著者が日々の生活のなかで購入したモノを題材にした買い物エッセイ。
「水飴時計」「宮沢りえ思春膏」「イタリア製歯ブラシ」など珍しいモノから、「電球」「フィニッシュコーワ」「ティッシュペーパー」など
平凡なモノまで、様々なモノについて3ページほどのエッセイを書いている。最初、小説と比べたらずっと簡単な仕事
だろうなぁ、と思っていた。でも読み進めるうち、3ページの間に笑いを入れて、効果的なタイトル付けて、
うまくまとめるというのは、なかなか大変なのでは?と思うようになっていた。
それにしても原田氏は、自分の子供にかなり甘いようだ。たびたび、子供にねだられるままに欲しいモノを買ってあげている
シーンがあった。まあエッセイを書くための出費と思えば何ともないのだろうが、しつけとしてはどうだろうか。と、
他人事ながら気になってしまった。
それともうひとつ、ドクター中松のフライングシューズが3万9800円もするとは知らなかった。さらに、原田氏が、
それを買ってしまったのには驚いた。
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