紀元前416年、悲劇詩人アガトーンが、悲劇競演に優勝した日の翌日、アガトーンの家で祝賀パーティーが開かれた。
ソークラテースら集まった5人の仲間は、酒もほどほどにして、愛の神(エロース)を讃美する演説を一人ずつ順に行う
ことにした。
100円だったし、とても薄かったので買ってしまった。いくら必読書のリストに入っているとはいえ、自分が
プラトンを読むとは思っても見なかった。
大人の男たちが、愛について語り合うのだが、その愛は主に少年たちに対する愛なのだ。もうこの時点で理解するのが
困難になった。紀元前の成人男性が皆、女性ではなく少年を愛していたらここまで人類は繁栄していなかっただろう。
ということは、この時代にあっても、同性愛は少数派だったのか。それとも、究極の愛は同性愛だとでも言うのか。
理解不能だ・・・。
紀元前416年というと、日本は縄文の終わりから弥生の初めくらいのようだ。その頃、日本に詩人とか哲学者なんて
いたのだろうか。おそらくいなかっただろう。そう思うと、当時、こんな饗宴があったことだけでも驚くべきことなのかも
しれない。
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