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「書くかもしれない物語」の設定と断片


 これは、鴻鵠女房(くぐひにやうぼ)の後日談、ポケモンの血を引く少年が主人公の物語・・・の、設定と断片です。
 ・・・というよりも、もともと「鴻鵠女房」の方が、こちらの物語の「前日談」としてイメージされたものなんですけどね(^^;)。

 きちんと小説の形で書き上げたいのは山々ながら、他にも「やじピカ」、クリスタルリプレイなど、書きたいものがあまりにも大量にあるため、設定だけを練り練りしていたものを、ごらんになりたい、とおっしゃってくださる方もいらっしゃったため、仮に発表させていただきます。


主人公の設定 〜ポケモンの血を引く少年〜

 名前は「コウノ ユウキ」。 漢字で書けば、「鴻野 祐希」。 物語開始時には、10歳のまだ幼さの残る少年。 性格は基本的に素直で明るい。
 銀色の髪は、ホウエンではかなり珍しい部類に入るとはいえ、赤毛や茶髪が普通におり、髪を染めることが普通に行われている(ミツル君なんか薄緑だし(笑))ため、それほど目立たない。 瞳の色は少し薄い茶色で、日光の下では金色に見えるかもしれない。

 特に他にはこれといった外見的特長はないが、実は、遠い先祖にラティアスを持つ、ポケモンの血を引く家系の子孫であり、先祖返りによって常人離れをした身体能力を持つこととなったのだが、本人も家族もそれは知らない。
 しかし、そのために彼の声帯だけはポケモン(ラティアス)の物であり、人間の声を発することができないため、言葉が不自由というハンディキャップを持つ。 ただ、伝説ポケモンだけあって、声を聞いたことのある人間すらほとんどいないため、だれも彼の声がラティアスの声とそっくりだとは気がついていない。

 彼の声・・・つまりはラティアスの声は、設定上は白鳥か鶴の声とイルカの声を合わせたような、金管楽器の響きのような声をイメージしていただきたい。 (映画版ではお兄ちゃんの声はなんかアレでしたが、まぁ人間の声優さんが声を当ててるわけだからしょうがないということで(^^;))

 普通の人間の声でなくとも、実は美しい声なのだが、彼本人は、自分の声にコンプレックスを持っている。
 幼いころ、迷子になったときに、家人同様のつもりで他の人に話しかけ、ふざけていると誤解された体験もあり、基本的に家の外では声を出さないことにしているのだ。

 手話は習得したのだが、一般の人には通じが悪いため、特製のボイスボード(薄めの電子辞書のような見かけの機器で、普段は首から下げて持ち歩いている)を使用している。 音声読み上げ機能を持ち、入力した文章を読み上げることができるため、話しかけるにも、ディスプレイに表示して読んでもらう用途にも使え、文章を登録しておけるため、あいさつなどはワンタッチでできるしくみになっている。
  自分の「声」でもあり、父からのプレゼントということで彼はこれを大切にしている。 (ちなみにこのボイスボードの読み上げ音声、彼がもし普通にしゃべれたらこんな感じだろう、という、それらしい少年の声に設定されているのだが、実は、お父さんの声をサンプリングして調整したものである。)

 彼の父はジムリーダーであり、ユウキ自身もポケモンが嫌いではないにもかかわらず、物語開始時までポケモンを持ったことがなかったことも、上に起因している。
 小さいころ、父親のポケモンに一生懸命話しかけ、言うことを聞かせようとしたのに、全然相手にされなかったことから、自分の言葉はポケモンにも伝わらないのだ、と思い込み、失望のあまり、トレーナーになることをあきらめていたのだ。 (実は、父親に忠実なポケモンが「他の人間の命令」を聞かなかった、というのが真相だったのだが。)

 ところが、ミシロに引っ越してきた日に事件が起こる。 オダマキ博士を助けようと必死に出した指示に、ミズゴロウが従ってくれたことから、彼は自分の夢を取り戻し、トレーナーへの道を歩くことになる。・・・


 「うわぁー!!!」

 必死で木の枝にしがみつくオダマキ博士を、怒り狂ったポチエナの牙が狙う。 

 博士のバッグを見つけて、とりあえずミズゴロウを出してみたものの、おくびょうな性格なのか、ミズゴロウは興奮したポチエナに気後れしてしまって、どうしたらいいかわからずにうろうろしているばかりだ。 おまけに、博士はいまにも枝から落ちそうで、とても指示を出せる状態ではない。

 (この子を勇気づけてやらなくちゃ・・・ でも、ボクじゃ・・・!!)

