万引きと横領の罪でそれぞれ自宅謹慎中の二人の刑事は、監察官に罪のもみ消しと引き替えに、公安刑事の内偵を
するよう命じられた。その刑事は、ある企業から脅迫事件の犯人割り出しを依頼されていたのだ。『溺れる魚』と名乗る
その脅迫犯は、企業の幹部社員に珍奇な恥ずかしい格好で繁華街を歩かせろ、と脅迫したのだ。いったい犯人の真意とは?
そして事件は思わぬ展開に・・・。
普通の人がほとんど出てこないかなり普通じゃない小説。とくに後半はドタバタハチャメチャで目が回ってしまう。
ここまで滅茶苦茶だと逆に壮快感がある。ただ、拒否反応を示す人もいるかもしれない。
この小説は映画化されたらしく、キャストも窪塚洋介、IZAM、椎名桔平など結構豪華だったようだ。いったいこれを
どう映像化したのかちょっと気になる。
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