「仕返し」:四方にドアはあるが窓ひとつない部屋に閉じこめられた男の話。
「にこにこシール」:ひどい二日酔いで目を覚ますと、部屋の至る所に「にこにこシール」が貼ってあるのに気づいた。
「暗証番号」:自分しかしらないはずの暗証番号を、何回変えてもぴたりと当ててくる差出人不明の謎のハガキ。
「本たち」:増える一方で、捨てられない本たちに囲まれて暮らす男は、ある夜、本たちが動いている気配を感じた。
「妖気計」:妖怪研究を趣味にしていた先生からの形見は、妖気を計測できる機械だった。
「嫌がらせ」:自分の<家>に嫌われ、<家>から様々な嫌がらせを受けている男の話。
以上のほか、計32編からなるショートショート集。
つまらなかった。どれも設定や冒頭数ページは面白かったりするのだが、ラスト・オチがあまりにも
ぼんやりとしているものばかりで、台無しになっている。
あまりおすすめできない一冊である。
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