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J・K・ローリング


『ハリー・ポッターと賢者の石』 J・K・ローリング/松岡佑子訳(静山社)
笑い2.5点 涙1.5点 恐怖1.5点 総合4.5点
 赤ん坊の頃両親を邪悪な魔法使いに殺されたハリー・ポッターは、11歳になるまで意地悪な伯母の一家で育てられた。 そして彼が11歳の誕生日を迎えようとしたとき、ホグワーツ魔法学校から入学許可証が届いた。ハリーはそれを見て、 自分が魔法使いであることを知る。
 ホグワーツ魔法学校に入学したハリーは、仲間たちと楽しい学校生活を送るが、そこには邪悪な影がせまっていた。

 イギリスで、ハリー・ポッターの新刊が出るときに、子供から大人まで行列を作って書店に並んでいるニュース映像を見たとき、 この本を読んでみたいと思った。日本では、ゲームやWINDOWSやたまごっちなどを並んで買っているのは見るが、 書店で行列ができるのはサイン会の時くらいしかないだろう。だから、行列を作らせるこのシリーズを是非とも読んでみたかったのだ。
 本文中の漢字にルビが振ってあることで児童書だと思わせるが、ストーリー自体は、大人が読んでも面白い。個性的なキャラクター が多いし、ハリーを待ち受ける数々の冒険や、いとこや同級生による意地悪にもめげないハリーの姿など、だれもが ハリーに感情移入できると思う。そして、読み終わったあとは、続編が待ち遠しくなると思う。
 世界中で驚異的な売れ行きを記録しているのも納得できる一冊だった。


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