これは、古本屋で目にとまり、半ば衝動的に買ってしまった本です。こういうジャンルの本もたまにはいいかなと思って買ったのですが、
でも、ホントは、こんな軽い気持ちで読めない本じゃないかと思います。それほど壮絶な内容でした。
1992年のグアムレースで遭難した「たか号」から救命イカダに乗り移り漂流、仲間が次々と死んでいく中、最後にたった一人27日後に救出された
壮絶な体験が語られている。遭難中の食料と言えば、6人がタバコの箱の半分ほどの乾パンを1日1枚6等分して食べるという粗末なもので、水分も極わずか。
その乾パンがなくなってからは、カツオ鳥を捕まえ、肉から内臓に至るまで生で食べるという極限の漂流生活のようす。救助されてからの、心のケアのようす
などがリアルに書かれていて、自分が今何不自由なく暮らしていることのすばらしさをしみじみと感じました。 |