咲子が事故死してから数ヶ月後のある日、彼女の友達だった男女4人組は、核シェルターの中で目が覚めた。「咲子は彼らのうちの誰かに殺された」と思っている母親に閉じこめられたのだ。閉じこめられた彼らは、なんとか脱出を試みる
と同時に、咲子の死の真相について議論し始める。
外に声も届かない核シェルターという閉ざされた空間、限られた食糧、そして閉じこめられた4人の中に、殺人犯人がいるかもしれないという状況。もし自分が彼らの立場だったら、と考えるとゾッとするような設定だ。彼らはお互いに疑いあい、庇いあい
協力しあって、徐々に真相に近づいていく。その課程が緊張感たっぷりでたまらなく良い。最近のミステリーにありがちな派手さはないけれど、その分、新鮮でリアリティがあって面白かった。 |