日本赤十字社 愛媛県支部
平成13年度 防災ボランティア地区リーダー養成講習会
参加レポート
〜あなたの優しさを 行動へ〜

日本赤十字社愛媛県支部では、昨年と今年の2回で災害時における防災ボランティア地区リーダーを養成するための「防災ボランティア地区リーダー養成講習会」を開催しました。今年も2002年1月13日(日)に松山市福祉文化センターで開催され、愛媛RBからもすでに防災ボランティア地区リーダーとして登録している藤田隊員、竹内隊員、篠原隊員、渡部隊員、豊田隊員の5名と一般公募として今年初めて参加した徳野隊員、昨年の11月に日赤本社の防災ボランティアリーダー講習を終了した原谷隊員の以上7名がこの講習会に参加しました。

兵頭事業推進課長さんの挨拶 参加者は県内約100名

講習会は、午前中は「防災ボランティアとは?」「防災ボランティアの活動内容」と二つの講義を受講しました。これについてはすでに数回聞いているためにおさらいの勉強でした。お昼前から毎回行われる「非常食の作り方の実習」と実際に自分で作った非常食の試食になりました。

非常食作成中の竹内隊員 大鍋で非常食を調理中 試食中の徳野隊員

試食終了後の午後からは、「災害時に必要な応急手当の実務」という事で三角巾を使っての実習を行いました。さすがに救命講習を受けてから時間が経過しているので三角巾の使い方もかなり忘れていました。愛媛RBの集まりの時にでも短時間の実習でもやらなければ・・・と思いましたね!!やはりいつもやってないと忘れます・・・。

三角巾を使っての講習 藤田隊員、篠原隊員の実習

14:00からは去年はやらなかった分科会に分かれて各グループでリーダー、発表者、記録者を決めて与えられたテーマで議論し各グループで発表するという内容でした。その分科会のテーマは?

A分科会・・・避難者に関する炊き出しに関すること
B分科会・・・行方不明者の安否調査に関すること
C分科会・・・災害時の情報収集のあり方に関すること
D分科会・・・災害時の乳幼児の一時預かりに関すること
E分科会・・・救援物資の整理・搬送に関すること
F分科会・・・避難所における被災者のお世話に関すること

ちなみに愛媛RB各隊員は、渡部隊員がC分科会、竹内隊員がB分科会、藤田、篠原、徳野、豊田隊員がE分科会に分かれ原谷隊員は各分科会の助言者として各分科会を見て回りました。愛媛RB隊員は各分科会で積極的に発言していました。約1時間の分科会での議論で発表したのですが、どの分科会も活発に議論されて実際に災害現場でボランティアを行った人達を中心に経験の無い方達も色んな意見が出されていました。出来れば半日をこの分科会に費やしても良いなと思いました。

E分科会の様子 B分科会で発表する竹内隊員 皆さん真剣に発表を聞いています。

分科会の発表が、予想以上に長引いて分科会の発表終了後に修了書授与及び閉会式となりました。今回の講習会の意義は当然防災ボランティア地区リーダーとしての勉強会の意味合いが強いと思いますが、各ボランティア同士の横のつながりを持って欲しいとの意味合いもあると思います。実際に災害が発生してボランティアとして活動する時に、まったく知らない人達とグループを組んで活動するより平常時に最低でも顔だけでも知っておくと活動に幅が出来てくると思います。この様な講習会がせめて年に2回くらいあると良いなと思いました。日赤愛媛県支部の課長さんと話す機会がちょっとありまして、この人数がもうちょっと多くなってくれば一泊程度の講習会も考えられているようです。そのくらいの時間があれば実際にボランティアセンターを立ち上げたり、運営して見るという実習も出来ると思います。また、テントでの野営訓練や実際に食事なども自分達で調理すると言うような実践的な講習会になるのではと思います。
とにかく参加された皆さん一日お疲れ様でした!!

報告者:原谷洋司