「カバンの底の黄金本」「蛭的問題」「明るいインド」「ドロリ目談議」「おせっかいニッポン」
「役人たちの安全」「ポケミスの女」をはじめとする計16篇の短編エッセイ集。
「カバンの底の黄金本」:旅人シーナマコトが、旅に出るときどんな本を持っていくか。
この問題に対し、彼はミステリ3冊・SF2冊・時代もの1冊・ノンフィクション2冊・エッセイ1冊・古典1冊という必殺の
黄金比をあみだした。
作家であり、旅人であり、書評誌『本の雑誌』の編集長である椎名誠氏が、旅人で読んだ本や、日常生活の中で読んだ本を
紹介する本。だが、そこはシーナさんらしく、メジャーなものより専門的(マニアック?)なものが多い。ところが、
どんなにマニアックな本も、シーナさんのエッセイとからめて紹介されると、非常に興味をそそられ、明日にでも本屋で
捜して読みたい!という気持ちになってしまう。
読書案内として読んでも面白いが、エッセイとして読んでもまた面白い。今で言うストーカーにつきまとわれていた話や
海に関する怖い話。ケンカして留置場に入った話、スプーン曲げ少年にあった話など、旅以外にも冒険的生活を送っているだけに、
平凡なエッセイとは一線を画する面白さだった。
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