- Windows95/98 と同じドライブにセットアップできますか?
- デュアルブートについて教えて下さい
- 「複数の OS が導入されている」といってセットアップが中止されるのですが
- 後から Windows9x を導入したらブートメニューが出なくなりました
- アップグレード版で新規セットアップできますか?
- セットアップ起動ディスクの作成方法は?
- セットアップ時に明示的に HAL を変えるには?
- セットアップ時に ACPI のオン/オフを強制したいのですが
- Profesional で導入先フォルダを指定したいのですが
- 無人セットアップスクリプト作成ツールがあると聞いたのですが
- シングルプロセッサからマルチプロセッサカーネルへの移行はできますか
- Windows NT 4.0 をあとからセットアップするには?
- 「アプリケーションの追加と削除」にアクセサリなどが表示されないのですが
- Windows 2000 のアンインストール方法を教えて下さい
- β3、RC1、RC2、RC3、製品版のビルドナンバーは?
- RC2 から製品版へのアップグレードはできますか?
- Windows9x しか持っていないのですが、もうバージョンアップグレードは買えませんか?
- 120日評価版から製品版にアップグレードするには?
- RC2 や NT4.0 がなくても、バージョンアップグレード版が導入できるのですが
同じドライブにセットアップ自体はできますが、本来は想定されていない
Program Files フォルダの共用を行なうため、結果は不定です。できるだけ別ドライブに導入して下さい。
Windows 2000 などの NT 系 OS は、ブートローダーである
NTLDR が複数 OS のブートをサポートしています。ブートメニューは
C:\Boot.ini ファイルによって制御され、NT
系 OS は ARC 名を記述することで複数バージョンを切り替えてブート可能です。(ただし、NTFS
ドライブがある環境で、NT4.0 とデュアルブートするためには、あらかじめ
NT4.0 SP4 以降を適用して NTFS5 に対応させておく必要があります。)
NT 系以外の OS は、パーティションブートレコード
(ブートセクター) をファイル化したものを用意し、これに制御を渡すことでブート可能になります。
Windows9x や DOS、OS/2 などが導入された環境に
Windows 2000 を導入すると、これらの OS が使用していたブートセクターは
C:\bootsect.dos というファイルにコピーされ、boot.ini
で C:\ という表記でコントロールされるようになります。
さらに詳細な情報を入手したい場合は、以下のサイトが大変参考になるでしょう。
また、NTLDR でなく、マスターブートレコード
(MBR) の起動プログラムを書き換えることで、別ドライブに導入された
OS を切り替える手法もあり、市販製品では System
Commander や Partition Magic などが有名です。
(多くの Linux ディストリビューションに付属する
LILO もこのタイプです。)
Windows9x は io.sys、msdos.sys などのブートファイルセットを複数用意し、お互いに退避させることで複数起動させることができます。
このためのユーティリティ (WinBoot) がマイクロソフトの多国語サポートのページから入手可能です。
これを使うことによって、別言語版の Windows9x
を切り替えて起動するなどの操作が可能になります。
Windows9x と NT のデュアルブートシステムに
Windows 2000 をセットアップしようとすると、「複数の
OS がセットアップされており、危険なので導入しない」と言ってセットアップを中止してしまいます。
この場合は Windows9x で起動し、C ドライブのルートから以下のファイルを削除してからセットアップを開始して下さい。
- Ntldr
- Ntdetect.com
- Boot.ini
Windows 2000 導入後、Windows9x などを導入すると
NTLDR によるブートメニューが表示されなくなり、Windows
2000 を起動できなくなりますが、以下の手順でブートメニューを復活させることができます。
(他にも、NT4.0 の時と同様に修復セットアップを使うなどの手法が考えられますが、多分この方法が一番お手軽でしょう。)
- Windows9x を起動し、Windows 2000 CD-ROM をセットします。
- オートランしてくる画面で、[Windows 2000 のインストール]
をクリックします。
- 「Windows 2000 を新規インストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。
- ライセンス契約に同意し、「次へ」をクリックします。
- 特殊なオプションは何もせずに「次へ」をクリックします。
- アプリケーションカタログが表示された場合は、何もせずに「次へ」をクリックします。
- インストールファイルのコピーが終わると再起動するので、Microsoft
Windows を選択し、Windows9x を起動します。(5秒しかタイミングがないので注意して下さい。)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から
C:\BOOT.INI を起動し、以下の編集を行ないます。
- Windows 2000 セットアップの行を削除します。
- Default= の右辺を、[Operating Systems] セクションのいずれかの行の左辺にします。