 ユウキが逡巡している間に、ついに飛びついたポチエナの牙が、博士のズボンのすそをとらえた!

 (! ・・・お願いだ!ミズゴロウ!ボクのいうことを聞いて!)

 「クルルルルッ! キュイィイイイーン!!!」

 必死に叫んだ少年の喉から流れ出したのは、明らかにヒトのものではない、−しかし美しい−金色の声だった。

 2匹のポケモンは、一瞬驚いて動きを止め・・・次の瞬間に、ポチエナのわき腹に、ミズゴロウの激しい体当たりが命中し、ポチエナは戦意を失ったのか、慌ててそのまま逃げ去った。

 ほっとしたのか、オダマキ博士はそのまま木からずるずるとずり落ちてきて、地面にしりもちをつき、ミズゴロウは、とことことユウキに近寄ってきて、うれしそうに体をすりよせた。
 しゃがみこみ、ミズゴロウを抱き上げてやりながら、ユウキは嬉しさに呆然としていた。

 (この子は、ボクのいうことを聞いてくれた・・・! ボクの言葉は、ポケモンに通じてる!!)

 そのとき、やぶの中から、赤い服の同い年くらいの女の子が飛び出してきて、しりもちをついたままの博士に、あわてて駆け寄った。
 「パパ! ・・・大丈夫!?  ・・・・もう! また、ポケモンを観察しようとして、近づきすぎて、怒らせちゃったんでしょ!!」

 博士は笑って頭をかいている。 ・・・どうやら、この子がオダマキ博士の娘らしい。

 「ところで、いったいどんなポケモンだったの? 鳥ポケモン? きれいなポケモンだった?」
 女の子は目を輝かせてたずねた。博士が無事とわかって、そっちのほうに興味が行ってしまったらしい。

 「どんな、って・・・ポチエナだよ。」
 「えー?うそぉ! ・・・ポチエナは、あんな声出さないもの! さっき聞こえた声・・・きれいな声だった。まるで楽器みたいな・・・。」
 「・・それは、彼だよ。 ミズゴロウに指示を出して、助けてくれたんだ。」

 「え?」 女の子はふりむき、初めてそこに、ミズゴロウを抱いたまま、居心地が悪そうにもじもじしている見知らぬ男の子・・・ユウキがいるのを見つけ、きょとんとした。

 「ユウキくん、かい?」
 「え? 今日ひっこしてくる、って言ってた? でも、しゃべれない、って・・・?」
 「声は出せても、普通の発声ができないんだ・・・ そうだね?」

 少し気後れしながら、ユウキはミズゴロウを下ろしてやり、首から下げたボイスボードのボタンを操作した。 引越しのあいさつのつもりで入れておいたメッセージが流れ出す。

< はじめまして   となり に ひっこして きた コウノ ユウキ です   ぼくは みみ は きこえます が はなせない ので これ で ごあいさつ を します   どうぞ よろしく おねがい します> 

 ボクの声を聞かれてしまった・・・・。 いったいこの子は、どう思うんだろう。 変なやつだと思われたらどうしよう、と、不安で胸をどきどきさせながら立ちすくんでいたユウキの手を、女の子は、ぎゅっ、と握ってにっこり笑った。

 「パパを助けてくれてありがとう! おしゃべりができなくても、歌ならいっしょに歌えるね! ・・・あたしハルカ! よろしくね!」

 ユウキもにっこり笑って、ハルカの手をにぎりしめた。 ミズゴロウも、尻尾をふりながら飛びついてきた。 うれしさに、何年も家以外で出したことのなかった、鳥のような笑い声がもれる。

 この子は、ボクをバカにしたりしない。 ・・・なかよしになれるといいな。  


 念のため申し上げときますが、あくまでもここに登場するハルカはアニメじゃなくってゲーム版がベースです(^^;) んで、もうちょっと年齢が低い感じで、その分ちょっと子供っぽい元気さ+素直さがプラスされた感じ、と。 まあ、2人とも公式イラストの雰囲気より相当子供っぽいイメージなんですが。

 さて、とりあえず、練り練りした設定は以上です。

 その後彼は、不思議な空中の声(姿を消したラティオス&ラティアスたちの群れ)に遭遇したり、ふとしたことから彼の正体を知った悪の組織に狙われたり、つかまっていた迷子の小さなラティアスと一緒に脱出したり、自分の出自に疑問を持って図書館で文献を調べたり、自己のアイデンティティに悩んだり・・・するんだろうなぁ(笑) ワタシは断片しか浮かばないんで書けないけど、だれかこの設定で小説書いてくんないかなぁ(笑)


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