ベストアルバム『HYBRID★BEST』発売記念ワンマン・東京編。

　開演前から満員となった観客席に流れるのは、今回のLIVEの名目である『HYBRID★BEST』のDEAD-side。 客電が落ちると共に音量が大きくなるBGM、右袖から順番に登場するメンバー。 こうして、結成から今まで…途中脱退はあったものの、唯一のd.p.s正式ベーシストを務めてくれた清伍さんのラストステージは始まりました。

　セットリストも、次に演奏する曲に関する話を中心としていたMCも、9日の大阪と同じ展開。 が、異なっていたのが序盤早々からAKIさんがやたら感情的になっていた点。 感極まっていました。 大阪と同じ話をしているのに、余裕が全く感じられなかったのは、清伍さんが引退してしまう淋しさの表れだったはず。 本編で一番それを実感したのが『I still...』で、喉が潰れるんじゃないかと思ってしまうほど力強く歌い上げるAKIさんに、ただただ圧倒。

　恐らく観客的に一番の盛り上がりを見せたのはやっぱり『D.D.D』〜『ブーイングの嵐』だったのではないでしょうか。 そんな客席を見て、終止笑顔な清伍さん。 大阪では立ってドラムを叩くのを忘れてしまったというKENちゃんも、今回はきっちり『D.D.D』前奏部分で立って客席を見渡しながら叩いていました。 そんなKENちゃんのバスドラには、新しいデッド君のプリントが。

　『HYBRID★BEST』新録となった『いばらの道』では、フロントスピーカーに足をかけてベースソロを弾く清伍さんと、その隣で真似るAKIさんが印象的でした。 安心して聴くことの出来たこのベースソロも、見納めだと思うと目頭が熱くなったのは私だけではなかったのでは。 ラストの『W・A・R』後、本来ならLIVE一番最後の、KENちゃんとフロントメンバーが向かい合わせになってヘッドバンキング、腕を回す（何と表現したらいいのかいつも悩みます…）パフォーマンスがここに来て、本編終了となりました。

　アンコール1曲目の『....self』の後、清伍さんからの挨拶が入ったんですが、「大阪でしんみりしちゃったから」と東京では「てめぇはてめぇの足で、てめぇの道をしっかり歩いていけよ！　俺も自分の道を、2本の足で歩いていくぜ」だったか、結構さっぱりめに終わらせていました。 が、この辺でAKIさんとKENちゃんの涙腺が弛んでしまったようで、続く『THE ALL NEW GENERATION』では「メソメソするなー！」と自分自身に言い聞かせるかの如く叫ぶAKIさんの姿も。

　ラストとなった『旗の下に』では妃阿甦の倭稀さんや元メスメリアンのY氏、元ローディーの良一君とまこと君もステージに上がっていつも通りの大騒ぎ。 清伍さんを中央に、メンバー全員フロントで肩を組んで掛け合いをしたり、終盤ではステージから客席の目の前まで降りてベースを弾く清伍さんを観ることが出来ました。 『旗の下に』が終わった後、『夢は夢のままで....』をバックに掛け合いの時と同じく清伍さんを中心にメンバー全員がフロントに並び、手を繋いで万歳をしながら、2つの意味を成す今回のLIVEは終演を迎えました。

　「清伍が戻ってくることを条件に、サポートから正式メンバーになった」と言うTAIJIさん。 「清伍さんが戻ってきた時期と、サポートとして参加した時期がほぼ一緒だった」のは秀斗さん。 「音楽を辞めても清伍は一生仲間やから。でも町で会うても声かけんといてや（笑）！」と“Anarchist Records総長”らしいことを言ってくれたKENちゃん。 「13年も一緒にやってきた清伍とは、もう家族同前。清伍は今日で辞めてしまうけど、d.p.sはこれからも走って行く」とはAKIさん。

　終わりは始まりでもある─。 ニューアルバム『【STAR★RIDE】』の発売と、それを引っさげての全国ツアーが既に控えている第6期d.p.sは、ここから始まります。

REJECT
SILENT FREAK SUICIDE COLLECTION
WASTED-TIME
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DEAD'em KILL'em ALL
BUS・ガス・爆発
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JUSTICE
MERRY-GO-ROUND & ROUND
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D.D.D
ブーイングの嵐
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N・O・W〜明日への旅立ち〜
いばらの道
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I still...
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ALIVE 〜Dedicated to the savior
W・A・R

--encore 1--
....self
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THE ALL NEW GENERATION

--encore 2--
天上天下唯我独尊
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旗の下に（Quelle Fxxkin Drag）

[SE : 夢は夢のままで....]