言わずと知れた鈴木光司氏の代表作。最近では映画化もされ、そこそこヒットしたようだ。僕は、映画化される前に、テレビドラマで
『リング』を見ていたので、その時の映像を思い浮かべながら読んだ。やっぱり映像化されたものを見てしまうと、イメージが固定されて
しまい、自由な想像というのは制限されてしまう。特にこの作品では、見ると1週間後に死んでしまうという恐ろしいビデオを、どのように
イメージするかというところが、結構大事な気もするので、やはり映像は、原作を読んでから見るべきだと思った。
同じ日、同じ時刻に、恐怖と驚愕の表情を残し、四人のティーンエイジャーが不慮の死を遂げる。死因は心臓麻痺。四人のうちひとりの
叔父にあたる浅川和行は、そこに事件の臭いを嗅ぎとり、新聞社系週刊誌の編集部勤務という立場を生かして独自の調査を始める。
そして、彼は、1本の「死を呼ぶビデオテープ」にたどりつく。このテープは、見たら1週間以内にあるオマジナイをしないと、確実に
死に至るというしろものだった。しかし、肝心なオマジナイの部分が、消されていたため、このビデオを見てしまった浅川は、オマジナイ解読に
奔走する。(一部『らせん』の解説から引用)
あまり詳しく書けないのが残念だが、中盤から終盤にかけて、謎が解明されたと思わせて、最後にどんでん返しが待っているはずだ。
ほんとに最後まで安心できない作品だった。 |