「若手妖怪好き三人が夜明かしで妖怪を大いに語る」という主旨で行われた座談会の記録。参加者は、妖怪小説家で、
意匠家で妖怪絵師の京極夏彦氏。妖怪研究家の多田克己氏。妖怪・伝説探訪家で、隠れ里会長の村上健司氏。プラス
企画立案者で編集者の青木大輔氏(仮名)の計4人である。
3人の過去や妖怪馬鹿になった経緯、水木しげる論、妖怪の定義などなど、雑談や馬鹿話を交えて、非常にディープで
マニアックなお話が展開される。
また座談会のほかに、京極夏彦氏書下ろしの漫画も満載されている。これを目当てに本書を買う人もいるのではないだろうか。
「天才バカボン」「巨人の星」「ゴルゴ13」などのほか数多くの漫画を見事にパロッている。特に、石燕をパロッて描いた
「愚霊 ぐれい」は笑えた。それにしても、文才があって、絵心があって、顔はビジュアル系でって、神様はずいぶん
不公平なことをしてくれたもんだ・・・。
とにかく笑える。二流の漫才や下らないバラエティ番組よりずっと笑える。おすすめ。
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