野村中学校での講演報告

 愛媛RB南予支部長である西岡隊員の職業の関係で昨年に続き今年も野村中学校から講演依頼がありました。2003年12月10日にこの講演は行われ愛媛RBから芳我代表と西岡隊員が野村中学校2年生を対象に講演が実施されました。

以下、西岡隊員の報告です。

12月11日に行いました、野村中学校中学2年生を対象とした「総合的な学習の時間」{ボランティア実践者に学ぶ}講座の記録をお送りします。

講座は2部構成で実施

<一部>
 プレゼンテーションを使い、愛媛RBの説明と、中学生にとってボランティアとは何かの問いかけを行った。


<二部>
生徒をその場で10名程度のグループに分け、救急初歩の場面を設定し、対応方法について討議させ、シミュレーションをさせた。

救急場面設定
   「もしもあなた一人の時に、目の前に倒れている人がいたらどうしますか?」

討議のねらい
・ 救急場面で、負傷・被災している人の安全をいかに確保すればよいか考える。
・ 突然編成されたグループで協議し、話をまとめていく大変さを感じさせる。
・ 生徒の考えの発表と意見交換を通して、よりよき対応方法を考えさせる。

* この活動の中でリーダーシップを発揮する生徒、フェローシップのある生徒が顕著になる。これも意図的に引き出し、生徒に内在する可能性・能力、相互の関係を認識させてみたかった。

・ 教師にとってもボランティアの定義・感覚は明確ではなく、「人をサポートするとは?」と、考えるきっかけになって欲しいと考えた。(ボランティアは奉仕作業など、体を使ってすることといったイメージである。)
講演を終えての感想
生徒は私たちの発表をよく聞いてくれた。装備などについて質問もしてくれた。

討議の場面には、場面設定を「先生が倒れていたら?」「倒れている人が問いかけに答えず、意識がなかったら?」など、具体的に身近な出来事として考えることができるようにした。

グループ討議は2〜3名の人数で話すことが多く、10名程度の意見をまとめられる 生徒は少なかった(発達段階上、自然ではあるが…)。
個別に質問したり、経験したことを問いかけると、それぞれが参考になる意見や体験を持っていることが聞けた。これを全体の中で発表させたかった。

生徒はその場の対応がボランティア行為そのものであったことに、こちらの説明で初めて気づき、ボランティア活動の身近さを理解できると同時に活動の喜びを改めて感じていたようである。

以上、西岡隊員からの報告でした。
・・・実は、生徒さんからの感想も書類で頂いたのですが、量がありすぎてアップ出来ませんでした。(原谷)