につながるためにも、そしてこの話の本質という意味でも、ここで遙を気にいるようにもっていかない(いけない)と2部の価値がかなり下がるといえるかもしれません。その意味では非常に上手く作られていると思います、第1部。 そして、衝撃の事故から3年後・・・ 第2部について。 とりあえず、いきなり状況が激変しているので少し戸惑います。遙が気づいたあたりから状況説明があるのですが、ここからは各キャラごとに。 遙・水月について。まあ、この二人は切っても切れませんからね。大筋としてこの二人のうちどちらを取るか、という本当に2択です。遙、水月どちらを選ぶにしても、選択肢に悩むことになるでしょう。そして、どちらを選んでも最後は泣けます。遙の想い、けなげさ、不安、水月の願い、葛藤、想いの強さ、そして、選択することの意味、想いに答えることの意味を理解したとき、きっと何かが得られるでしょう。個人的には遙一押し、超お気に入りです(笑)。遙レジェンド最高(笑) 茜について。2部でいきなりキャラが変わる一人です。水月に対する冷たさの本当の理由は茜ルートにいったときに明かされるといってもいいでしょう。姉への思い、水月への葛藤を悩んだ末にだす結果は主人公次第(苦笑)。茜の葛藤は見ていていたたまれませんね。茜も個人的にはかなりお気に入りです。 あゆ・まゆについて。はっきりいってこの2人、つまりアルバイトシーンがないとかなりつらい話なので、この2人が出てくるとある意味ほっとします。そんなほのぼのですが、あゆシナリオはなかなか劇的です。素直になれない娘ってのは見てて飽きませんね(笑)。まゆもキャラが立っているのですが、シナリオ的にはそれほどではありません。まあ、他キャラに比べてという意味ですが。 蛍について。ラストは結構泣ける感じですが、個人的には導入自体がちょっと唐突で不満が残ります。なぜ主人公なのかっつ〜のがどうしても納得いきません。それ以降の話はいいんですけどねぇ。そしてあくまでも共に生きていくハッピーエンドが好きな私としては、想いは死した後も残るとはいえ、ちょっと残念です。それに遙がかわいそうすぎます(苦笑) 愛美について。・・・言う事なし。私、こういう話はあまり好きではないんです。一つの形ではあるかもしれませんが、生理的にどうも。 主人公について。さんざん日記のほうで書きましたが、1部はともかく2部はあまりにも不甲斐なさすぎ、優柔不断すぎる感じがします。遙が死んでいるならまだしも、いくら遙があの状態であっても最後まで待つ気概がほしかったですね。もちろんそうしてしまうとゲームにならないんですが(苦笑)。ゲーム上しかたないとはいえ、ちょっと残念です。 さて、基本的にはいいことばかり書いてきましたけど、もちろん、こういう話は人間のどろどろした関係や話も入ってくるし、内容が内容なのでかなり好き嫌いが別れるでしょう。万人向けという物ではないと思います。やるときにもかなり気合いを入れないと途中で投げ出してしまうと思います。が、それでもやり遂げたときには、確実に何か得るものがあると思います。 |
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| ビジュアル:3A | |
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原画はなんというか、幼さを残しながらも大人っぽい雰囲気をだすキャラ達でなかなか独特ですね。個人的にはかなり気に入りました(このゲームが初めてなんです、age作品)。
CGは基本的にレベルが高いです。塗りも奇麗ですし、枚数も多いです。ちょっと構図が甘いかなという所もありますが、まあ、あまり気にならない程度です。立ち絵のパターンも多く、エフェクトも上手く使われていて文句なし。巷でいわれている某画像については個人的には特に気にならなかった(というか、気づかなかった)んですけどね(苦笑)。 ついでにOPについて述べておくと、これまた奇麗です。曲と相まって印象的ですし。ただ、残念なのは1章終りにあるのでなかなかお目にかかれないことですかね。個人的には一章クリアした時点でゲーム起動直後ぐらいに流すようにしてもよかったのではと思います(もちろんカットも可能で)。 |
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| サウンド:2A | |
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OP曲いいです、いや、まじで。遙役の人が歌い作詞もしていますが、曲もさることながら、この歌詞がまたいい。遙の心情をうまく表していてほんといい感じです。ぜひともゲームやって聞いてほしいですね、これは。EDを含め他の曲も秀作が多く、かなりいい出来です。めったに買わないサントラも買ってしまったし(苦笑)。本当は3Aにしてもいいくらいなんですが、そうするとあまりにも平均高くなってしまいますからね(苦笑)。残念なのは、OP曲はもちろんOPに流れるわけで、上でも書いたようにOP自体が1部終わりにしか流れないために、プレミアで聞く以外なかなか聞けないということでしょうか。その意味でもやはり、OPは1部が終ったら起動時に流してほしい気がしますねぇ。 あと、声についてですが、基本的にイメージと違和感もなく、レベルもそこそこ。個人的には遙役がやはりいいようです(笑)。あと、茜、あゆあたりも結構好き(ぉ |
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| 総合 | |
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とにかく、今年お薦めTOPです、今のところ。ただ、先にも書いた通り万人受けはしないタイプなのでそこらへんの判断が難しいところなんですが。それでもやり終えた時にはきっと何か得るものがあると思います、ほんと。と書いてきてなんなんですが、残念なことにこれを書いている現在(2001.9.24)では売られてないですけどね。 ちょっとだけ駄文を書いておくと、個人的にはやはり遙以外考えられません、このシナリオだと。水月は1部の状況からそしてキャラとして、友人として存在するのが一番しっくりきますし、やはり遙をほっておくことはできなさそうです。選択肢もどうやっても遙ルートにしかいかない選択肢しか選んでませんでしたし(1回目のプレイでも)。その意味でもやはり主人公には遙を待ちつづけてほしかったです。 夜空に星が瞬くように 溶けたこころは離れない 例えこの手が離れても ふたりがそれを忘れぬ限り・・・ |
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| 攻略とおまけ? | |
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攻略は書きません。つか、ぜひとも1回目は自分が思う選択肢を選んでください。そうでないとこれをやる意味がありません。 ちょっとだけばらすと1回目のプレイは遙か水月のどちらかにしかいかないようです(茜は・・・ちょっと未確認ですがそれ以外にはいきません)。そして1部の選択肢は全く攻略には関係ないのでゆっくり話を楽しんでください。2部の攻略もそれほど難しくないです。ちゃんとその人を想っていれば辿りつけるでしょう。バッドにいくにはその逆です(苦笑)。 おまけはなしです。そうですね、サントラが発売されてます。OPのフルサイズバージョンは一聞。あの時の15分も収録されてます(遙&水月)。あと、ドラマCDもでるようです(2001.10.30予定)。以上、宣伝でした(笑) |
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