海蔵寺
福岡県岡垣町内浦

全国各地の競馬場を訪問してみると、ほとんどの場所に馬頭観音がまつられています。競馬場のみならず、南九州の
馬関連施設でも数多く見られます。また注意して街中を見ていると馬頭観音がまつられていたりします。
今でこそ人々の交通・運搬手段は車になってしまったものの、ずっと長い間、馬が人の生活の一部を担っていました。
現在、競馬関連以外で見かける馬頭観音のほとんどはその名残から現在に至っているものと思われます。




馬頭観音にあっても珍しいと称されるものがあるらしく、福岡県の岡垣町内浦にある海蔵寺というお寺を訪問してきました。
こちらには県指定文化財の馬頭観音像があります。ここの馬頭観音像が珍しいのは左の写真にあるように馬頭観音像が
立て膝をついている事です。この像は室町時代に仏師の「祐尊」が造ったと伝えられる観音像で高さ六二・四センチで、
ヒノキの寄せ木作り、頭に馬頭を載せ、右足を立てひざにして座ったポーズをとっています。



海蔵寺の様子

今では県の文化財に指定(昭和38年)されていますが、指定以前は50年に一度の開帳だったそうです。今ではこの町の
年中行事の一つとなっており毎年2月(’01年は2月18日)に公開されています。私が訪問した時も多くの人が集まり
その珍しい観音像を写真におさめていました。

競馬場や牧場などの馬頭観音は違和感なく当たり前のものとして受け入れられますが、それ以外の場所で
見られる馬頭観音はそれぞれの地域の逸話等と共に現在に至っているやも知れません。その辺りを調べていくと
何かしら新しい馬に対する視点が持てるかも知れません。

人間と馬が共存していた時代の生き証人、それが馬頭観音なのかな?ふとそんな事を思いました。


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