五十歩百歩


 涸沢 2002.6.8〜6.9


今年の6月上旬、上高地から涸沢までの登山記です。

今回も例によって新宿からの夜行直通バスで上高地に入りました。安いし、おまけに早朝に上高地に立てるというメリットはあるのですが、普通の観光バスなので座席が狭く、良く眠れません。

元気な時とか、前日休みで休養十分なら問題は無いのですが、金曜夕方まで仕事をしてその足で夜行バスに乗って出かけるのは結構シンドイです。

座席の周りを見渡せば、今日は一日寝てましたと顔に書いてあるオバサンが大半です。この人たちは睡眠十分なのでバスの中で寝ません。何時までも話してます。たまに私のような今さっきまで働いてましたというような顔をした人もいますが、まだ若そうだし。

と泣き言ばかりも言ってられませんので、そろそろ登山記に入ります。

定刻より少し遅れて6時半に上高地にバスが着きました。軽く食事を取って7時に出発。横尾までは順調に歩いて、9時45分の到着。

しかしここからが大変でした。本谷橋を過ぎて左へ上がっていくべきところを、考え事をしていて見落として直進。しばらく行ってから、いつもと景色が違うことに気付いて戻りましたが、少し慌てました。こんなこと初めてです。

ここから先は凍った雪道がずっと続きます。滑って足を取られながらも、どうにか涸沢ヒュッテが見える所まで来ました。

少し休憩し一気に行くか、と考えていると前方ヒュッテ前に一組の登山者がゆっくりと登って行くのが見えました。それこそ10歩歩いては立ち止まり、20歩歩いては小休止と言った感じです。かなりお疲れのようだな、とこの時は他人事のように考えていました。

しばらく歩き、先程ゆっくり登っていた登山者と同じあたりに到着し、あれが他人事では無いことを思い知らされました。足が動かないんです。小屋を目の前にして立ち止まってもいられないので、歩き出すのですが、すぐ足が棒になってしまいます。

自分に言い聞かせましたよ。100歩歩いたら、少し休んでいいぞ、って。でもそのうち100歩も連続して歩けなくなりました。止むを得ない、50歩でもいい。そう言い聞かせてやっとのことで、小屋に到着。12時50分。

夜行バスが辛いとはいえ、これほど体力が落ちていたとは。がっくりです。到着後、小屋のテラスで一人ビールを飲みながら反省しました。

ビールが喉に、いや胸にしみたな〜。


山行記録に戻る