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『中島らもの明るい悩み相談室』(中島らも)朝日新聞社
 久々に推理小説ではない本の紹介を書きます。
 この本は、タイトルの通り中島らも氏に宛てられた「明るい悩み相談」を、らも氏がおもしろおかしく、半分ふざけて 答えてるという本です。これはどうやら朝日新聞の日曜版に連載されていた(今もされているのかな?)コーナーをまとめて 本にしたもののようです。
 それにしても、世の中にはウソかホントかわかりませんがいろんな悩みを持ったヒトがいるモンですね。たとえば、他人の 前世が気になるヒト、犬のご飯まで覗く隣人に困っているヒト、中華料理屋を営む父が料理下手で困ると嘆く娘などなど・・・ しかも、これら奇妙なお悩みにもらも氏は、きちんと(?)答えていて、それがまた面白い。
 ためになるかはわからないけれど、笑いに飢えている人はちょっと読んでみては。


『「松本」の「遺書」』松本人志(朝日文庫)
興奮★★☆☆☆ 笑い★★★★★ 涙★☆☆☆☆ 総合★★★★☆
 ダウンタウンの松本人志が、週刊朝日に連載していたコラムを、まとめた本『遺書』『松本』をさらに1冊にまとめた本が、この『「松本」の「遺書」』だ。 だから、1冊で2冊読める何ともお得な(?)本なのだ。しかも、僕は古本屋で買ったので、300円くらいで、ベストセラー2冊を読めたことになる。経済的だ。 内容は、「笑い」や、「怒り」についてがほとんど。しかし、松本人志以外の人が、この本の文体で、作品を書いたとしたら、全く売れないだろうなぁ。それどころか、苦情がくるかも。 あの松ちゃんだからこそ許される、悪態文体、傲慢文体なんだろうなぁ。ま、あまり普通の作家は「ウ○コちゃん野郎だ」とか書かないだろうけど。


『速読の科学』佐々木豊文(光文社)
興奮☆☆☆☆☆ 笑い☆☆☆☆☆ 涙☆☆☆☆☆ 総合★★★☆☆
 僕が毎週欠かさず見るTV番組に日テレ系列の「特命リサーチ200X!」がある。その番組でこの前、「速読は誰でもできるようになるのか?」 といったリサーチがあり、それを見て興味をもったので早速、速読関係の本を読んでみた。どうやらこの番組はリサーチにあたりこの本を参考にしたようで 番組で説明したことがほぼすべて書いてあった。

 この本は、題名の通り、速読を科学的に説明し、後半では、速読を身につけるための訓練の一部が書いてある。速読について知りたい人はぜひ読んでみるといいと思う。 内容が速読についてなので当然、笑いもなければ感動もないが、ためにはなると思う。


『爆笑問題の日本原論』 爆笑問題(宝島社文庫)
笑い4.0点 涙0点 恐怖0点 総合3.5点
 いわずと知れた漫才コンビ「爆笑問題」が、政治・芸能・社会問題・国際問題などを取り上げ、どんな深刻な問題からでも <笑い>を生み出し、爆笑させてくれる1冊。太田と田中の漫才形式で書かれてはいるが、ほとんどの 太田の一人舞台である。それにしても、地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災までも題材にして、笑いのネタに しているが、その当事者から反感を買われなかったのだろか。


『LIFE IS A CARNIVAL-極楽何でも相談室-』 景山民夫(新潮文庫)
笑い3.0点 涙0点 恐怖0点 総合3.0点
 景山民夫が、一般人から寄せられたくだらない疑問や、人には言えない悩みなど、様々な相談に答えるというもの。 「スターが出す本は、みんなゴーストライターが書いているのか?」「クイズ番組の解答者は事前に答えがわかっているのか?」 「マスコミの取材記事はどこまで本当か?」といった「メディア」の裏側に関する質問や、「投身自殺をすると鉄道会社から 損害賠償を請求されるのか?」「死後の世界はあるのか?」といった「死」に関する質問など、相談内容も多岐にわたっている。 しかも、どんな質問にも笑いあり、毒あり、真剣味なしといった解答がなされているので、面白い。


『青木雄二のゼニと世直し』 青木雄二(大和書房)
笑い1.0点 涙0点 恐怖0点 総合4.0点
 「ナニワ金融道」の作者として知られる青木雄二氏が、本音で語る現代日本のていたらく。
 日々汗水たらして頑張るサラリーマン、今日が楽しければいいと思っている若者、だまされやすい高齢者、そんな人たちに読んでもらいたい一冊だと思う。 全編、関西弁で書かれていて、本音をズバズバ言っているので、読んでいてとてもすがすがしい。そして、今まで自分はどれほど無知だったかを 痛感させられた。

 本書で著者は、再三「アメリカの手先である自民党には投票するな」とか「神など存在しない」とか「資本主義より共産主義がよい」といった 本音を隠すことなく書いてくれている。だから、非常にタメになるし、本気で今のままでは日本は崩壊すると思えてくる。特に最近は、 警察への不信、低能教師の増加、犯罪を犯す議員たち、汚れきった省庁など、あげたらきりの無いほど日本の膿が出てきている。 こんな時代だからこそ、若者がしっかりとした考えを持って、日本を変えなきゃいけない。そのためにも、絶対投票に行こう、というようなことを 考えさせられる一冊だった。


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