例) Default=C:\
- Timeout 時間を 5 から 30 などに変更します。(これはオプション)
- 変更を保存してメモ帳を閉じます。
これで再起動後に Windows9x と Windows 2000
の起動選択メニューが復活します。
できます。 Windows 2000 アップグレード版
CD-ROM で通常通りにセットアップを開始すると、途中で前提
OS のメディアを要求されるので、要求されたメディアをセットしてアップグレード資格証明を受けて下さい。
セットアップ中に要求される物は次のいずれかの製品
CD です。セットアップ開始前に準備しておいて下さい。
(OEM 版などで、リカバリー CD しか付属しない
PC の場合は、アップグレード版で新規セットアップすることができません。)
- Windows 2000 Professional の場合
- Windows NT Workstation 3.51
- Windows NT Workstation 4.0
- Windows 95
- Windows 98
- Windows 98 Second Edition
- Windows 2000 Server の場合
- Windows NT Server 3.51
- Windows NT Server 4.0
- Windows NT Server 4.0 TSE
- Windows NT Server 4.0 EE
CD-ROM ブートをサポートしない PC や、Windows
が導入されていない PC に Windows 2000 をセットアップしたり、システム修復プロセスを実行するためには、セットアップ起動ディスク
(フロッピーディスク4枚) が必要になります。
セットアップ起動ディスクは次のコマンドで作成することができます。
- Windows NT3.51/4.0 上で作成する場合
D:\bootdisk\makebt32.exe
- DOS/Windows9x 上で作成する場合
D:\bootdisk\makeboot.exe
ここで、D: は Windows 2000 CD-ROM がセットされた
CD-ROM ドライブのドライブレターです。
セットアップ開始直後の「Setup is inspecting
your computer's hardware configuration」もしくは「セットアッププログラムがコンピュータハードウェアの設定を検査しています」が表示されたタイミングで
F5 キーを押しつづけて下さい。(たいていは
F5 キーを1回押しただけでは認識されません。)
HAL の選択画面が表れるので、任意の HAL を導入することができます。
(当然ながらハードウェアが対応していない HAL
を選択すると、不具合が発生したりシステムが起動しないことがあります。その場合はセットアップ最初から再度実行してください。)
Windows 2000 はセットアップを開始するときに
F5 キーを押して HAL を指定することで、ACPI
システムか APM システムか明示指定することができますが、F5
を押すタイミングが難しい場合、セットアップブートディスクでセットアップを開始することで、ACPI
のオン/オフを強制することができます。
- セットアップブートディスクを作成します。[手順]
- ディスク1の txtsetup.sif ファイルをメモ帳でひらきます。
- [ACPIOptions] セクションの ACPIEnable を
0 にすると ACPI オフ、1 にすると ACPI オンを強制できます。(1
に設定する場合、システムで ACPI BIOS が有効になっていることを確認して下さい。)
- このブートディスクセットを使ってセットアップを開始します。
Server 以上はセットアップ時に導入先ドライブを指定可能ですが、Professional
で導入先を指定するには次のようにセットアップを開始してください。
- Windows9x や NT4.0 などからセットアップを起動します。
- 「特殊なオプションの設定」画面で「詳細設定」ボタンをクリックします。
- 「Windows インストールの場所」でフォルダ名を設定し、「セットアップ中にインストールパーティションを選ぶ」をチェックします。
(これでセットアップ中の区画設定画面で導入先ドライブを設定可能になります。)
Winnt の /u オプションもしくは Winnt32 の
/unattend オプションを使うことで Windows
2000 を無人導入することができますが、オプションの引数で指定する無人導入用の応答ファイルを作成する必要があります。
Windows NT 4.0 でも応答ファイルを作成するためのセットアップマネージャがありましたが、Windows
2000 にも同様のツールが用意されています。
Windows 2000 CD-ROM の Support\Tools フォルダにある
Deploy.cab の中身を任意のフォルダに抽出し、Setupmgr.exe
を実行してください。 Windows 2000 セットアップ時に聞かれるオプションをウィザード形式で入力していくと、応答ファイルを作成してくれます。
Windows 2000 の無人導入に関する資料は Deploy.cab
の中にも wri 形式で収録されていますが、英語を読みたくない場合はマイクロソフト提供の「システム展開ガイド」を参照することをお勧めします。
以下の作業で MP カーネルへの移行が可能です。
- 「マイコンピュータ」を右クリックして [管理]
をクリックします。
- ツリーから [デバイスマネージャ] をクリックします。
