RBについての説明

ここは、「RBってなに?」「RBって何するの?」「災害時は?」などの説明です。

■RBとは?  ■RBの組織  ■隊員・賛助会員 

 ■活動の基本  ■災害時の活動  ■その時、隊員は?




■RBとは

 レスキューサポート・バイクネットワーク(RB)は、オートバイの機動力と、それを支援するネットワークにより震災時の情報活動や救急活動を行い、バイクを通して地域社会に貢献することを目的に設立されたボランティア組織です。「JRB」は、ジャパン・レスキューサポート・バイクネットワークの略称です。

 RBは、東海地震に備えるための組織として、1994年にバイクのまち浜松で誕生しました。その翌年の1月17日に阪神・淡路大震災が発生、被災地ではバイクが活躍したことからRB活動は急速に全国に広がるようになりました。1997年2月に「JRB」が設立されました。

1,情報の収集と伝達
 オートバイの機動力とそれを支援するネットワークにより、被災地の情報(火災・救急救命・交通・ライフライン・避難地等)を迅速・的確に収集し、地域の自主防災組織や行政・警察・医療・報道等の関係機関に伝達するとともに、これらの関係機関や災害ボランティア組織と連携して救援活動を支援します。

2,救援物資の運搬
 被災地では道路は寸断され、使える道路も大渋滞が予測されます。そこで、オートバイによる医療品や輸血用血液などの緊急を要する物資の運搬を行います。

3,医療チームの搬送
 被災地では医師や看護婦等の医療チームの派遣が急を要します。渋滞で医療チームが被災地に入るのが困難な場合には、関係機関と連携してオートバイによる医療チームの派遣を支援します。


■RBの組織

1,都道府県RB
 RBの基本となる組織は「都道府県RB」です。RBは現在、宮城・石川・栃木・千葉・埼玉・東京・神奈川・山梨・静岡・愛知・奈良・大阪・京都・兵庫・広島・鳥取・島根・大分の19都府県で活動を行っています。また、それぞれのRBでは地域の実情に応じて支部RB(市町村RB・地区RB等)を設け都道府県内のネットワークつくりを進めています。

2,ブロックRB
 日本全体が地震列島であることから、どこで災害が発生しても迅速な対応が出来るように、全国を9ブロック(北海道・東北・北陸・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分けたネットワークつくりを進めています。

3,ジャパンRB
 全国のRBで構成するのがジャパンRBです。JRBの基本政策の決定、震災時相互支援協定の締結、全国大会の開催、関係機関や組織との連携、各ブロックRB間の調整、ホームページの運営管理、広報活動、隊員・賛助会員の募集などが主な内容です。


■隊員・賛助会員

 すべての隊員は、住所地の地元のRBに所属します。JRBホームページの入会申込欄から入会された隊員もJRBに登録後、地元のRBに所属し、活動に参加していただくことになります。ただし、地元の道府県にRBが設立されていない場合は、設立されるまでの間、該当ブロック内の最寄りのRBに所属することになります。

1,バイク隊員
 「JRB後方支援本部」または、被災地内の「RB本部」を拠点に被災地の情報収集と伝達、緊急物資の運搬、医療チームの搬送を行います。災害時には原則としてバイク隊員2名を1チームとして活動します。

2,サポート隊員
 「JRB後方支援本部」または、被災地の「RB本部」の設営、運営・管理を担当します。必要な情報の収集・伝達をバイク隊員に指示するとともに、バイク隊員が収集した情報の整理・分析・保存を行います。また、バイク隊員を通して関係機関・組織に必要とする情報を配信します。

3,インターネット隊員
 すべてのインターネット隊員はJRBに登録されます。インターネット隊員は、万が一、居住地が被災地と化した場合に、いち早く被害状況をJRB本部に発信します。JRBではこれらの情報を参考に「震災時相互支援協定」を発動するかどうかを決定します。決定した場合には、モバイルチームを編成し「JRB後方支援本部」において情報の受発信を行います。

4,賛助会員
 賛助会員はJRBの活動を資金面から支援していただく会員です。JRBの運営、災害時の活動資金等にご協力いただける賛助会員を募集しています。JRBの趣旨にご賛同いただける方なら、個人・団体・企業を問わずどなたでもご参加いただけます。ご協賛いただける方は、愛媛RB本部事務局までご連絡ください。


■活動の基本

1,安全を最優先
 RBは隊員の自発的なボランティア活動が基本となります。災害時の活動には二次災害の危険性が伴うため安全を最優先とします。そのため、普段から二次災害に巻き込まれないための知識の習得や災害時を想定した走行訓練等、安全対策に取り組んでいます。

2,活動の拠点
 RBの活動は「自分たちの地域は地域で守る」ことを基本とした組織です。自分たちの地域のために役立つことが出来て初めて隣の地域や隣県ののために役立つことが出来ます。その助け合いのネットワークがJRBです。

3,活動の期間
 RBの活動内容は日時の経過と共に変化していきます。そして、2週間を過ぎる頃には瓦礫も除去され道路も復旧し始めます。そこで、RBの活動もオートバイの機動力がもっとも必要とされる2週間をめどとし、それ以降は一般的なボランティア活動へと移行していきます。

4,自己完結型の活動
 被災地では、飲料水から食料・医薬品・日用品までのすべてが物不足となります。ライフラインも止まり、トイレにもゴミの始末にも困る状態が続きます。被災地に負担をかけないで継続的なRB活動を維持するため、隊員の装備品をはじめ、物資の調達から発生物の処理まで「自己完結型」の活動を基本とします。


■災害時の活動

1,ブロック内RBによる相互支援
 JRBでは日本のどこで地震災害が発生しても近隣RBが相互に連携して活動ができるように、全国のRBが「震災時相互支援協定」を結んでいます。災害が発生した場合にはブロック内の各RBが連携して迅速な救援活動を行います。また、隣接するブロックで被災地に近いRBも活動に参加します。


2,JRB後方支援本部を設置
 JRBは、被災地RBから救援の要請があった場合、又は救援の必要があると判断した場合に「震災時相互支援協定」を発動します。その場合は、被災地の周辺で交通の便の良い場所に「JRB後方支援本部」を設置します。すべての支援隊員は支援本部に集結し、登録や保険への加入手続きを済ませ、装備品を点検し、被災地の状況や活動内容等の説明を受けた後、被災地に入ることになります。

3,RB本部を設置
 被災地となった地域のRBは、いち早く災害対策本部近くに活動拠点を確保し「RB本部」を設置します。地元隊員は「RB本部」に集結し「JRB後方支援本部」から支援に駆けつけてくる隊員と連携して救援活動を行います。以下はその時の手順です。


■その時、隊員は

 災害時には、誰が出動できるか予測できませんので、出動した隊員で組織を編成します。しかし、パニック状態のもとでは何から手をつけていいのか冷静な判断が出来ません。そこで、自らの地域が被災した場合、隊員は以下の順にクリアーでき次第、次の活動へと移っていきます。
 1,家族は大丈夫か。
 2,隣近所は大丈夫か。
 3,最寄りの避難地は大丈夫か。
 4,市町村災害対策本部近くに集結し「RB本部」を設置。
 5,集結隊員の中からリーダーを選出。
 6,集めた情報と集結隊員数をもとに、その日の活動方針を決定。
 7,それまでの状況を「JRB本部事務局」に報告。
 8,隊員2名以上を「RB本部」におき、活動を開始。