- [コンピュータ] を展開します。
- 標準 PC などとなっているエントリをダブルクリックします。
- [ドライバ] タブをクリックし、「ドライバの更新」ボタンをクリックします。
- デバイスドライバのアップグレードウィザードで「次へ」をクリックします。
- 「○このデバイスの既知のドライバを表示して、その一覧から選択する」を選択して「次へ」をクリックします。
- 「○このデバイスクラスのハードウェアをすべて表示」にチェックし、最適な
MP HAL を選択して「次へ」をクリックします。
Windows NT 4.0 を、Windows 2000 のセットアップ後に導入するには、次の手順をふんで下さい。
- Windows NT 4.0 SP4 以降のサービスパックを用意します。
- SP の Suppot\Winnt32 フォルダにある Winnt32
でセットアップを開始します。
(このあと、Windows NT 4.0 CD-ROM のパスを求められます。)
「アプリケーションの追加と削除」の「Windows
コンポーネントの追加と削除」で表示されるファイルセットは、%Systemroot%\INF\sysoc.inf
ファイルに定義されています。
各セットのエントリに HIDE キーがついていると表示されないので、表示させたい場合は
HIDE という文字列を削除して下さい。
(Professional ではアクセサリなどは HIDE されていて表示されません。Server
以上ではセットアップ時およびセットアップ後にアクセサリなども含めたコンポーネントの追加と削除を設定可能です。)
Windows 2000 にはアンインストーラがありません。アンインストールするときは次の手順で手動削除して下さい。
- C ドライブが FAT16 または FAT32 でフォーマットしてある場合
- Windows9x の起動ディスクで起動します。
(Windows98 の起動ディスクで起動した場合は、起動後ディスク1に差し替えて下さい。)
- コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行します。
A:\>SYS C:
(AT 互換機の場合、Windows 2000 導入ドライブに関係なく
C です。)
- Windows9x を起動します。
- 以下のファイルやフォルダを削除します。
- C:\ にある NTLDR、NTDETECT.COM、NTBOOTDD.SYS、BOOT.INI
- Windows 2000 導入ドライブにある Pagefile.sys
ファイル、WINNT フォルダ
- C ドライブが NTFS でフォーマットしてある場合
- Windows9x の起動ディスクで起動します。
(Windows98 の起動ディスクで起動した場合は、起動後ディスク1に差し替えて下さい。)
- コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行します。
A:\>FDISK
- FDISK で NTFS ドライブを削除します。
もし、削除できない場合は以下の作業を実施します。
- CD-ROM ブートもしくはフロッピーブートで Windows
2000 セットアップを開始します。
- セットアップでなく、「修復または回復コンソール」(R
キー)を選択します。
- 「回復コンソール」(C キー)を選択します。
- コマンドプロンプトが表示されたら、DiskPart
コマンドを実行します。
- NTFS ドライブを削除します。
各リリースのビルドナンバーは次の通りです。
β3 build 2031
RC1 build 2072
RC2 build 2128
RC3 build 2183
RTM build 2195
(RTM バージョンの製品版と 120 日評価版の違いは、[スタート]−[ファイル名を指定して実行]
で winver を実行して確認して下さい。)
アップグレード可能です。もちろん新規セットアップすることも可能です。
まれにアップグレードに失敗することがあるのは、従来の
Windows と同様です。
朝日新聞社が発行している「ASAHIパソコン特別編集 ウィンドウズ2000 プロフェッショナルセットアップ完全ガイド」(940円)に、Windows 2000 120日評価版が付属します。
この書籍を購入して Web で登録すると、RC2
の場合と同様にバージョンアップグレード版が購入できます。
Windows 2000 120日評価版から、環境を引き継いで製品版にアップグレードするには次の2つの方法があります。
- Windows 2000 通常版でアップグレードインストール
評価版が導入されている環境に通常版の CD-ROM
をセットすると、環境を受け継いで製品版にアップグレードすることができます。
- Windows 2000 アップグレード版+アップグレードユーティリティでアップグレード
普通、評価版からアップグレード版を使っての通常版へのアップグレードはサポートされていません。
アップグレード版を使う場合は、マイクロソフトからアップグレードユーティリティをダウンロードし、このユーティリティを使うことでアップグレード版のインストールが可能になります。
このとき、インストール中にアップグレード元のライセンス
(Windows9x や Windows NT) のメディアを求められます。
Windows9x が導入されている PC にバージョンアップグレード版を導入しても、アップグレードチェックは行われませんが、RC2
の登録ユーザーや NT ユーザーでない限り、ライセンスを侵害していることになります。